自転車はおおきなくくりではアウトドアです。インドアのサイクルフィギュアとかサイクルサッカーとかトラックとかもありますが、基本的におそとが舞台です。
で、本格スポーツ自転車や趣味の高級自転車はだいじなものです。理想的な保管場所はアウトドアでなく、インドアです。
で、もうひとつの愛機がフラットバーロードです。中華カーボンフレームをベースにして、シンプルなシングルスピードで軽量さをかせぎます。
ちょい乗り、お買い物号と銘打ちながら、調子にのると、片道30kmばかしを走ってしまいます。
![](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2018/11/1ee092336284f2720c115c6c7402474d.jpg)
平地でペダルをくるくる回すのはらくちんです。のぼりは鬼門ですが。
屋外駐輪のいたみは異常
このフラットバーロードは今年の5月に完成しました。まだ満一歳を迎えません。しかしながら、ちょい乗りチャリンコの宿命で定位置は屋外になります。
鉄はサビる、カーボンは割れる
まあ、鉄系パーツはぼろくそにさびます。ボルト、ケーブル、チェーンはすっかりシックなベージュ色です。
![ブレーキインナーサビサビ](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2018/12/96f3f352000de6c0ba7c5698385365d6.jpg)
トップチューブのシートポストの根本です。なぞの粉が吹きますし、なにか線的なものが走ります。
![トップチューブひび](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2018/12/2bced0dba1a5be8ab40984ad1a4327b0.jpg)
きわめつけはシートチューブです。シートポストのうらがはでにささくれます。
![シートチューブ剥離](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2018/12/1492b9f7cbff0d703653efec3cc86678.jpg)
ふぎゃー!
鬼門のシートチューブ
原因はいろいろです。転倒ダメージ、日頃の劣化、ざっくばらんな取り扱いetcetc…ことさらの決定打はシートポストのべた下げでしょう。
ロードっぽい前傾姿勢を回避するためにシートポストをいちばん下まで下げて、サドルをいちばん前まで出します。
その上に体重がどっかと乗ると、ポストがしなって、トップチューブとシートチューブに無理な負荷がかかる。結果、ひびとささくれが入る・・・
軽量なレーサーフレームをママチャリみたいに使うと、このような惨劇にみまわれます。・・・あ、いや、MTBフレームもオーバートルクでBANしちゃったか。
![クラッキングの悲劇第二幕](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2018/05/3e285415a38e5e75ddeba9415d395b39.jpg)
ぼくの扱いではここがネックのようです。てか、ざつい性格がそもそもカーボンフレームに向かない?
いたいたしい姿に心をうたれまして、この野良のちょい乗りフラットバーロードをかいがいしくオーバーホールしようと思います。
野良ロードのオーバーホール
ところで、自転車のオーバーホールはじつにたいへんな作業です。いちから組み立てるバラ完の方がぜんぜんかんたんです。わくわく感がありますし。
以前にクロスバイクのオーバーホールをやって、それを思い出しながら、頭の中でフローチャートを作りました。
- バラし
- クリーニング
- チェック
- 消耗品交換
- リビルド
- 乗り出し
だいたい6回くらいです。場所、気力、体力、時間を確保しないと、きちっとやりとげられません。小分けにして、ぼちぼちやりましょう。半月くらいで、動画も撮りながら。
パーツをバラす
これが現物です。
![フラットバーロード](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2018/12/0c1c9fe701694c616aa1fa9a558038c4.jpg)
遠くから見た野良猫のようにそんなに野良野良しく見えません。が、細部はおさっしのレベです。
チェーンステーのよごれが異常です。
![チェーンステーの汚れ](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2018/12/174009c63055d3ff531b05e9738fae35.jpg)
さび? ダスト? 傷? 全部?
このいまいましいサビサビチェーンをカットします。チェーンはシングルスピード用のぶあついやつです。カッターでぐりぐりします。
![チェーンカット](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2018/12/1f0a890f0d7715c81e90d041d0b60295.jpg)
コネクトピンを寸止めしました。再圧入がらくちんです。
![コネクトピン寸止め](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2018/12/024e4ffaab504c0717b4a59dab668117.jpg)
11速や12速のチェーンでこの寸止めをすると、よっぽどきっちり繋ぎなおさないと、なんかの拍子にチェーンBANをやらかしてしまいます。非推奨。
他方、シングルスピードのチェーンは極太です。よっぽどのことがなければ、ピンの破断や脱落は起こりません。構造上、チェーンが斜め掛けになりませんから。
もちろん、理想はチェーンの新調です。でも、シングルスピードのチェーンはそうそうへたりません。質量が別物です。五年十年はふつうです。
クランクを外して、圧入BBを叩き出します。この至近距離でシュートがゴールに入りやがらない! フローリングが古いグリスまみれに!
![BBシュート!](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2018/12/684ea7b7b81b4fad1fad5de0d9733977.jpg)
そんなこんなでドライブトレイン一式がぶじにはずれました。変速機がないと、パーツ点数が圧倒的にすくなくなります。
![ドライブトレイン一式](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2018/12/94cb92e95ed6e4ca6434f79b374b1264.jpg)
これを見ると、ケーブルってじゃまなもんだなーて改めて感じます。ミニマリストはシングルスピードかピストを買いましょう。ロードもMTBもごてごてです、ははは。
外はぼろぼろですが、中はきれいです。
![BBハンガー内](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2018/12/b4da3eb0b221e0eac2d35e6145bc1aad.jpg)
何回かBBをハンマーで着脱しますが、とくに違和感をおぼえません。異音、ガタ、ゆるみ、オールOKです。
ステムをさくっと外します。
![ステム外し](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2018/12/e0af6d7602dd363210e55186f28d3ba5.jpg)
40mmのショートリーチもロードフレームに合いませんが、てかてかのライムグリーンもマットシルバーの車体に合いません。パイプユニッシュで脱色したろか・・・
お買い物号のアイコンのサイドスタンドを外します。
![カーボンチェーンステー](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2018/12/468d946cd63c727b43041dca77ea6862.jpg)
ステーに異常はありません。折れる割れる裂けるてのは迷信でしょうか? セーフとアウトの境目がなぞです、カーボンフレーム。
はい、完全にばらけました。
![ロードの展開図](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2018/12/406520a7652bc192eac26118724f904d.jpg)
うーん、シンプルですね。スマートなチャリ通用や街乗り用にはこのくらいのチャリがぴったしです。
整備にはとりあえずワイプオール。