今回のチャリの目的地は大阪と兵庫の県境の猪名川町、能勢町周辺です。
2018年秋のゆるポタ
猪名川サイクルロードをかっとばして、呉服橋の下流へファストトラベルします。
空がすっかり秋めきます。入道雲がもう消えた。夏は去った。海キャンプの失敗がここのこりです。
猪名川をわたって、池田市から川西市へ入って、阪急川西能勢口駅前を北上します。隣はだれもが梅田駅ホームで耳にするが、だれも行かないかの有名な雲雀ケ丘花屋敷です。
ここから猪名川町への道のりは県道13号線、県道12号線一本です。萩原台のながーいアパストレートが太タイヤにはたいへんです
のぼりベースの10kmのさきに日本人の心のオアシスが見えました。イオンモール猪名川町です。
ここはすでに山間です。コンビニ、商店、スーパーの類が一気にへります。うちから20kmでのどが渇きました。ピットインです。
パスタ屋さんでランチタイム
さて、時刻はすでに11時半です、おひるどき。おあつらえむきに目と鼻のさきに好評なイタリア料理屋さんがあります。
Pasta Passo a Passoです。
なんとここがミシュランガイドのビブグルマン獲得店です。ミシュランですよ! 自転車クリンチャータイヤの先駆者ですよ! て、よこしまなチャリダー魂が反応します。
おすすめのランチセット1381円をたのみました。
サラダです。
ザ・ふつうです。
豚肉とピーマンのペペロンチーノです。
ザ・ふつうです。スープもふつうです。前菜のバゲットはまいうーでした。でも、このパンはとりよせでしょう。
うーん、全体的にびみょうなかんじです。うっま! て感動はとくにない。江坂駅前のピザ屋のランチのがまいうーです。
大阪へまいもどる
ところで、このポイントは篠山、三田、豊能、能勢へのハブです。いずれが北摂定番のチャリンコルートです。
ぼくは県道603号に入って、能勢方面へ向かいます。途中から大阪府に逆戻りです。
ラストスーパーのノセボックスです。
すこし南の道の駅くりの郷はローディの休憩ポイントです。まんま能勢栗が名物です。今年は不作の模様です。もうひとつの名物のソフトクリームの季節はすでに過ぎた。
剣尾山へ
ゆるポタランチのあとは腹ごなしのハイキングです。能勢温泉のきわきわの細道を上がって、とりつきにたどり着きます。
はい、剣尾山(けんびさん)のハイキングコースです。標高784m、関西百名山で大阪50山の一峰です。聖徳太子の時代から音に聞くゆかしき山です
コースの風景です。この世でもっともたいくつな丸太階段がしょっぱなからお目見えします。これが6-7割です。
これはほんとに興覚めです。せっかくのアウトドアが建物とおんなじじゃないか!
能勢町の標高が200m、剣尾山山頂が784mです。で、ふもとからいただきまでの獲得標高はざっと600mになります。
つまり、こののぼりは634mのスカイツリーの上の方までチャリをえっちらおっちら運ぶようなものです。階段ですし。しんど!
あとの3割はきっつい岩場です。
傾斜は20度オーバー、ところどころの超タイトターン、ごろごろ岩・・・むりポタが確定しました。
あとでWikipediaで調べると、『北摂一の峻厳』てありがたい一文を見出せます、ははは。ネバートレイル!
名物は岩のようです。ベンチの位置がおかしくない?
山岳信仰の元聖地らしく堂跡やじぞうがのこります。
中間スポットの行者山山頂です。ここには役行者(役小角)の由来があります。
ゆるやかなフラットなトレイルはせいぜい5%です。のぼりではほぼ乗れません。ちーん。階段のおおさがネックですね。
そんなこんなで頂上です。
おもしろい奇岩がでこぼこならびます。ザ・岩山です。おだやかな里山ではない。自宅からの距離は42kmです。距離的にはゆるポタです。
展望はグッドです。ヤッホー!
登山口からここまでちょうど1時間です。うん百メートルの階段みたいなものです。足腰のトレーニングには最高ですね。
ちなみに道中のすれちがいはおじさんハイカーひとりです。ヘビ二匹、ハチ一匹。
おやつにしましょう。
うーん、数百メートルの階段のうえで食べる牛乳とみかんはミルキーでフルーティです。これで英気をやしなって、山の神々にいのりを捧げます。
食後のゆるポタ
おやつのあとはゆるポタです。しっかり準備しましょう。牛乳をペットにつめかえて、背中をかるくします。
ひざにガードを装備して、防御力をあげます。
チューブレスタイヤの空気をぬいて、クッションをかせぎます。焼け石に水感をいなめませんけど。
しかし、むりは禁物ですし、階段のくだりはたいくつです。道中のゆるい部分を選んで、えいやと飛び乗ります。
ゆるい! ゆるい! ゆるいと思えばゆるい! これはゆるポタなんや! そうなんや!
でんぐりがえり未遂をしつつ、怪我なしにぶじに下山できました。登山口で犬連れのおじさんとすれちがいます。散歩にはぴったりです。
フルリジッドには階段がこくです。手首ががくがくになる。サスペンションフォークの入手が急務です。
て、そもそも行者が修行にくるような山がゆるいはずがあるまいて。そりゃそうだ。行者山て地名には要注意だ! 各地にけっこうあります、行者山。
五月山によりみち
下り基調の帰路は快速です。1時間半で池田までもどれました。予想外に日がまだあります。
五月山によりみちします。今月の通行止めは奇跡的にありません。
秋の充実の一日チャリ活でした。