KONAのMTBの購入から一年が経ちます。酷使、オンロードオフロードの兼用、メンテさぼりでカーボンフレームはそこそこのダメージをこうむります。
で、メインのチューブレスホイールもめでたく一周年をむかえます。ガリ、こすれ、チッピングはオフロードのくんしょうです。
28-35mmのぶっといごっついリムです。少々の傷ではへこたれません。チューブレスの気密性や走行性能には支障がない。
ホイールのシグナル
が、最近のマウンテン行脚でハブがさすがに黄信号です。キャップがダストをかんだか、おりおりに「キュ~ュュン!!」て奇声や「チリ…チリ…」て異音がではじめました。
ハブはNOVATECのBOOSTスルーアクスル用です。
定期メンテナンス、周年オーバーホールのてはじめにこのハブをきれいにしましょう。スルーアクスルの分解ははじめての作業です。
はじめてのBOOSTハブの分解
NOVATECは台湾の大手ハブ屋さんです。オンロード、オフロードを問わず、手組ホイールによく使われます。げんに中華カーボンのデフォルトはほぼNOVATECです。
また、同社はいくつかのブランドにOEM品を供給します。TNIのEVOシリーズがNOVATEC製だぞ、てのは手組ラーのなかでは有名なはなしです。
そして、NOVATECの完組ホイールはミニベロユーザーの支持を得ます。ALEX RIMS x シマノハブの手組20インチホイールの回避策の第一候補です。
うちのD711SB B15と712SB B12は最近のハブです。見た目、質感、回転、剛性、ラチェット音、ふつうのふつうです。赤いロゴマークだけがたまにきずです。
エンドキャップを外す
ハブのエンドキャップの外し方はばらばらです。が、おおむねにリアハブはねじ式、フロントハブは圧入式です。
で、予備知識なしでフロントのキャップをネジザウルスでぐいぐいひっぱります。
じゃあ、表面が「がりっ!」て削れました、うえーん。ペンチややっとこはNGです。ハブは精密なパーツです。こんな思い付きの力業は通用しません。
この期にNOVATECのスルーアクスルのフロントハブのキャップの外し方をネットで調べます。海外のエンドキャップの交換のながれがHITしました。
スルーのさきっぽをキャップにぶっこみます。
で、こじります。
力技じゃねーか! て、てこの原理だから・・・。
このように圧入パーツの取り外しはえてしてシンプルな力技です。おそらくクイックリリースの圧入キャップの取り外しもこの流れでしょう。
シールドベアリングです。パッキンに型番が見えます。台湾NBK社の6902 2RSです。両側接触シールの汎用工業品です。
ベアリングの回転はなめらかです。ゴリゴリ、ジャリジャリ、へんな手ごたえはありません。もともとのグリスの透明感が健在です。
おそうじしましょう。ティシュでふきふきします。
一年分のよごれです。常識的なダストよごれです。
ハブの内枠にグリスを塗ります。いよいよAZ万能グリスが底を尽きました。バターのようになくなります。
再圧入しましょう。たまたま1インチのフォークコラムの切れ端がキャップの外枠にぴたっとフィットしました。
ゴムハンでコツコツ叩いて、キャップとハブのエンドをツライチにします。
リアハブ分解とXDドライバー清掃
リアハブの分解はかんたんです。このD712SBハブのフリーボディのシャフトエンドと半ドライブ側のエンドキャップにはレンチ用の平面があります。
この両端をレンチで挟んで、フリーを左回しでくるくるします。てか、トルクがゆるゆるです。ボディが手で回る。
ラチェットの一年分のよごれです。ヘドロ状のえぐい粘液が各所にへばりつきます。ちなみにフリーの爪は四つ、ハブのラチェットは32?のようです。
先代の中古のクロスバイクのフリーのよごれはこんなもんじゃなかったなあ・・・
げぼっ! グロっ! これはあきらかにぬりすぎorふきとりわすれでしょう。すぎたるはなおおよばざるがごとしです。
ベアリングを避けてパツクリをふきかけ、ぼろぬのでふきふきしました。
ピカピカです。SRAM XDフリーボディは旧式のシマノ/SRAMタイプのフリーボディみたいにスプロケにかじられません。マウント方式はスレッド、ねじ切りです。
この方式は耐久や美観にすぐれます。ロード用のXDドライバーとカセットの進出がまちどおしいところです。3TのXD用ロードカセットはあるけど、SRAM純正がない。
しかし、すでにロード用のXDRフリーは昨シーズンにおひろめされました。
これで10-32T、9-34Tみたいなレシオが実現に近づきます。新型SRAM RED 12sないし13sと同時にロード機材の楽しみがふえます。
期待に胸をふくらませながら、メンテナンスに戻りましょう。ハブのラチェットをふきふきして、ベアリングの回転をたしかめます。
・・・うーん、ドライブ側の手前のやつがちょっとゴリゴリするな~。これはヤなかんじです。シールはがしは神経質ですし、打ち替えはたいへんだ。
ひとおもいにスルーしましょう。キャップとラチェットにグリスを塗って、元に戻します。事前の予想では異音の原因は半ドライブ側のエンドキャップの砂のかみこみです。
スプロケおそうじ
ついでにスプロケットをおそうじします。
SRAM XG1199 XX1、クロモリ削り出しのハイエンド11sカセットです。このボリュームで重量は265gです。定価は5万です、ちーん。
こんな高いスプロケをおいそれと買い換えられません。リフレッシュしましょう。
パーツクリーナー1回、洗濯石鹸4回でこうなりました。
この一年の走行距離はざっと7000kmです。さらに十数回のオフロード走行が加わります。山へ、川へ、海へ。摩耗はどんなもんでしょう?
さすがに歯先のエッジがマイルドになってきました。2-3-4、9-10-11段のへたりがほかの歯よりけんちょです。二年後のフレームの買い替えまで持ってくれ!
ぼくはスポークをいじれませんから、振れ取りやテンション調整をできません。あいあむのっとのむラボ。じゃあ、やれるところをやりましょう。
しめにリムとディスクローターをぬるま湯でゴシゴシ丸あらいしました。
リフレッシュ! ノムリッシュ!
AZの一人一個限定のパツクリをどうにか再購入できないか・・・