先日、カーボンロードのバラ完が完成しました。で、うきうきで何回か試しのりをして、ひさびさのドロハンを堪能しました。背中が疲れる~、肩が凝る~、あはは、うふふ。
て、この浮気に気分を害したか、お買い物チャリンコのリアタイヤが完全にパンクしました。
![チューブラー交換完了](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2018/05/ee3595700bab1a9d616c888605147334.jpg)
これは危険信号です。ここで見て見ぬふりをすれば、近い将来にチャリ体制崩壊の危機に陥りましょう。このママチャリさんをかまってやらねばなりません。
で、一時的に新車のロードにおひまを出して、パーツをごそっていただきます。キーアイテムです。
![ドロップハンドル一式](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2018/05/ca9d4d8ba99c8723f0c028a95f6495f9.jpg)
はい、ドロップハンドルセット一人前です。こいつで誰もが一度ならず夢見るママチャリのドロハン化にチャレンジしましょう。
ママチャリのドロップハンドル化
ピュアなママチャリのカスタマイズはかんたんではありません。ママチャリやシティサイクルは実用系パーツのかたまりです。余計なものがごてごて付属します。
タイヤの交換やチューブの修理にすら、ナットを外し~、キャリアステーを外し~、泥除けステーを外し~、スタンドカバーを外し~、バンドブレーキを外し~、て余分な作業を強いられます。
![ママチャリエンド部](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2016/10/cd72b4bfe4163ed51bf579ac10461849.jpg)
もとがルックママチャリ
しかしながら、ぼくのママチャリはフレームベースのバラ完車です。アヘッド化、リアキャリパーブレーキ化、固定ギア化、チューブラー化で構成はシンプルです。
実用系アイテムはせいぜいボタン式リング錠とキックスタンドばかりです。ほかのパーツはほぼほぼスポーツバイク用です。ママチャリの名をかたるライザーバーピストです。
![細いママチャリ](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2017/09/458329d73956c16ce076b10969296833.jpg)
シングルギアのシンプルさが奏功して、車体の重量はペダル、スタンド、リング錠込みで9.1kgです。そこらのクロスバイクより軽量です。
乗り味はがちがち
そして、ぶっとい一本物のアルミのダウンチューブともりもりの溶接のおかげでBBまわりはそこらのロードより高剛性です。ねじれませんし、たわみません。ガッチガチ。脚立か!
![ママチャリBB右わん](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2017/07/59522728f9fda245b3b9de2052cf2356.jpg)
すくいはリアセンターの長さです。これは45-46cmです。おかげでBBまわりのガチガチ感が多少にやわらぎます。
が、全体的には硬派なチャリです。ギアレシオは47-16Tの約3倍ですし。のぼりはむりです。くだりはもっとむりです。平地とスーパーのはしごが得意です。
それから、このママチャリのライザーバーハンドルが2017-2018の強烈な寒波でご臨終しました。
![カーボンクラック](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2018/04/3bb7055aed70800f730a9cfc0972ac33.jpg)
ハンドルの交換は急務です。新しいライザーバーかフラットバーを取り寄せるまえにチャリダーのロマンを叶えましょう。それがママチャリのドロハン化です。
カスタム難のフォークとステム
市販のママチャリや軽快車のフォークは1インチのねじ切り式のノーマルサイズです。ステムはクイルステムです。
![ママチャリのクイルステム](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2018/05/6d3f9dfb9cf076a22f3b58d8dffadae7.jpg)
ステムがフォークコラムを部分的に補完します。ポジションはデフォルトの1ポジのみです。調整がまったく効かない。鉄です。
で、これをドロハン化するには競輪のハンドルを使うとか、ステムアダプターでなんちゃってアヘッド化するとかします。
もとのクイルステム+競輪ハンドルはヴィンテージバイク風になっちゃいます。ロードぽくしたいなら、このステムアダプターを使って、アヘッドステムを付けましょう。
- ステムアダプター
- 31.8mmアヘッドステム
- ロードのドロハン
この三つがママチャリのドロハン化のキーアイテムです。
真アヘッド化が助けに
ぼくはフォークとヘッドセットを別々に調達して真アヘッド化しました。このカスタマイズはママチャリ改造の最難関です。ネバーおすすめです。
![ヘッド周り](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2017/08/eaed8282d952f95a451ab2ee4223bf3a.jpg)
しかし、この難産のおかげでふつうのオーバーサイズのアヘッドステムをシムでポン付けできます。つまり、おおかたのMTBやロードのハンドルを気軽にセットできます。
また、このママチャリは固定のシングルスピードです。ディレイラーとシフターの互換や調整を無視できます。
そして、ブレーキはミニVブレーキとキャリパーブレーキです。ドロップハンドルにはフレンドリーな環境です。
で、実質の作業はケーブルワイヤーの取り回しと切り直し、フォークコラムのカット、スターファングルナットの圧入くらいです。ざっと1時間です。
ドロハンママチャリ完成!
