以前、自転車キャンプを思い立ち、軽量・小型・簡易なテントを物色します。
キーワードは『ツーリングテント』です。単車用の軽量タイプが自転車用を兼ねます。
このような自転車専用テントはレアです。
TPE17: Topeak gets into bikepacking, tents; then Tri’s out for Ninja Warrior https://t.co/3J3u3fAgaL pic.twitter.com/zv2PyVvPwC
— Bikerumor (@bikerumor) 2017年4月5日
フレームとタイヤがポールの一部になります。おもしろい設計です。日本での発売は未定です。
メーカーもののテントは高い!
で、案の定、有名ブランドのツーリングテントが有力候補に残ります。モンベル、スノーピークとかです。でも、2万オーバーの価格がネックになります。Colmemanはちょっと重めですし。
そして、性格上、ぼくは持ち物を大事に使う人じゃありません。
10万の革靴、2万のセーター、5万のベルトのバックル、4万のグラサン・・・いずれがしっちゃかめっちゃかになります。
しかも、テントはアウトドア品です。多分に寿命は短命でしょう。長持ちの要素がベリーナッシングです。使用の目安は四、五回です。
じゃあ、モンベルやその他の本格アウトドアブランドのアイテムの費用対効果はわるくなります。価格はビジネスホテル四、五泊分です。荷物フリーで素泊まりできるし・・・てなります。
で、10000円まで予算を下げて、ぼちぼち品定めして、こいつを買います。BUNDOK SOLO DOME 1+です。

9000円です。三回でビジネスホテルや民宿のコストを上回れます。てはじめにはこんなものでしょう。
カワセのPB? BUNDOK
Bundokはフィリピンの公用語のひとつのタガログ語で『山』を意味します。英語のマウンテン、フランス語のMontです。読みは英語風にバンドックです。
で、この山の意を頂くBUNDOKは国内オンリーのブランドです。販売元は新潟のカワセてフィットネス・アウトドア屋です。ふんいき的にここのプライベートブランドのようです。
もちろん、ここは販売元であって、製造元じゃありません。アウトドア製品の工場はアパレル、スポーツ、家電、自転車用品と同様にアジア、中国にあります。
国内ブランドの国内プロダクツてのは実にまれです。サコッシュでおすすめした埼玉所沢のアライテントの製品が純国産ハンドメイドです。
ちなみに所沢にはペダルの三ヶ島があります。これも国産です。なんかクラフト系の系譜があるの、所沢に? 西武線の飯能行きに乗って何度か行きましたが、畑しか見なかったけど。
で、カワセのBundokです。店頭ではぜんぜん見聞きしません。この通販物が初見です。mont-bell、Coleman、Snowpeakみたいなメジャーブランドじゃない。
一応、ヨドバシの店頭に実物の在庫があります。が、主戦場はネットショップです。アマゾン、楽天用のエントリー向けの商材です。
多分、中華業務用通販サイトのAlibabaをじっくり探せば、同じ型を見つけられますわ。ロットは100とかでしょうけど、ははは。
このBundok Solo Dome1+は2017年のニューモデルです。無印Dome1の後継です。それが1万円弱、メジャー系の半額以下です。
そんなのが日本製でありえますかいな。中華製のロゴぽん付け商品です。まあ、原価は3000円くらいでしょうねー。裁縫代が2000円だ。
ブランド料や代理店マージンがかかると、これがべーんと跳ね上がります。いつものパターンです。げにロゴとネームバリューは絶大です。
その点、マイナーPB系は良心的なまっとうプライス価格です。アウトドアブランドへの憧れは個人的に皆無ですし。現実問題、価格差以上の機能差はありませんわ。
無関心のブランドロゴに金を払うか? ノーです。なにわ男子らしく安物を買って、ショートスパンで使い倒します。
そもそもバラ完バイクのおかげで予算がありません!
室内で仮設してみる
現地でダイレクト野宿もロマンです。が、キャンプのマイ経験値はゼロです。テント泊の記憶はありません。野宿はありますけど。敦賀とワイキキで。
現場でおたおたしたくないので、事前にテントの張り方を予習します。
パッケージの大きさはこんなです。

カタログ重量は2kgです。背中に担ぐのはしんどいところです。フレームに固定しようと思います。
中身はこんなです。

インナーテントx1
フライシートx1
ライト用ハンモックx1
折りたたみ式ポールx2
ペグx12
です。ポールとペグはアルミ系合金=ジュラルミンです。グレー=インナー、ベージュ=フライシートです。
では、仮設してみましょう。二本のポールをぱちぱちとストレートに変形させて、二箇所クロスさせて、インナーテントの四隅のアイレットにセットします。

開始5分です。ヒジョーにイージーです。そして、自立式です。アスファルトの上に置けます。波止場の夜釣りの休憩用に使えます。
で、フライシートを被せて、フックをあちこち噛ませて、四方をぱちぱちロックします。

はい、完成です。開始からざっと10分です。自転車のタイヤ交換より楽勝です。野外でペグうちしても、20分以内にできます。予想よりずっとラクちんだ。
が、油断は禁物です。こうゆうコスパ系実用品のキモはあれです。そう、チャックです。いや、ジッパーだあ?

これがぽんこつだと、グッドコスパグッズがただのジャンクになりはてます。チャックのチェックは必須ですよ。
で、全部のチェックの開け閉めを入念に確かめます。へんに生地をかむとか、ひっかるとかしません。はい、外れじゃありません。グッド!
だいたいチャック不良は初期不良の返品の対象になります。外れを引いてしまったら、さっさと販売元に問い合わせましょう。泣き寝入りはだめです。
テントの中です。

一人用です。ごろごろ寝そべって、左右に寝返りできます。座高高めのぼくがアグラをかいても、中央の天井が頭に触りません。~180cmには十分な大きさです。
仕上げにインナーの四隅の裁縫をチェックします。穴や破れはありません。100点!
自転車に括り付けました。

この位置でゆうゆう固定できます。ビバ、マウンテンバイク!
今週末に近場で一泊して、チャリキャンプの手応えを掴もうと思います。ゆくゆく釣りチャリキャンプ、ビワイチ、アワイチとかしよう。
その後のダイジェスト画像です。


その後のその後に台風21号チェービーで飛ばされた屋根のスレートにフライシートをかけて応急処置しました。まさかの大活躍ですよ。完全に元を取れた!

今のところ、雨漏りの気配を感じません。防水は上々です。