先日の深夜の未明、超軽量の中華カーボンホイール弐号さんが公園の縁石でBAN!!しました。
なんでしょう、この異様なおどろおどろしさは? チューブレスレディの血の色はエクトプラズムちっくな白だ! キャー!
もともとが超軽量なカーボンリムです。ジャンプ練習のためのリアタイヤの低圧化がたたって、このような悲劇がひきおこされました。
このホイールはちょうど満一歳です。リムのいのちはみじかいものです。恋せよ乙女、走れよチャリンコ。
ジャンクホイール完全解体
で、前回、このホイールからスプロケット、ディスクローター、チューブレスバルブを剥ぎ取って、予備のホイールに移植しました。
予想外にカセットの歯欠けが見つかりますが、当面の使用は問題なしです。そうそうに妙見山のオフロード、大泉緑地のBMXダートへ走りに行きました。
案の定、ジャンプの着地や山中のドロップオフの安定感は上がりました。ワイドリムのたまものです。
で、気を取り直して、最後の一仕事に着手します。ジャンクホイールの完全解体です。
遠目はふつうです。近影はアウトです。
フライウェイトタイプのリムのサイド部分は1mmくらいしかありません。きゃしゃです。クロカン、グラベル、ツーリングには最高です。ジャンプやDHにはだめだよ!
さいわいスポーク、ニップル、ハブは無傷です。これらをべりべりひっぺがしましょう。
スポーク外す
てはじめにリムテープを外します。STANS NOTUBEのイエローテープです。ベストセラーのチューブレステープです。
チューブレスリムテープもふつうのリムテとおなじく経年でへたります。交換の目安は1年です。
このホイールのニップルは内装タイプです。ニップルヘッドがリムの内側に出ません。見た目はすっきり、調整はぽんこつです。
テープを外して、リム外からアプローチします。工具はニップル回しとラジオペンチです。
一か所を完全にゆるめてしまうと、スポークの全体のテンションバランスを損ねてしまいます。結果、リムが破断します。このリムはすでにおじゃんだけどさ!
スポークをワイプオールでふきふきします。くろいスポークのよごれは目立ちませんが、こまかなダストはかくじつに乗ります。
ついでにスポークの長さを見ます。短いほうがドライブ側、長いほうが反ドライブ側です。
1-2mmは誤差の範囲です。が、スポークのねじ山がリムのニップル穴から飛び出ると、リムテープが傷つきます。クリンチャーとチューブレスで空気漏れの遠因です。
理想のスポーク長はニップルのケツ-1mmですね。DT SWISSのスポーク長計算機がたよりです。
ハブ掃除
ハブのクリーニングをしましょう。つーても、二、三か月まえにフルオーバーホールしましたけど。
MTBのスタンダード規格のBOOSTハブです。シャフトはスルーアクスル12-148mmです。ボディはSRAM XDドライバーです。
Shimanoがこれに対抗して、新ボディのHG+を発表しました。次世代12速のロードコンポへの採用は濃厚です。130mmのOLD時代が幕をとじます。
これでカンパ、SRAM、Shimanoのボディが完全に独自化します。HGボディユーザーの嘆き節がいまから聞こえます、ははは。
ふきふきしました。
元気だったころの爆音ハブ
ラチェットのノッチが60、ボディの爪が6、そして、爪の先端が3段オフセットです。おかげでこのハブはけっこうな爆音です、ははは。
動画の素材から爆音パートを切り出して、さくっとショートムービーにしました。サムネ詐欺とはゆわせない。
スタンダードなハブのラチェット数が32、爪が3です。ハブ音指数(仮)は32×3=96ジリジリ(仮)です。
このSS35の構造をこの計算式に照らし合わせると、60x6x3=1080ジリジリです。ザ・10倍ハブ界王拳です。
音楽的方向性はクリスキングのR45とかあっち系です、ははは。
この元気な爆音もしばらくおあずけだなあ・・・
カーボンリムは可燃ゴミへ
ハブ、スポーク、ニップルをパッケにまとめました。うしろのわっかはただのゴミです。
同型のリムを中華から調達すれば、まちがいなく組みなおせます。リムのタイプを変えると、スポーク長を計算しなおさなきゃなりません。めんどい。
とりあえず、今年のごみを今年のうちに処分しましょう。フライウェイトの超軽量チューブレスカーボンリムさんの最後の雄姿です。
家庭用のでっかいごみぶくろにどうにか収まりました。カーボンパーツはプラスチックのようなものです。ゴミの分別は可燃になります。
アルミ、スチールホイールは不燃です。下町の金属屋やくず鉄屋にもちこめば、目方で買い取ってもらえます。50円くらい?
さよ~なら~、成仏してや~。べきぼき音に心がすこしいたみます、ははは。