Gopro 4K動画編集に必要なスペック 20万の自作パソコンでも辛い!

最近のカメラはことごとく高スペックです。とくに画質は青天井だ。FHDはあたりまえで、4Kや8Kの文字がカタログにおどります。

 

初心者はここでころっとだまされますが、画質、解像度、画素だけで撮影機材の良し悪しは決まりません。

 

ハイアマチュア向けの最強動画撮影カメラの名をほしいままにするPanasonic GH5Sの解像度は1018万です。2030万の無印GH5の半分だ。

 

が、じまんの高感度レンズが暗所の撮影に無類の強さを発揮します。夜間撮影の動画からのキャプチャがこのできばえです。

 

動画からキャプチャ

 

ぼくの影の長さから外灯までの距離が知れます。現場はこの画よりもっとまっくらです。ちなみに奥は大阪城天守閣です。

 

そんなわけで4K、8Kはすでに特別なものではありません。1万の中華の安いアクションカメラのカタログスペックはりっぱなものですよ。

 

実際、ノーブランドのカメラが一昔前の数万円クラスのデジカメの性能をよゆうで越えます。デジものは二、三年ですごく進化してしまう。購買者の感覚が追い付かない。

 

Goproの4K動画

 

で、Goproです。これは数多の類似品や無名の安アクションカメラと一線を画します。フラッグシップの値段設定は5万です。コンデジより上だ。

 

そして、GoPro製品にはセールがかかりません。価格は全国的に横ばいです。これはブランド商品のポジションです。ロゴでドヤれる。

 

Goproの中身

 

写真は12MPのパンフォーカス

 

このHERO7 Blackの解像度は動画で4K、写真で12MPです。MP=メガピクセルですから、12MP=4000×3000=1200万画素です。20万のGH5Sより上だ。

 

ただし、GoProのレンズはパンフォーカスです。構造的に接写と望遠がむりです。ピントは近~中で固定されまして、全部の対象をまんべんなくフォーカスします。

 

つまり、ボケ写真はむりです。旧来のカメラファンの「ほれ、見ろ!」の歓声が聞こえます、ははは。

 

でも、Goproの本分はアクション中の動画撮影です。自分や対象を撮影するのにマクロ撮影やズーム撮影は無用です。だって、近すぎても遠すぎても誰かが分からなくなるし。

 

動画は4K 60FPS

 

Gopro HERO 7 BLACKの動画の最高画質は4Kの60FPSです。つぎがほぼ3Kの2.7K、そのつぎがおなじみのFHDの1080、最低画質が720です。

 

アスペクト比やFOV=視野角設定で画質はちょこちょこ変わります。4:3では4K、2.7K、1440、960です。

 

Goproのじまんの超広角SuperView撮影では動画は4:3から16:9に内部処理で引き延ばされます。結果、画面端の被写体が横方向に伸びて、疑似的なスピード感が出ます。

 

SuperViewキャプチャ

 

マウンテンバイク

 

fpsは1秒当たりのコマ数のことです。30fpsの動画の1秒には30個のコマがあります。30コマアニメです。

 

HERO 7 BALCKの最高fpsは240です。設定の最大値は画質に左右されます。4Kの240fpsはむりです。データがむちゃくちゃな大きさになりますしね。

 

巨大な4Kデータ

 

ところで、4Kの”K”の意味は何でしょう? ストライクではありません。Kは”Kilo”のイニシャルです。つまり、1000倍です。

 

解像度のそれは横幅を表します。標準的な4K=3840×2160です。8K=7680×4320です。しかし、この端数はなんだ?

 

FHD=1920×1080=2073600

4K=3840×2160=8294400

8K=7680×4320=33177600

 

横幅が2倍になると、縦幅も2倍になって、面積は4倍になります。単純計算で4Kの1コマはFHDの4倍のデータ量です。8Kは16倍です。fpsが上がれば、容量はさらに倍々ゲームになります。

 

この二つの動画ファイルはそれぞれ4K 30fps、1080 30fpsです。撮影時間はともに10秒ジャストです。

 

4KとFHDの容量

 

きれいに4倍の差が出ました。あと、1080 240fpsでサンプルを撮りましたが、編集ソフトの出力が60fpsまでしか対応しなかった・・・

 

もちろん、撮影対象はおなじものです。回転中の自転車ホイールですね。240fpsの切り出しはさすがにせんめいです。スポークが見える。

 

240fpsのキャプチャ

 

過去の比較動画です。カーボンホイールをぶん回して、GH5Sの60fpsとGoproの240fpsで撮影しました。

 

 

等倍ではちがいがよく分かりませんが、4倍スローではアニメのぬるぬるさが段違いです。てか、編集で4倍スローにしないと、240fpsを出力できない~。

 

しかし、室内の明度ではGH5Sのコマのがあざやかくっきりです。Goproの240fpsはなめらかだけどボヤける。

 

と、このような問題がつぎからつぎに出てきます。でっかいことはいいことですが、でっかいデータはいいデータでしょうか? うーん、ぼくは首を縦に振りかねます。

 

4K動画に必要なパソコンのスペック

 

動画素材、英語では『フッテージ』は製品の原料、料理の食材のようなものです。生のフッテージは荒削りの原石やマンモスの塊肉のようなものです。

 

ソフトやアプリで加工や編集をしてきっちり仕上げないと、お客様や視聴者を満足させられません。たんに保管するとしても、巨大な容量でストレージを圧迫します。

 

4Kはストレージの圧迫者

 

かりに4K 60fspで動画を撮影すると、128GBのSDカードを1時間ちょいで使い切ってしまいます。10本で1TBのSSDやHDがパンクします。

 

