GoProの写真撮影 SuperPhotoとPROTUNEの使い分けで夜間撮影もOK

アクションカメラのGoProの本領は動画の撮影です。動画=動く画=アクションシーン。目には目を、歯には歯を、アクションシーンにはアクションカメラを。

 

で、こんなウェアラブルカメラの写真撮影はおまけみたいにおざなりに扱われます。実際、ぼくも室内の静止画にはデジカメを、外ではスマホを使います。

 

たしかに初期設定のGoProの写真撮影機能は並です。てか、動画撮影の操作手順を覚えるので脳みそのリソースはもうパンパンだ。静止画まで頭が回らない。

 

しかし、設定や使い方でGoproのフォト機能は一気に化けます。以下に写真撮影、静止画用のTIPSを紹介します。

 

写真カメラとしてのGoPro

 

アクションカメラのGoproの『アクション』の部分を切り捨てて、単体のノーマルカメラとしてじっくり見ていきましょう。

 

フォーカスはパンフォーカス

 

GoProのレンズはパンフォーカスです。焦点距離は固定です。部分的なピント合わせがむりだ。国内のカメラユーザーがこよなく愛するぼけ写真は成立しません。

 

デジカメのおはこのボケ写真

 

パンフォーカスのパンは古代ギリシャ語で『すべて』とか『万物』を意味します。パンテオン=万神殿とか、パンゲア=超大陸とか。

 

つまり、パンフォーカスは全フォーカスです。中距離の対象の全部をフォーカスします。部分的なピント合わせがむりです。

 

この機能を知らずにGoProに触ると、フォーカス方法を探して、撮影ボタン長押しするとか、パネルをタッチするとかします。ぼくはやりました、ははは。

 

ズームとマクロと暗闇が弱点

 

GoProにはレンズ絞りもピント合わせもありません。完全フルオートフォーカスです。ためにピンボケは起こりません。短所は長所の裏返しです。

 

GoProの写真撮影のミスはシャッタースピードか強烈な手振れかです。夜間や暗所ではこれがけんちょです。

 

暗所でノーマルモードで撮影すると、この高額なおかいものにがっかりします。暗闇はアクションカメラの苦手分野です。

 

GOPRO静止画暗め

 

しかし、HERO7から静止画の機能が大幅にアップしました。本格的なHRDやRAW撮影が可能ですし、夜間撮影モードは非常に優秀です。

 

そして、フォーカスはフルオートのパンフォーカスです。至近距離のマクロな接写、望遠ズーム撮影には向きません。

 

基本の操作方法

 

最初にHERO7 BLACKを例にして、基本操作を説明します。物理ボタンは二つです。

 

Goproの物理ボタン

 

上のボタンが撮影ボタン、横のボタンが電源ボタンです。スイッチのON/OFFは長押しで切り替わります。ふつうの1クリックはモード切り替え(電源ON時)です。

 

ちなみに同時押ししてもキャプチャを取れるとか、デバッグモードに入れるとかしません。GoProのディスプレー表示のセルフスクショはむりです。

 

てことで、デジカメでパネルを撮りました。

 

Gopro写真モード

 

こまかい指定はタッチパネル方式です。操作感は並ですね。ハイスペックスマホみたいにぬるぬるサクサクではない。ところどころでスクロールや切り替えがカクつきます。

 

上の画像のようにパネルの表示はシンプルです。水平線やグリッドは出ません。もちろん、ズームは電子ズームです。レンズが物理的に動かないから。

 

HRDのSUPER PHOTOとRAW

 

Goproの画像データのファイル形式は基本的にJPEGです。表示画面のまんなかのメニューの中身のオプション設定はこんなです。

 

写真モードの設定

 

シンプルです。ISOやホワイトバランス、画質設定の項目さえが見当たりません。これらは左下の”Protune”のなかにあります。

 

スーパーフォトはGoProの独自機能のように見えますが、実態はHRDです。これは複数枚の静止画から高コントラストな一枚の画像を作成する撮影モードです。

 

右のRAWは最もフォーマルなデータ形式です。RAW形式の画像は劣化しません。プロや画質マニアが愛用します。

 

スーパーフォト=HDRとRAWの併用は不可です。どっちかがオンになると、どっちかがオフになります。両方のオフは可です。

 

広角はお手の物

 

前段のようにズームやマクロ撮影は苦手ですが、広角撮影は得意です。35mm換算で焦点距離は15mmになります。

 

魚眼のオンオフの比較画像です。まずは魚眼無効です。

 

GOPRO魚眼無効

 

おつぎが広角です。

 

GOPRO広角

 

カメラ位置はおなじです。魚眼のオンオフだけで視野がここまで激変します。さらに動画撮影モードのオプションには疑似超広角なSuperViewてものがあります。

 

この場合、中央の景色はそんなに変化せず、外側の景色がより急激に流れます。結果、スピード感が出る。ぼくは自転車の車載ではこのモードを使います。

 

このキャプチャはSuperView撮影の動画からの切り抜きです。

 

SuperViewキャプチャ

 

動画準拠でアスペクト比は16:9になります。実のところ、視野は写真モードの広角より狭くなります。左上の包丁の柄や右上の箱の位置でそれが分かりますね。

 

画面中央の画像の変形が小で、画面端の変形が大です。画面端が横に引き伸ばされる。左側の段ボール箱の長さがぜんぜん違います。それで両端にスピード感が出る。

 

実例です。

 

マウンテンバイク

 

ただし、これは疑似的なものですから、実際の視野は写真の広角には及びません。

 

視野角のくわしいQ/AはGopro公式の『HERO7 の視野角 (FOV) 情報
』のページにあります。一部を引用しましょう。

 

すべてのFOVに相当する焦点距離(例:9.5~11mmの範囲)はどのくらいですか?

広角 16:9 視野角 6mm (最小) – 33mm (最大)
広角 4:3 視野角 15mm (最小) – 30mm (最大)
魚眼無効視野角 24mm (最小) – 49mm (最大)

 

 

てことです。

 

Protuneの設定

 

え、こんなおおまかな設定では凝り性がみたされない? そんな人にはProtuneのオプションがあります。

 

GoproのProtune設定

 

ISO、露光、ホワイトバランス、シャッタースピード、画質などなどを設定できます。自称名人の腕が鳴りますね! さあ、自動設定に勝てるかな?

 

暗所撮影や連続撮影にはめんどうなProtuneから設定しなくても、メニューから専用モードへ切り替えられます。

 

Gopro夜間撮影モード

 

最後に夜間撮影の比較をします。部屋の照明を落として、雨戸を閉めて、パソコンディスプレーだけを灯しました。

 

通常のHDR撮影がこんなです。ざらざら!

 

GOPRO-HDRノーマル

 

で、夜間撮影オンがこちらです。

 

GOPRO 夜間撮影モードON

 

おー、見違えました! コントラストがはっきりですし、色味がナチュラルです。こだわり屋さんも納得しましょう。

 

望遠と接写以外はだいたいOK

 

このようにGoproの写真撮影機能はおまけではありません。広角は大得意ですし、夜間撮影は優秀、RAWもOKだ。弱点はズームとマクロだけです。

 

「ボケ写真取れない」と嘆くより超広角パンフォーカスカメラとしての遊び方をあれこれ考えるのがこのような新興系ガジェットにはふさわしいところです。

 

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