ちょい乗り用、お買い物用のシングルスピードの中華カーボンロードバイクのオーバーホールシリーズがついに完結編を迎えました。作業は年内に間に合いましたで!
年始のはつもうでライドにはこいつで出かけようと思います。ひさびさに淀川サイクルロードで京都まで行くかあ? 御金神社に詣でよう、そうしよう。
フラットバーロード組み立て後編
ところで、お掃除編は4回まで長引きましたが、組み立て編は2回に収まりました。実際の手間のかかりとめんどくささもそのくらいです。掃除2:組み立て1です。
前編でフレーム+ホイール+クランクをやりまして、大枠を完成させます。
で、今回はブレーキケーブルの取り回しとチェーン張りです。
ブレーキケーブル取り回し
オーバーホール前のブレーキの取り回しは右前、左後ろです。ぞくにJIS式、ママチャリ式のケーブルルーティングですね。
![ママチャリ式の右前・左後ろ](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2019/01/4d6b4eb793a7452e4bf47c3dd2f73b19.jpg)
この取り回し方は車種を問わず、実用車、スポーツ自転車でよく使われます。とくに日本は右利き至上主義です。二昔前まで『ぎっちょ』は矯正の対象でしたし。
が、しかし、欧米のスポーツバイク、とくにロードバイクのケーブルルーティングは右後ろ、左前です。日本と逆、てか、こっちが正です。JIS式が亜流だ。
内装式フレームではケーブル用の穴の位置が右後ろ、左前のルーティングにマッチします。右前、左後ろで取り回しをすると、配線をうまくまとめられません。
ぼくは個人的に本場の欧米風の右後ろ・左前を愛用します。で、右=リアブレーキを多用します。そっちの方が好フィーリングです。
が、くだんのようにこのフラットバーロードの取り回しはママチャリ式の右前、左後ろでした。フォーマルではありません。
ホイール依存のルーティング
理由はホイールです。このフレームのバラ完に用意したのはリムブレーキ用の古いカーボンチューブラーでした。
こんなです。
![カーボンチューブラー](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2018/04/a4c63c42c6bd5bcd0d130c166f59cbd4.jpg)
ブレーキフェイスはつるぺたです。
![ブレーキフェイスのあと](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2018/04/3478bd67d7f65452f0d84626f3ac3e9f.jpg)
おそらくカーボンホイールの第一世代か第二世代です。製品的には古物です。リム幅は20mmしかありませんし、タイヤは22mmしかありません。ほっそ!
そもそも一昔前のカーボンホイールは高級品です。上級者向けの競技用機材だ。文字通りの高嶺の花です。ライトユーザー向けのグッズではない。レーシングモデルです。
ブレーキの利き、乗り心地、そんなものは度外視です。一昔前の売りは軽さ、軽さ、軽さのみです。
で、フロントブレーキはあれですが、リアはほんとに利きません。ダイレクトマウントを持ってしても、まんぞくなフィーリングを得られない。雨天使用は禁物です。
てことで、比較的に利くフロントに右レバーをつなぎました。これがぼくには例外的なJIS式取り回しの理由です。
街乗りやゆるポタにはこの古いカーボンチューブラーはあきらかにミスマッチです。22mmの細タイヤは完全に時代遅れだ。
手組ホイールの練習を兼ねて、リアをちょっと太めのチューブレスのアルミリムにします。ブレーキ力、乗り心地が一気に上がりました。
![](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2018/12/177ae6dca27802efb9a84149eb406264.jpg)
スタンダードなアルミリムを使えば、ケーブルの長さを差し引いても、まんぞくなフィーリングを得られましょう。本来のフォーマルな右後ろ、左前に戻せます。
つまり、オーバーホール後のルーティングはこうなります。
![右後ろ左前](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2019/01/9fe7c6a8be0cda2b6f4a92727aca9e96.jpg)
すっきり!
ニッセンと亀田のケーブル
とにかく機械式のリアのケーブルの引きはもっさりします。こっちに特別な『ひも』をふんぱつしましょう。
はい、ニッセンのSP31と亀田のクリアアウターです。
![ニッセンケーブル](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2018/12/e3777f7a768aeaf9200b06143024a8ad-1.jpg)
ダイソーの100円のブレーキケーブルセットから大幅のアップデ、ははは。
オプション選択をミスって、フロント用の短いインナーを発注してしまいましたが、どうにかぎりぎりセットできました。てか、むしろ、ジャストです。
![SP31をリアに](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2019/01/099bb006dda12bedf63735c7b35baab3.jpg)
エンド部分のはんだが異常にきれいです。切りたくない~。
アウターはよゆうです。
![クリアアウターケーブル](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2019/01/35f6c1bc68ef45d84809bf49d00285c7.jpg)
車体と完全にマッチします。
あ、サイドスタンドを忘れない。
![サイドスタンド](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2019/01/a3c50844c2223db4986a8030980c730e.jpg)
「カーボンステーにスタンドを直付けするのはどうだよ?!」
て、最初にこそあやぶみますが、なんら異常なしで使えます。これはロードである前に一機のお買い物号です。べんりグッズは必要です。
ひとおもいにカゴをつけようかとさえ思います、樹脂の軽いやつを。
チェーン張り
ラストピースがチェーンです。オーバーホールはチェーンに始まり、チェーンにおわります。
これも賛否両論ですが、ぼくはピンを再圧入します。
![コネクトピン再圧入](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2019/01/e4e33d668ff093f0d99eaced863763e2.jpg)
シングルスピードのチェーンは頑丈で強固です。再圧入でリンクの接続力が落ちても、ちょっとやそっとで切れません。
他方、細身の11速や12速用のチェーンのピンを再圧入すると、寿命の後半に顕著なトラブルを巻き起こします。てか、機材のそのものがきゃしゃです。
![6000km走った11速チェーンの中空ピン](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2018/02/b482a6bda261a5c8c2d231410fbe7114.jpg)
GX EAGLEの12速チェーンがそろそろ2000kmだな~。
オイルを塗ります。まあ、気休めですね。
![自転車チェーンオイルを差す](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2019/01/cb2e37bb299391e924c5bb56d292e068.jpg)