80周年をむかえるパイオニアの業績はふるいません。今月末の130億の返済が自社資金ではびみょうでしたが、香港のファンドの融資で最悪の事態をまぬがれました。先行き不透明感はのこります。
で、本業のAV家電とカーナビは大不振ですが、超零細部門の自転車競技用機材のペダリングモニターは非常な好評をはくします。
本業の落ち込みには焼け石に水です。しかし、パワーメーター界のリーダーにはなれそうなふんいきをかもします。
で、現地時間2018年9月18日未明にこのペダモニがWAHOOとの提携を発表しました。そして、ひさびさにサイコンのSGXシリーズの新作が出ます。
Pioneer sends pedaling dynamics to Wahoo, spies on your riding buddies https://t.co/j9T2l3FlsC pic.twitter.com/JLWD45zaTP
— Bikerumor (@bikerumor) September 18, 2018
ペダモニのパートナーはなんとWAHOO!
WAHOO FITNESSはアメリカのフィットネス、アクセサリー屋さんです。人気商品はサイクルコンピューター、スマートトレーナーです。
英国の世界最強ロードチームのTEAM SKYがWAHOOのフィットネス機材を使います。イギリスでの人気がそのほかの地域へ飛び火します。
日本での取り扱いはインターテックとなぜかAppleストアです。国内サイコン界では最後発の新入りです。レザイン、ブライトンなどとどっこいです。シェアはおおくない。
一方のパイオニアのペダリングモニターは国産ですし、高精度ですし、お手頃です。日本のパワーメーター市場を席巻します。ライバルは堺のハイテク屋さんのシマノです。
利用者のあいだではこの二社が手を組んで世界市場に打って出んか、てあわい期待がありましたが、当事者たちのおもわくは別のようです。
パイオニアのペダモニはWAHOOと技術提携しました。つぎのファームアップデートでWAHOO ELEMENTとWAHOO BOLTがペダモニのCyclo-Sphereと同期します。
フルカラーGPSサイコンSGX-CA600
今回の提携でWAHOOがパイオニアのペダリングモニターのオフィシャルなサイコンになりましたが、これまでのパイオニアの推奨は同社のSGX CA500でした。
CA500はCA900の廉価版です。発売時期は2014年、ブラジルワールドカップの年です。デジタル機器に4年の歳月は特大です。
実際、ほかのサイコンは小さく高性能におやすくなりましたし、ミドルグレードの選択肢が倍増しました。上記のWAHOOもそうですし、レザイン、ブライトンもそうです。2-3万円台がホットです。
で、ここにSGX-CA600が登場します。アメリカのPioneerのサイトにはすでに商品説明ページがあります。ピックアップしましょう。
- 画面:2.2インチ
- 解像度:QVGA 240 x 320 カラー
- サイズ:50 x 88.3 x 16.5mm
- 無線通信:WIFI、BT、ANT+
- GPS:GLONASS、SBASS、WAAS、A-GPS
- 地図:OSM
- マウント:WAHOO互換
- 連続駆動時間:12時間
- 価格:359ドル=4万
多分に日本版のGPS補助には『みちびき』が入りましょう。国内の地図データはなぞです。カーナビ版のマップデータ流用とかはありえます。でも、ローカライズで高くなるのはあれですねぇ。
パイオニアの本業は家電屋でカーナビ屋です。カラーディスプレー、GPSの取り扱いはおてのものだ。プラズマテレビのKUROはあこがれだった。ここらに不安はない。
そのほかはごくごくふつうです。デバイスのデザイン、UI、ブランド、ふつうのふつうです。ブランドステータスでガーミンをこえるのはむりです。
GARMIN EDGE 520JやLEZYNE MEGA COLOURあたりがライバルです。
もちろん、最大のつよみはペダリングモニターとのマッチングです。CYCLO-SPHEREと完全にシンクロするはじめてのイマドキのサイコンです。旧型のユーザーの歓喜のむせびなきが聞こえます、ははは。
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はい、確定です。目に浮かびます。冬のボーナスごろではないか? 海外の出荷は秋以降です。
SGX CA500の投げ売りがはじまるか?