またこの2019年7月時点のGoproのmicroSDカードの読み書き速度のスタンダードはV30=UHS-Iです。

 

左・デジカメ用SDXC 右・GOPRO用microSDHC

 

これの理想的な最大読み書き速度が48MB/sです。で、実際のデータ移動は遅い方に準じます。パソコン側のUSBやSSDの読み書き速度が割を食います。

 

  • 128GB=128000MB
  • 128000/48=約2666秒
  • 2666/60=44分

 

データ移動のあいだに散歩に行けます。ただし、GoProの動画データはてきとうなサイズで分割されて、自動的に複数のファイルになりますが。

 

なぞ形式LRVやTHMデータ

 

Goproの動画データはMP4で記録されます。それと同時になぞ形成期のファイルも自動的に生成されます。

 

Gopro THMやLRV

 

THMは”Thumbnail”でサムネイル、LRVは”Low Resolution Video”で低解像度動画です。これらのファイルはGopro本体で動画をチェックするための独自データ形式です。

 

ちなみにGRPは画像のRAW形式です。うちの環境ではTHMはパソコンでは開きません。LRVはふつうに開きました。

 

LRV再生

 

これらの消去や移動はメインのMP4データにはとくに影響しません。都度に管理しましょう。

 

べんりなHiLight

 

すこし脱線して、べんりな機能を紹介します。動画撮影中に電源ボタンをクリックすると、HiLightを挿入できます。

 

電源ボタンでHiLight

 

これでひとつの動画データをチャプター分割できます。再生ソフトのタイムコードに線が見えますね。スキップで場面がここに跳びます。

 

Highlightでチャプター挿入

 

この機能は編集時の目安に非常にべんりです。

 

Gopro公式の最小動作スペック

 

Goproの公式ページには4K動画の編集と再生に必要なシステム要件があります。

 

CPUは

  • 第4世代Intel Coreプロセッサファミリー以上
  • AMD A10-7800 APU以上

 

GPUは

  • GeForce GTX 600シリーズ以上
  • AMD Radeon HD 7000シリーズ以上

 

です。まあ、再生は可能でしょう。けど、編集はむりです。ソフトがフリーズするわ!

 

4Kデータはとにかく膨大で凶悪です。理想スペックは現行の自作パソコンの最高グレードですね。RYZENやCOREi9、GTX2000シリーズが妥当です。

 

メモリは16GBではあきらかに力不足です。32GB~がマストです。で、USBは3.0以降で、ストレージはM.2のSSDだ。

 

うちの自作パソコンのスペックはこんなです。

 

  • CPU:RYZEN 7 1800x
  • GPU:ZOTAC GTX1660
  • マザー:GIGABYTE AX370 GAMING
  • メモリ:DDR-4 2666 40GB
  • ストレージ:SAMSUNG 970 EVO PLUS 1TB、そのほか
  • 電源:CORSAIR RM650x
  • OS:Windows10

 

中の上てところでしょうか。FHDの編集には十分なスペックです。4Kの作業時にはやや実力不足です。エンコード中におふろに入れる、ははは。

 

4K動画編集の救い主、プロキシ

 

編集ソフトやアプリにも4K動画は高ストレスです。ぼくはAdobe Premiereを使いますが、ある問題に悩まされます。右上のキャプチャの遅延です。

 

4K編集にはプロキシが必須

 

このプレビューは動画の元データからリアルタイムでレンダリングされます。で、4Kのこれは異常に重くなります。ザ・カクカクのラグラグです。

 

そのために4K動画編集には一工夫を挟みます。プロキシの作成です。premiereでは元動画を右クリックするとメニューを開けます。

 

プロキシ作成

 

これで元データから低解像度のキャプチャ用動画を作成できます。つまり、これはPremiere版のLRVファイルです。

 

うちよりハイエンドのPCでもこのキャプチャの問題はふつうに起こります。4K動画はハードとソフトの両面に多大な負担を強います。

 

Youtubeに4K動画を上げる際の注意点

 

大容量データの弊害はまだ終わりません。動画を外部に発信するなら、なにがしかのプラットフォームにアップロードせねばなりません。

 

最大手の動画配信サービスのYoutubeは4K動画に対応します。スポーツ系やアクテビティ系のPVには4Kが多めです。

 

で、10分の4K動画はだいたい4GBくらいの容量になります。光回線を使っても、そこそこの時間を取られます。

 

おまけにネット回線やYoutube側にもトラフィックの大小があります。夕~夜のアップロードやダウンロードは全般的に遅くなります。アップに1時間はふつうです。

 

それから、Youtubeの動画処理には一定のラグがあります。4K動画の反映は即時ではありません。だいたい数時間~翌日です。

 

4Kのアップロードのし直しはまじでたいへんですよ~。アップ後に見直して、ミスを見つけると、めっちゃへこむ。

 

FHDが優秀

 

2019年7月の現時点では4K動画の取り扱いは時期尚早のように思えます。撮るのはかんたんです。しかし、それは地獄の入り口に過ぎません。ゴールは先の先です。

 

結局、FHDの優秀さがひかります。画質以外のすべての項目で4Kに勝ります。逐一の工程でストレスがない。

 

データ量が4倍になると、ストレスも4倍になります。近未来の8Kの編集とかを考えるとと、リアルに寒気を覚えます、ははは。

 

4Kをまじで配信するなら、さきにWindowsのハイエンドパソコンと編集ソフトを用意しましょう。

 

4K動画編集はスマホと無料アプリの手には負えません。マグロの解体をちっこいナイフでするようなものですから。

 

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