はい、晩飯前にぱぱっとできました。いさぎよくコラムをぎりぎりまで短くして、サドルを最高にハイ!にして、スポーティな落差を出しました。
![ドロハンママチャリ](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2018/05/c5d29d506e83ab9fb1d4251f4fff821e.jpg)
シートチューブのトップが低い位置にあります。ためにポストの出代がTTバイクみたいになります、ははは。
もともとのジオメトリと限界のコラムカットでハンドル位置はかなり遠ざかります。しかし、50mmのショートステムがさいわいしました。奇跡的に差し引きでぴったりです。
おまけのおまけでロードからフロントホイールを借りパクしました。レイノルズリムとホワイトハブの手組のカーボンチューブラーです。リアはMiche Pistardのままです。
それから、予備のSWISS STOPのブレーキパッドをおごっちゃいます。足元は強力な布陣です。
![SWISS STOPのパッド](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2018/04/5dd3fcfdb72751d236670303cfc9abe2.jpg)
ドロハンママチャリのインプレ
元のガチガチさにドロハンの前傾とディープリムの空力が加わって、乗り味がよりトラックレーサーに近づきます。生半可なスキッドではもう停まれない?!
平地でスピードに乗れば、向かい風をものともせず、あっさりとクロスやロードをぶち抜けます。でも、カチカチのアルミと厚歯チェーンと固定ギアのせいで負荷がもろに足に来ます。
ぼくは体重掛けの高トルクでガシガシこげますが、やせ型の人やケイデンス型ペダラーは持て余しましょう。直球のロックなスプリントママチャリです。
正面です。
![ドロハンママチャリ 正面](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2018/05/75e7226f9a1ac62e9abf383c615c596a.jpg)
SURLYのクロモリフォークは700C用です。にしても、1インチの細長いヘッドチューブのおかげで細面がきわまります。シュッとしたイケメンのママチャリです。
フェミニンなエッセンスはカンパのエルゴレバーとエアロハンドルの丸みくらいです。
うらはらにフロントの振動吸収はGOODです。クロモリのベンドフォークとフルカーボンのアナトミックシャローのハンドルが衝撃を散らします。
車体の重量はフラットバー+ブレーキレバーより重くなります。ドロハンもデュアルレバーもシンプルなピストには過剰です。
フロントのVブレーキ台座のリング錠を取り外して、重さを釣り合いを取りました。スタンドを外せば、8.8kgまで落とせます。でも、スタンドは実用車には不可欠です。
純粋な走行性能は30万円の完成車のロードバイクぐらいです。どこぞのカーボンキラー屋さんにあやかって、『ロードキラー号』て命名しましょう、ははは。
ママチャリ最高や! ロードなんて最初からいらんかったんや!
ライフ、イズミヤ、ダイエー、万代をめぐるツール・ド・マルシェがついに現実化します。ビバ、ママチャリッシモ!
11速化しちゃうか?
アマゾンでふらっと余計なものを発見してしまいました。正爪エンド用のアダプター兼ハンガーです。これを取り付ければママチャリ多段化できてしまう・・・このさいにやっちまうか?!
あ、ビンディングペダルもあったな・・・
![スパイク付きペダル?](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2018/03/aa778d21ceacdb1f3a70c1d76beb617d.jpg)