アワイチ準備編で淡路島へのアクセス、大阪から自走込みの総距離、宿泊場所、ルートの概要などなどを事前に調べて、出発当日を迎えます。
まあ、いちばんの準備は前の日にぐっすり眠ることですが。あと、食うものを食って、出すものを出すことです。
露悪趣味の下ネタやブラックユーモアでなく、突然の便意こそはけっこうな強敵でありましょう。ジョギング、サイクリングは胃腸の活発化にてきめんです。
アワイチのチャリキャンプの装備
ふとんで無気力に寝過ごしかねない身をたたき起こして、えーいと飛び乗って、大阪と兵庫の県境まで来ます。この時点で午前7時40分です。やや遅め。
水を現地でこまめに調達するなら、7-8kgまで落とせます。で、代わりに寝袋を入れると、10kgにできます。でも、そのほかは大きく減りません。
7-10kgがソロキャンプ泊のバイクパッキングの平均でしょう。ホテル泊をするなら、5kg前後まで軽量化できます。
午前11時のジェノバにリユニオンする
じゃあ、明石までびゅーんと行きましょう。そーれ、びゅーん!!
はい、神戸三宮駅前です。て、ぼくのチャリ道の西端はここまでです。ここまではおなじみのサイクリングコースです。自宅からすでに30km強です。
ジェノバラインの平日の発着は11時以降に激減します。平日の連絡線は淡路-明石の通勤通学の足です。本数は朝夕の時間に集中して、昼間の便は少なくなります。
で、のろのろペースで行くと、11時のジェノバに間に合いません。次の便が11時40分です。昼飯で時間を潰すには早い時間です。
てことで、11時のジェノバにリユニオンすることを目標にして、パワーを使います。ハーバーランド、須磨、舞子の三井アウトレットを素通りして、ひたすら西へ西へ。
ジェノバBIRTH!
時間は10時52分です。ぎりぎり11時の便に間に合います。ちかれたよ・・・
券売機で乗船券500円と自転車持ち込み220円を買います。
誘導員に案内されて、船着場に入ります。ぼくの後から1組のチャリダーのグループが来ました。3人のメンズで、バイクはYAMAHAの電動です。
ドロハン、ミニベロ、クロスの電動です。レンタルけ? でも、バッグやアクセのチョイスや付け方は自分用ぽいです。いよいよE-bikeブームのきざしです。
ロードバイク脳では
「40-50kmしか走れないバッテリーはただのオモリだ」
みたいな発想になりますが、長い距離を走る=グッドサイクリングじゃありません。バッテリーで走れる範囲の楽しみ方をする=グッドサイクリング by E-bikeです。
あと、あいにくとこの船は小さい方の連絡船です。大きいほうの船にはテレビや2階甲板席がありますが、小さい方の船には最低限の設備しかありません。
船着場の岩屋からアワイチスタート
出発からざっと4時間、時刻は11時20分、ようやくアワイチのスタート地点に来ました。
日帰りアワイチには超遅い時間です。でも、ぼくのアワイチはバイクパッキングのチャリキャンプです。実質、アワハンx2のアワイチです。
ここでだいじなことを思い出します。目当ての宿泊施設の予約です。ぼくの目当ての宿はアワイチのちょうど半分の地点、つまり、淡路島の南端にある吹上浜キャンプ場です。
場所的にはモンキーセンターの先、四国の徳島との連絡橋の大鳴門橋の手前です。夏季限定のオートキャンプ場で、自動車、二輪、自転車に対応します。
案の定、夏の終わりの平日の客足はがらがらです。よゆうで当日予約できました。幸先グッドです!
取れなかったらキャンプグッズを抱えて、ニューあわじか民宿に泊まるはめになりましたが。ニュー淡路は20000円~の高級ホテルですからね~。
岩屋付近には観光客がわりといます。大学生のような若いピーポーです。こういう岩屋や海辺のレストランがあります。
これが地名の由来でしょう。
時計回りで洲本を目指す
アワイチのおすすめルートは時計回りです。時計回りで左側走行をすると、海辺に近いところを走れます。
一方のビワイチのおすすめは反時計回りです。理屈は同じです。左側走行で水辺に近いところを走れます。
- 島を回る=時計回り
- 湖を回る=反時計回り
これに従って、時計回りで海を左手に眺めながら最初の大きな町の洲本を目指します。
岩屋から時計回りのルートの最初の方です。阪神間の信号ラッシュと交通量がうそのようなノー信号とノー住民です。人っ子がまじでいない。
車道の路面コンディションはベリーグッドです。好天、無風、25度、超チャリダーびよりじゃないか!
途上にこつぜんと淡路島名物の白い像が見えてきます。
ぶきみな白い観音さまです。でかさに圧倒されますが、なんか覇気や活気を感じません。のっぺりと無機質な印象です。案の定、いわくつきの物件です。
琵琶湖の東部のほとりにもでっかい像があります。あっちはまともな長浜びわこ大仏です。
この像からすこし行くと、オノコロパークを左手の海上に臨めます。まったく人気がありません。なにが売りでしょうか?
そうこうして、洲本市の中心部へ近づきます。
ビーチ、足湯、温泉、城跡、ドラクエの洲本
洲本は淡路島の中心です。温泉がありますし、イオンやマルナカがありますし、ビーチがありますし、城跡がありますし、地元の方々がちゃんといます。魅力的な観光スポットです。
いよいよ腹ぺこです。休憩と昼食をかねて、町をぶらぶらします。しかし、カレーと海鮮丼を避けたら、イオンの惣菜とおにぎりに落ち着いちゃいました、あちゃー!
公園内のおしゃれレストランはすでにCLOSEDでした。バーガーを食べたかった。
そんなぼくに希望の魔法が振りそそぎます。なんかグッドな木とグッドな碑がありますよ。
ドラクエ記念碑!! しかも、碑文がドラクエIIIの名キャッチコピー『そして伝説へ・・・』です。なんとファミコン世代ほいほいなモニュメントでしょうかあ?!
なんでこんなところに唐突にドラクエ記念碑だあ? それはドラクエシリーズのゲームデザイナーの堀井雄二がここ洲本の出身だからです。
PCから移植されたファミコン初期の名作アドベンチャーゲーム『ポートピア連続殺人事件』はこの人の代表作で、ゲームの舞台が神戸・洲本です。
てことで、洲本市街のど真ん中にドラクエ記念碑はぜんぜんふしぎじゃありません。
アワイチ1日目の前編はこんなところです。次回は洲本からキャンプ場までの後編です。