ぼくのオフロードタイヤの最近のヒストリーがMaxxis High Roller IIからMaxxis Minion DHR IIへ至って、下り系の要素が史上空前にもりあがります。
MAXXISのオフロードのチューブレスレディモデルは非常に好印象です。お気にベスト1のSchwalbeがついに陥落するか?!
新車のクリアランスが・・・
しかし、新車のVitus Sommet CRXが水をさします。
Sommetは27.5インチホイールのモデルです。このCRX 2018の最大クリアランスは27.5 x 2.6インチです。プラスタイヤ仕様ですが、そこまでガバガバワイドではない。
で、手持ちは29インチのホイールばかりです。これに2.4インチのMinionや2.3インチのHigh Rollerをセットすると、リアに入れられません。アウチ。
限度は29の2.2インチ?
で、やむをえずにお古の2.1インチのSchwalbe Thunder Burtを復帰させます。
これは収まりました。
横はよゆうですが、縦はタイトです。限界は2.20インチくらいだあ? タイヤのブロックの高さ次第ですね。
で、せっかくの下り系タイヤがおくらいりになってしまいました。フロントには使えますが、リアには使えません。
リムを27.5インチにしないと、太いタイヤを使えない。それにしても、手持ちのMinionやHigh Rollerを使えない・・・
よーしよしよし、ひとおもいに軽くしちゃうぞー! たまたまイギリスの自転車通販サイトのCRCで特価のハイエンドタイヤを見つけました。
Schwalbe Thunder Burt、再び!
MTBのタイヤは多彩
オフロードバイクのジャンルは多彩です。主なものです。
- XC=クロスカントリー=障害物周回走
- DH=ダウンヒル=ごりごりの超速下りレース
- FR=フリーライド=跳ぶ、回る、落ちるの採点系
- ENDURO=ざっくり上ってすぱっと下るレース
- DJ=ダートジャンプ=砂場のパークでレースやトリック
- AM=オールマウンテン=山を走破する、自転車ハイキング
- Trail=トレイル=初心者向けオフロード、自転車ピクニック
XC、クロスカントリー、クロカンはオリンピック種目です。DHはオフロードのはながたです。ENDUROはトレンディーなジャンルです。FRはとにかくやばい!
一般人が手始めに触れるのはAM、Trail系のバイクです。と、海外ではEbikeです。
オフロードバイクを見慣れると、サスペンションやタイヤやフレーム形状から車体の用途を判別できます。BMCのこれはAM-ENDUROタイプです。DHやFRやXCではない。
ごりごりのDHです。
で、MinionやHigh Rolleはこの系統のタイヤです。上のバイクのタイヤもMAXXISですね。マジックで塗りつぶしたタイヤサイドに黄色の社名ロゴと白のモデルロゴのあとが垣間見えます。
DHタイヤは重量級
この系統のタイヤの29インチ用は800-1000gです。カーボンホイールの重量をかるくしのぎます。
下り特化型タイヤです。耐久度とグリップと走破性がいのちです。軽さは二の次だ。むしろ、下りではフライホイール効果で重いタイヤは縦方向の推進力を強く出せます。
うらはらに自走と上りはタフネスです。重量がロードの700x25cタイヤの4本分に匹敵します。二台分のロードバイクスを一人で動かすようなものです。
そして、野良のソロ活動ではゴンドラを使えませんし、ピックアップトラックを使えません。ひたすらに自力でスタート地点まで行きます。
海外用のフル出力のEbikeをください~。
まあ、自走やのぼりをウォームアップやトレーニングて考えれば、この重い足かせをぎりぎり許容できます。下りのためには上れる。
『MTBでヒルクライムすれば、夜中のランニングをサボれる』てぼくの個人ルールがありますし。
二度目のThunder Burt
でも、新車の車体の事情でこの下り系タイヤが封印されてしまいました。2.1インチのクロカンタイヤは入ります。
へたに2.2インチを取り寄せて、やっぱし使えない・・・て最悪の事態を避けるために同一モデルのSchwalbe Thunder Burtの2.1インチを発注しました。
これはクロカン系の軽量タイヤです。ブロックはマイルドです。セミスリックみたいなタイヤです。
ドイツのタイヤの転がり抵抗実験サイトではベスト3に入るコロコロタイヤです。もうひとつのシュワルベの定番XCタイヤにRacing Ralphがありますけど、それよりこのThunder Burtはころがります。
そして、Addixはシュワルベの新型のコンパウンドです。赤線はスピード型です。
重量は465gしかありません。Minionの半分以下です。
もはや、グラベル、ツーリングタイヤに匹敵します。実際、ツーリングバイクの足元に組み込むのはおもしろい使い方です。
うちのお古は非AddixのThunder Burtです。
今年の正月にセットして、しばらくオフロードで使いました。一本は岩肌にやられて数か月目に散りましたが、こちらは今日まで生き延びます。
サイドカットにさえ気を付ければ、わりにゴリゴリ下れます。そのためにはチューブレス化が必須です。
やっぱりチューブレス!
