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ディスクブレーキローターの交換 160mmから180mmへサイズアップ

MTB、オールロード、ツーリング、アーバンコミューターなどなどのスポーツ自転車のブレーキの主流は油圧ディスクブレーキです。

ホイールの軸の円盤がシンボルマークです。

タイヤをセットでテープ安定
タイヤをセットでテープ安定

ブレーキの王者油圧ディスクブレーキ

ディスクブレーキはシステム的にはママチャリのバンドブレーキやローラーブレーキの遠縁で、ハブブレーキの一種です。

ママチャリのリアホイールの周り
ママチャリのリアホイールの周り

もうひとつの系統がリムブレーキです。Vブレーキはクロスバイクやミニベロ、キャリパーブレーキやダイレクトマウントブレーキはロードレーサーにのっかります。

ダイレクトマウントブレーキセンター出し
ダイレクトマウントブレーキセンター出し

制動力は油圧ディスク > 機械式ディスク = Vブレーキ > ダイレクトマウント > キャリパー > ローラー > バンド…です。

機械式 x 油圧のハイブリッドなディスクブレーキやキャリパーブレーキもあります。

ディスクブレーキの強さランク

おおまかな振り分けではディスクブレーキシステムは最強の自転車ブレーキです。で、その最強システムは各段階にわかれます。

指標はキャリパーのピストン数、ブレーキパッドの種類、そして、ディスクローターのおおきさです。

ピストンの数

うちのHOPE E4のキャリパーは4ピストンです。

HOPE-E4キャリパー
HOPE-E4キャリパー

しょぼい機械式のは1ピストンです。くれぐれ上のHOPEの質感と比べない。

パッドが動く
パッドが動く

ディスクロード、シクロクロス、MTBトレイル、クロカン、アーバン、ミニベロなどは2ピストンモデルです。

FORMULA RXはみごとなカックンブレーキです。

Formula Rx 油圧ディスクブレーキャリパー
Formula Rx 油圧ディスクブレーキャリパー

偶数の3ピストン、5ピストンはありません。2、4、6みたいな奇数がふつうです。ぞくに対向ピストンです。

HOPE-E4のピストン
HOPE-E4のピストン

ブレーキパッドはレジンタイプかメタルタイプです。メタルのが強力です。

HOPEディスクパッドの摩耗
HOPEディスクパッドの摩耗

ローターはスチール製です。チタン製、カーボン製はありますけど、キワモノの域を出ません。このおかげでリムブレーキみたいなはんざつな組み合わせがない。

ローターのおおきさ

制動力を手軽に上げる方法はディスクローターの変更です。円盤をでっかくすると、ブレーキをパワーアップできます。

ローターのサイズは4種類です。

  • 140mm=フラットマウント
  • 160mm=スタンダード
  • 180mm=ハード
  • 203mm=最強

160mmがスタンダードです。140mmはシクロやディスクロード用です。ぞくに『フラットマウント』が専用台座です。円盤がミニマムです。

GIANT PROPEL DISC
GIANT PROPEL DISC

180mm、203mがハードなジャンルのローター系です。ジャンルではENDURO、FR、DHです。フロント203mm、リア180mmてのが下り系の定番です。

AvidやHOPEなどに185mm、183mmみたいな特殊サイズがあります。180mmとの互換性はびみょうです。

下り系4ピストン、メタルパッド、203mmローターが最強のディスクブレーキです。6ピストンはレア、ダブルディスクは黒歴史です。

ディスクローター交換

で、うちのメインのホイールです。

超軽量29er
超軽量29er

このローターは160mmです。標準的なサイズです。タイヤはクロカン、リムは軽量タイプです。足回りのシステム的統一感にはまちがいはありません。

でも、ぼくの最近の自転車シーンがますますタフになります。オフロードのダウンヒルがメインになってきました。

衝撃でビードが落ちたの図
衝撃でビードが落ちたの図

新車のVitus SommetのフレームはアグレッシブなENDURO用です、下り寄り。160mmローターのブレーキ力がしばしば物足りなくなります。

気を抜くとやられるゆるポタ
気を抜くとやられるゆるポタ

Sommetのモデル車のローターサイズはフロント203mm、リア180mmです。前後160mmは車体と合いません。

バルクの180mmローターGET!

てなわけで、180mmローターを調達しました。Avid G3です。AvidはSRAMグループです。

AVID G3 ディスクブレーキローター
AVID G3 ディスクブレーキローター

1500円のバルクです。同モデルの160mmサイズが手元にあります。見た目はじみですが、フィーリングは良好です。なにより音鳴きがしない。

うらはらに中華の手作りやっつけ安軽ローターはやたらめったら「キュキュキュィーンンユ!!」て奇声を発します。街乗りでへんに注目を集めます、ははは。

180mmローターの重量をはかりましょう。

Avid G3 180mmディスクローター150g
Avid G3 180mmディスクローター150g

ジャスト150gです。160mmのローターがざっと100gです。前後の重量増は100gに達します。

おおきさの比較です。下が180mm、上が160mmです。

下・180mm-上・160mm
下・180mm-上・160mm

ローターのサイズが大きくなると、表面積と質量がふえて、冷却効果があがります。運動エネルギーを熱エネルギーに変換するのがブレーキのしくみです。

キャリパーブレーキやVブレーキシステムではこの摩擦熱はホイールリムの負荷になります。カーボンリムの変形や破損がネックです。

アルミはだいじょうぶです。

手組チューブレスホイール乗り出し
手組チューブレスホイール乗り出し

ディスクローター取り付け

取り付けに参りましょう。て、さきにハブのディスクブレーキ台座をふきましょう。こんなときにしか剥きませんし。

ハブのよごれ
ハブのよごれ

ふきふきしました。ちなみにハブはBOOSTタイプです。これはフロントハブで、スルーアクスル110x10mmですね。

ハブをふきふき
ハブをふきふき

ベアリングはなめらかです。これはもともと予備ホイールですし、最近にメインになりましたし。

回転方向にしたがって、あたらしいディスクローターをセットします。

ディスクローター回転方向
ディスクローター回転方向

で、固定ボルトをねじねじします。一個のボルトを一気に締めません。対角線上のボルトをちまちま増し締めします。

対角線上にちまちま締める
対角線上にちまちま締める

ローターのボルトは星形で、T20-25サイズです。うえの青いのはチタンボルトです。

ところでぼくはねじ止め剤をぜんぜん塗りません。定期的にトルクをチェックして、ガタやゆるみに対応します。

180mmローターセット
180mmローターセット

はい、ホイールが山用にパワーアップしました。これできつい局面のブレーキ力不足が緩和されましょう。

160mmでダウンヒルすると、指をバキバキにゆわせちゃいます。ぎゅーって握るから。

最終的には203mmに行っちゃうかも? そんなときにはアダプターです。フロント用、リア用、ポストマウント用、インターナショナル用…があります。要注意。

MTB
B4C