以前、フロントホイールのディスクブレーキローターを160mmから180mmにアップデしました。
![](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2018/11/6f64cbc04e286a2cbd241fb7ae713867.jpg)
で、これはポン付けでフロントフォークにのっかります。ROCKSHOX YARIのディスクブレーキ台座のデフォルトが180mmサイズですから。
![ROCKSHOX YARI BOOST](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2018/11/ROCKSHOX-YARI-BOOST.jpg)
一方、フレームのリアの台座のデフォルトは160mmです。
![フレームのディスクブレーキ台座](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2018/11/8f2dd61602551d6c0a28f84d3f46e30c.jpg)
たんにローターをでっかくしても、ブレーキキャリパーとの干渉をまねいてしまいます。台座の底上げが必要です。
ディスクブレーキアダプター登場
で、ディスクブレーキのローターの大型化のための台座の底上げにはディスクブレーキアダプターをもちいます。
こんなです。
![ディスクブレーキアダプター](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2018/11/7281972540a59db18c4b1e9771bcecfe.jpg)
~1000円のスモールパーツです。
横顔です。
![ディスクブレーキアダプターサイド](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2018/11/6651b8045a30107b5c61013fdd8bb8ab.jpg)
シンプルな底上げ、かさましです。これをフレームの台座に取り付けて、そのうえにブレーキキャリパーを取り付けます。
長いねじと山盛りのワッシャをめちゃめちゃかませれば、同様の効果を得られるかも?! ようはかませですし。
アダプターの注意点
ポイントはサイズと形状です。ディスクブレーキの台座にはいくつかの規格があります。
- インターナショナル
- フラットマウント
- ポストマウント
ポストマウントが標準的、フラットマウントが新鋭のディスクロード、インターナショナルは旧規格です。
このミニベロのフレームの台座はインターナショナルです。ボルトが横付け=インターナショナルです。
![Formula Rx 油圧ディスクブレーキャリパー](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2016/04/DCIM0574.jpg)
アダプターはインターナショナル to ポストマウントです。インターナショナルのブレーキ本体はすでに消えました。ポストマウント to インターナショナルはありません。
最近、フラットマウント to ポストマウントもちらほらあります。
「なぜにMTBフレームにわざわざ弱いフラットマウントを使う?」て声が支配的です。かんたんです。シマノの新規格だからさ!
下り系のバイクにはフラットマウントはナンセンスです。結局、アダプターの二段重ねで180mm用にしないといけないし。
かりに200mmクラスを使うなら、140mmフラットマウント台座:アダプター:アダプター:アダプター:ブレーキキャリパーて段々畑になります。本末転倒です。
アダプター換装
作業です。ポストマウント160mmの台座からブレーキを取り外して、リア用のアダプターをセットします。
![アダプターをマウント](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2018/11/7a6951ddf3bf9c959c1b7933771768a3.jpg)
アダプターの取り付け方向がややミステリーです。商品のロゴ方向に従って、この向きにマウントしました。
つづいてブレーキを仮止めします。
![ブレーキキャリパーをマウント](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2018/11/9fa474083dd2c2068d3f8bf108a6bb1d.jpg)
うん、べつにへんじゃありませんね。この時点でブレーキがローターから10mm離れます。うかつにレバーを握らない。
ディスクローター交換
ホイールのディスクローターをサイズアップしましょう。
![SNAILの160mmディスクブレーキローター](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2018/11/b116f5982eeada2c0ab9668695e00890.jpg)
SNAILの160mmフローティングローターがちいさく見えます。現実、SRAM EAGLEの50Tスプロケがでかすぎる。
このローターのブレーキ力はそこそこです。しかし、音がそこそこ鳴ります。キュキュ系です。
これを取り外して、ハブの台座をワイプオールでふきふきします。
![ハブの台座のよごれ](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2018/11/fd3cf69519d70563aaa97f673363cd07.jpg)
こまかいダストはこんなところにまで侵入します。回転駆動系と塵芥のたたかいは永遠の宿命です。
あたらしいローターは一枚物のシンプルなAvid G3です。
![ボルトを対角線で増し締め](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2018/11/71f9d18825c5851bbec2df028b236907.jpg)
180mmローターを使って、ようやくスプロケと肩をならべられます、ははは。ボルトのソケットは星形です。トルクスのT25サイズで対角にちまちま増し締めします。
パッドのクリアランス調整
パッドとローターのあたりです。左側のパッドの掛かりがすこし浅く見えます。まあ、これは誤差の範囲でしょう。
![パッドとローターのあたり](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2018/11/2478f08cba964a4a7710800a4fe9e30e.jpg)
ところで、ディスクローターは使用で摩耗します。ブレーキキャリパーのピストンはそれに合わせて、一定のクリアランスを保ちます。
で、あたらしいピカピカのローターはおふるのローターより必然的に分厚くなります。たいてい部分的干渉でシャリシャリ音が出ます。
てことで、ピストンをへら状のものでこじって、キャリパー内にひっこめます。バターナイフやペーパーナイフがおすすめです。
![ピストン戻し](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2018/11/fb2b767da61b1373d71aab4dec646aaa.jpg)
マイナスドライバーでごりごりやると、しばしばピストンをぶち割ってしまいます。実際、ぼくはそれでキャリパーをジャンクにしてしまいました。
![HOPE-E4のピストン](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2018/10/1cfacc59986c38fbeeba1ebbc6309012.jpg)
このピストンは陶器みたいなものです。圧、熱、摩耗には無敵ですが、衝撃にはぽんこつです。とくにふちはパキッて欠けます。
ピストンを押し込んで、すきまを確保しました。ここからてきとうなクリアランスを出します。
![ローターのクリアランス調整](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2018/11/8ee094e9d242b0cdfd54873fd11f88ca.jpg)
コツはボルトの仮止め→ホイールの空転の繰り返しです。増し締めでブレーキキャリパーはびみょうにズレます。
無音のスイートスポットはシビアです。前後のボルトをちょこちょこ締め緩めしながら、手探りでそれを発見します。
屋内ではクリアランスがはっきりしません。光量が足りませんし、覗き込む姿勢で照明が遮れられて、ポイントが暗くなります。
玄関先であかるいときにやりましょう。
![不均一に飛び出たピストン](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2017/12/1958db95766d4ff8cb4ca4169f8a31fa.jpg)
水研ぎ
新品のローターはつるつるです。当たりがゼロです。慣らしブレーキをすれば、すばやく当たりを出せます。
一気にやるなら、水をローターにかけて、急ブレーキをくりかえします。即席の水研ぎですね。2、3回くりかえせば、当たりを出せます
で、ぞんぶんにあそぶ。
![秘密の練習場](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2018/11/07d6b6b56ca1657d1f5e670962e90515.jpg)