ホイールにセットして、シーラントをそそぎます。量は30ccくらいです。
ところで、このThunder BurtはLiteSkinモデルです。LTモデルはシュワルベの超軽量タイプのシリーズ名です。耐久タイプはSnakeSkinです。こちらはすこし重くなります。
そして、このLiteSkinのタイヤサイドには”TL Easy”の記載がありません。実際、LiteSkinモデルをチューブレス化するのはイージーではありません。でも、不可能ではない。
安易にチューブを入れてクリンチャーで使うなら、ひとおもいにタイヤをひっぺがして、リムだけで走ります。クリンチャーはぼくのチャリライフでは補欠です。せいぜい緊急用ですね。
強敵LiteSkin
LiteSkinタイヤサイドはぺらぺらです。そこらにピンホールや弱いところがあります。シーラントがぷくぷくあふれます。シェイクシェイクして根気よく浸透させます。
て、それ以前にビード上げが一筋縄じゃない。ぼくはふつうの空気入れでLiteSkinを過去にチューブレス化しましたけど、大大大苦戦しました。ビードが上がらない!
これもLiteSkinです、G-ONE。
グラベルタイヤシュワルベG-one
これに手を焼かされまして、エアタンク付きの空気入れをそうそうに買いました。
おかげでLiteSkinだろうが、ピュアクリンチャーだろうが、ビードはらくちんに上がります。パンパーン! あ、Maxxisのやつはふつうの空気入れで上がります。1100gですから。
で、Schwalbe Thunder Burt Addix LiteSkinはチューブレス”イージー”じゃありません。現実問題、チューブレス”ハード”です。が、めでたくチューブレスモードになりました。
ロードをカモれる軽量ホイール
リアはピーススターのThunder BurtからAddixのThuder Burtへのアップデです。おもさはそんなに変わりません。
フロントはDHタイヤのMinionからXCタイヤのThunder Burtへのアップデです。ついでにホイールを予備の軽量の中華カーボンホイール二号にしました。
ホイール、シーラント、ディスクローター、チューブレスバルブ、リムテープのパッケージ総量が1300gです。ギア一枚どころじゃありません。ホイール1個分かるくなりました、ははは。
さらにフライウェイトのフックレスリムが300gを切ります。
リム295g+タイヤ465g+シーラント30g=790g
オフロードの足回り的には反則級のかるさです。ロードバイクの人気ホイールと比較しましょうか。カンパニョーロのゾンダのフロントリムがざっと460gです。
ゾンダリムフロント460g+25cタイヤ250g+軽量ブチルチューブ75g=785g
まじでスタンダードなロードのタイヤシステムとどっこいです。エアボリュームで舗装路のノイズはシャットアウトです。ぜんぜんゆったりツーリングできます。
鉄下駄ホイール+しょぼタイヤ+ふつチューブのエントリーロードバイクのアルミクリンチャーの足回りセットよりぜんぜん軽量です。
てか、エントリーロードの完成車のホイールはほんとにおまけです。クロスバイクの純正系ホイールとどっこいです。
クロス乗りがうきうきで安ロードに乗ると、たいていびみょうな気分になります。ママチャリからクロスへの乗り換えのインプレの方がぜんぜん劇的ですから。ゾンダ級は完成車にはなかなか付かないし。
最後の気がかりはサイドカットとジャンプの着地の耐久性ですね。試走の一回目の上り下りはぶじに通過しました。
こういう落石の角は脅威です。まさにこの場所で前のThunder Burtの片割れはサイドカットでおなくなりになりました。
どんなに注意してもやってしまうときにはやってしまいます。タイヤとホイールを乗りつぶすつもりでガリガリに実走してみましょう。
最近の山のヘビロテでこんなでこぼこの下りがもうぜんぜんよゆうです。フライパンはただのお使いです。夕方の買い物帰りのダウンヒルが日本ではブームです。
で、かりにぶっ壊せば、予備の名目で27.5インチのリムを買えますしね!
て、よゆうをぶっこいたら、なんか夜の山にボコられました。やばい! ホラー写真みたいだ! 助けて、チューブさん!