3月なかばから組み立て始めた新車のバラ完MTB KONA Honzo CR Trail DLが新しい大物パーツをゲットしました。オフロードバイクの大定番の油圧ディスクブレーキです。
Shimano、SRAM AVID、MAGURA、Formula、TRP、FSAあたりがおなじみです。もちろん、ブランドやモデルごとにブレーキの機能や性格がぜんぜん違います。
ぼくの好みはナチュラル余韻系 < がつがつキビキビ系です。SRAM/AVIDは前者になります。反対にShimano、Formulaは機械的にがっと効きます。ミニベロのFormula RXは好感触です。
それから、このFormula RXのリアホースはレバーからワンタッチで外れます。そして、レバーがリバーシブルです。取り回しが楽です。
油圧ディスクブレーキのハウジングは機械式みたいにお手軽じゃありませんが、この機構のおかげで内装式のフレームにかんたんに取り付けできます。
じゃあ、Formulaにしようかな~、ド定番のシマノにしょうかな~と思いますが、せっかくの新車にはもう少しスタイリッシュなのにしようと決めまして、海外通販でCOOLなアイテムを調達します。
ストアはイギリスのマイナーサイトのUbykです。去年のくれにここでミニベロ用のXDフリーボディ用の11速のスプロケット、e*thirteen TRS PLUSを買いました。
発送の遅さと支払い時の手続きがたまにキズですが、こういうマイナー系のパーツが大手より安めです。しかも、2kgまでのアイテムが送料無料だ。
ただし、発送手続きはのんびり、配達物の追跡は不可、メールやサポートは英語です。Shipping Confirmationのメールを受けたら、ひたすらに待ちます。目安は2週間です。じゃあ、ある日、郵便受けにふとスモパケが届きます。
もっとも、この大きさのものはうちのポストに収まりませんが、ははは。
- 受け取りのサインは不要
- 英-日間で2週間前後の配達
- 追跡なし、保障なし
てことは、SAL、エコノミー航空便です。かりに個人がこのSAL便で日本からSヨーロッパまで送るなら、1000円前後の費用で送れます。国際速達便、EMSはぐっと高くなりますが。
こういう中小規模のストアがEMSで送料無料にするのはむりでしょう。CRCとWiggleは別格ですわね。
イギリスの名門CNC系メーカー、HOPEの油圧ディスクブレーキ
タイトルのように正体は油圧ディスクブレーキです。
HOPE TECH3 E4です。HOPE Technologyはイギリスのマンチェスターから北に50kmのBarnoldswickてところの自転車パーツ屋です。
イギリスの通販ストアはたいていこのHOPEの取り扱いをします。売りはMade in UKです。英国のTHOMSONみたいなふんいきです。美しい高精細な削りだしがお家芸です。見た目はザ・ベリークールです、クールUKです。
キャリパーの近影です。
デュアルタイプです。そして、ホースが編み編みメタルホースです。単車乗りの友人のはなしでは「こっちのが効く」てことです。
はい、街乗りにはオーバーブレーキです。でも、アメイジングだあ!
と、新しいパーツでうれしになって、あほみたくほたえる前にディスクブレーキメンテのいろはの「い」をしましょう。厚紙を切ります。
で、ディスクパッドに噛ませます。
これを忘れて、しっちゃかめっちゃかに弄りまくると、あとで泣きを見ます。油圧のディスクブレーキのレバーの空握りはご法度タブーです。
レバーです。うーん、かっちょえーのう。
手前のボルトで引き代の遊びを調整できます。クランプの精度もえげつないレベです。お値段の価値はします。あ、ちなみにざっと16000円/1本です。左右で32000円也、チーン。
ブレーキホースの取り回しは結束バンドでらくらく
さあ、削りだし加工をたんのうして、ブレーキをフレームにセットしましょう。KONA Honzo CR Trail DLのケーブルルートは外装式です。
このフレームの唯一の付属品が結束バンドでしたね。でも、結束バンドはうちにどっさりあります。メンテになにかと便利です。
アマゾンかホームセンターで買いましょう。ぼくは友だちから大量に貰いましたけど。
キャリパーをフレーム台座に組み付けます。軽くボルトで仮留めにとどめます。
ホイールはありますが、ディスクローターはまだありません。中華郵便が早く届いて~。
で、結束バンドでブレーキホースをチューブにセットして行きます。ステーにぽんぽん。
トップチューブのアウター受けにぽんぽんぽん。
フルアウターの外装のホース取り回しはほんまに楽ちんですー。内装はほんまにめんどいハウジングですわ。ケーブルがフレームの中でぐねって、先っちょが行方不明になります、ははは。
と、ここで最後の左端のタイラップのあんばいが気がかりです。ストッパーの位置がなんかイヤです。
こういうときには奥の手で結束バンドを緩めましょう。ストッパーのロックを平たいほそいもので上げて、ストッパーを引っ張れば、結束を緩められます。
じゃあ、挟みのさきっちょでこう!
で、位置を修正して、不要な部分をカットします。
こんなふうに結束バンドを再利用できます。ここまでタイトに切っちゃうと再固定できませんが。節約裏技です。
もう一方をフロントフォークに付けます。はい、完成品です。
ところで、このフォークには内装用の穴があります。でも、油圧ディスクブレーキのホースの抜き差しはめんどくさいものです。基本的にオイル交換やホースカットのときにしか取り外ししません。
仮にこれを内装にしようとすると、分解、オイル入れ、エア抜き、お掃除をしなきゃなりません。で、メリットは見た目のすっきりさとエアフローだけです。
でも、はたして、ごっついオフロードにすっきりさもエアフローもへちまもありませんわね~。フォークの交換も気軽じゃなくなります。そもそもキットやオイルが手元にない。
てことで、ぼくはフルアウターのフル外装で使います。出荷状態よりうまく再調整できると思えませんしねー。