大阪市内の自転車観光ルート by 地元民

ここでは大阪市内の観光サイクリングのモデルコースを紹介します。

新御堂筋から出発

出発地点はうちからチャリ五分の神崎川上の新御堂筋です。

出発時刻は12時30分です。

2017年9月30日新御堂筋より大阪市内
2017年9月30日新御堂筋より大阪市内

川の手前は吹田市・豊中市、むこうは大阪市です。で、川沿いの遊歩道がサイクリングコースのなにわ自転車道です。

新御堂筋をまっすぐに南下すると、JRと地下鉄の新大阪駅にぶつかります。新大阪、新神戸、新横浜と『新』の名を持つ新幹線停車駅は見どころに欠けます。

たまたまこの日は土曜日です。東出口駅前広場で定期のフリマがあります。

JR新大阪東出口前広場
JR新大阪東出口前広場

駅ビルの飲食店のほかはとくに無です。西中島や東三国のがランチスポットです。

市内の都心部へさらに南下します。そこへ立ちはだかるのが淀川です。

淀川渡る
淀川渡る

これより下流の十三大橋を渡って都心に入ると、茶屋町の混雑、ヨドバシ梅田の人の波、JR大阪駅のふくざつルートの三連撃を食らいます。

淀川以南で一気に大阪ぽくなる

淀川区、西淀川区、東淀川区、山陽新幹線の沿線には観光スポットらしいところはぜんぜんありません。

大阪ぽさが出てくるのは淀川以南です。川べりから南下を続けると、天神橋筋商店街にぶつかります。2.6kmの超長い商店街です。下町感があふれます。

天神橋筋
天神橋筋

商店街の南側の終点には大阪天満宮があります。学生さんは受験前に、社会人さんは資格取得の前におまいりしましょう。

大阪天満宮
大阪天満宮

大川の橋を渡って、左手に折れますと、前半のハイライトを迎えます。

外堀
外堀

堀です。川じゃありません。

「鎧着て、槍担いで、こんなのをどう渡れと?」

大阪城公園は市民の憩いの場で屈指の観光スポットです。外堀から内堀へのルートは南北にひとつずつです。

はい、大阪城天守閣です。

大阪城天守閣
大阪城天守閣

天守閣の広場には屋台、ベンチ、トイレがあります。

また、大阪城ホールの横におしゃれなカフェと飲食のエリアJO-TERRACE OSAKAがオープンしました。

ミナミといえば

さらに南へチャリを走らせましょう。鶴橋、生野コリアタウンは飯屋、飲み屋街です。

大阪城公園からそのまま南下すると、あべののかいわいに来ます。ここはモールと下町のミックスちゃんぽんみたいなエリアです。

路面電車がでっかいモールの横をとろとろ走る風情はなかなかですが、おとなりのミナミに見劣りします。

あべのまで行かず、手前で右手に曲がって、あれを見に行きましょう。

グリコ看板
グリコ看板

はい、グリコ看板です。今

この人込みから抜け出して、大阪のオタクの聖地へ向かいます。日本橋のオタロードです。

日本橋オタロード
日本橋オタロード

日本橋の南のはしは新世界への入り口です。エリアの全体が串かつを神聖化して大々的に奉ります。ランドマークは通天閣です。

通天閣
通天閣

天保山からの渡船でUSJ、さらに舞洲へ

このあべの、天王寺、新世界の付近は市内の南端じゃありません。競技場がある長居や競艇場がある住之江が市内の最南端です。

住之江区の南隣は堺市です。堺には前方後円墳、与謝野晶子の生家、シマノ本社などがあります。

あいりんの西成区から西へ進むと、港湾地域にぶつかります。

湾岸エリアの大正区や港区はまたもや散策のおもしろみを欠きます。基本的にここらは住宅地と工業地です。ランドマークはドームとORC200くらいしかありません。

弁天町から172号線に乗って、海のきわきわまで出てきます。終点が大阪港の海遊館と大観覧車です。

が、ぼくの目当ては山です。ヒルクライムです。挑む山は天保山てゆう超級B級山岳です。日本で二番目に低い山です。

覚悟を決めましょう。スタート地点に立ちます。

天保山スタート
天保山スタート

よーい、どん! はい、GOAL!

天保山々頂
天保山々頂

走行距離20m、獲得標高4.5m、タイム5秒です。

大阪の西のはての天保山はこんなぬるま湯の天国ですが、反対の東のはての暗峠は平均斜度20度のこの世の地獄です。

天保山々頂の裏手から市営の渡船が出ます。

天保山渡船場
天保山渡船場

大阪の入り組んだ港湾部にはこんな市営の渡船がいくつかあります。料金は無料です。神船ゴッドシップ!

順番待ちです。外人さん、地元ママ、チャリダー1組、てなところです。対岸の桜島にはUSJがあります。そこのスタッフの外人の足です。

桜島のUSJ行きには外人さんが多め
桜島のUSJ行きには外人さんが多め

乗船時間は5分ばかしです。アワイチのジェノバライン以来の渡し船です。うーん、小舟の揺れは三半規管に来ますね。20分が限度だ。

桜島と舞洲を結ぶ此花大橋には自転車・歩行者用の螺旋スロープがあります。

桜島から舞洲への螺旋スロープ
桜島から舞洲への螺旋スロープ

舞洲は3セクの埋め立て地です。道広め、信号少なめ、人無人の高速サーキットです。大阪城やなんばのにぎわいと対局です。

ここでは実業団自転車レースの舞洲クリテリウムや舞洲タイムトライアルがちょくちょく開催されます。

ぼくはさーっとここを走り抜けて、常吉大橋を渡って、ヨットハーバーを左手に眺めつつ、淀川沿いへ戻ります。正解の抜け道はここです。

ヨットハーバーから淀川土手上への抜け道
ヨットハーバーから淀川土手上への抜け道

土手上の遊歩道に出ます。この歩道側の抜け道に入らないで車道側に出ると、しばらく土手上に上がれません。

ここでは西からの海風の追い風と直進ノンストップでTTモードがはかどります。前方のでっかい高層マンションまで2km前後の激走コースです。

伝法大橋から北上して、西淀川区を通り過ぎます。大阪の西北端です。この先は兵庫県の尼崎市です。

夕焼け
夕焼け

午後5時36分でとっぷりです。だいたい5時間で主要スポットを回れました。渡船のタイミングも絶妙でしたね。

そんな大阪人の大阪人による大阪市内ポタリングでしたで!