※DiDi Foodの日本サービスは2022年5月に終了しました。
フードデリバリーは簡単なお使いクエストです。基本報酬は300円~700円。3回/1時間でおおむね最低賃金を越えますが、2回ではお小遣い稼ぎの域を出ません。正直、食えない。
これを食えるもの、稼げるものにするのがチップとインセンティブです。前者は注文者からの善意の心付け、後者は運営からのご褒美です。
ここでは西日本で安定の人気を持ち、東への進出を着々と進めるフードデリバリーのDiDi Food(ディディフード)のインセンティブの種類や仕組みを解説します。
DiDi Foodのインセンティブ(追加報酬)
フードデリバリーは地域密着型のサービスです。エリアで知名度や人気度が違います。DiDi Foodは西日本ではメジャーですが、東日本ではマイナーですね。
ということで、最初にこのフードデリバリーサービスの情報を捕捉します。
DiDi Foodの基本情報です。
サービス名 | DiDi Food(ディディフード) |
SNSなどでの俗称 | デデ |
運営会社 | DiDiモビリティジャパン |
母体 | 滴滴出行(ディディチューシン) |
公式ページ | DiDi Food食べたいものをいつだって |
公式Twitter | DiDi FoodのTwitter |
配達エリア | 愛知、大阪、兵庫、京都、広島、福岡、沖縄、宮城 |
加盟店舗数 | 10000 |
拠点 | 各地にパートナーハブあり |
紹介コード | DiDi Foodで配達する |
中国のライドシェア、タクシー配車の滴滴出行のフードデリバリー部門がDiDi Foodです。
日本では本業のタクシー配車のDiDiタクシーが先にスタートして、DiDi Foodはコロナ後の2020年4月に始まりました。
エリアの展開は大阪→福岡→関西→沖縄→愛知→東北・北海道です。その他のフードデリバリーより展開速度は慎重です。
大阪、神戸、福岡ではDiDiタクシーのシェアがけっこうあって、その流れでDiDi Foodも一定のポジションを確立します。とくに大阪ではUber Eats 並みにポピュラーです。
DiDi Foodの基本報酬と追加報酬
フードデリバリーの配達パートナーは直雇用の従業員でなく、業務提携のビジネスパートナーです。その稼ぎは給料でなく、売り上げ=営業利益です。
従業員の給料は拘束時間で支払われます。一方、営業利益は状況で変動します。
個人タクシーがお客さんを乗せないと1円も稼げないように、配達パートナーは飯を運ばないと1円も貰えません。つまり、完全成功報酬型の働き方です。
そのためにフードデリバリーの対価は「報酬」となります。この項目の違いは単なる言葉の綾ではありません。最終的に税金の計算に影響します。
フードデリバリーには2種類の報酬があります。基本報酬と追加報酬。
DiDi Foodの基本報酬の内訳です。
車両 | 受け取り(ピック) | 受け渡し(ドロップ) | 1km当たり | 手数料 |
自転車 | 140円 | 150円 | 45円 | 0% |
オートバイ・軽自動車 | 150円 | 150円 | 50円 | 0% |
1回の短距離配送は350円前後です。事業の売り上げ的にはやや物足りません。
これを底上げするのが追加報酬、すなわち、インセンティブです。これはさらにブースト、クエスト、ピークタイム、紹介料などに細かく枝分かれします。
DiDi Foodのブースト
フードデリバリーの業界標準のUber Eats はアメリカの企業です。おかげで専門用語や表現は不慣れな横文字の羅列です。
もっとも、フーデリはソシャゲ的な側面を持ちますから、一部のキーワードはゲーム的です。
恐らく、若い企業の創業者や開発者はゲーム世代でしょう。menuなどはまんまソシャゲ屋のデリバリーアプリですしね。
→menu 配達員の始め方 ランクアップとレベルアップボーナスで高額報酬!
で、インセンティブのその1がブーストです。DiDi配達アプリの画面で説明しましょう。
マップの青い部分がブーストです。このエリア内の配達には+の金額が上乗せされます。現在地周辺の+400円は激アツです。
ただし、ブーストは無条件では出ません。状況で変動します。このときのコンディションは雨、深夜、金曜日でした。結果が+400円です。実質x2.0ですね。
ブーストの表記の方法はサービスで異なります。DiDi Foodでは+100円のような金額表記ですが、Uber Eats ではx1.3のような倍率表記です。
ブースト クエスト インセンティブ Uber Eats 追加報酬の解説
ブーストエリアの内と外では同じ労働量で稼ぎが違います。ブースト内の案件をうまく拾うのが売り上げアップの近道です。
DiDi Foodのクエスト
ブーストの次はクエストです。これは主に配達回数ボーナスことです。20回で+600円、90回で10000円など。
このように数日から1週間以内の中長期のクエストは「日跨ぎクエスト」と言われます。
- 雨天
- クリスマス
- ハロウィーン
- GW
このような日にはしばしば臨時のクエストが開催されます。雨の日と世間の休みはフードデリバリーの稼ぎ時です。
ピークタイム
ピークタイムはブーストの発動条件とやや被りますが、より狭い区域の短い時間の臨時インセンティブです。
Uber Eats ではその表示の見栄えからピークタイムは「シミ」と称されます。マップの中央の赤い部分です。
DiDi Foodではブーストもピークタイムも+円で表記されます。マップの表記は合算でしょうか? そこは少し謎です。
DiDi Foodの紹介インセンティブ
フードデリバリーには招待制度があります。既存ユーザーは招待コードや招待リンクを自由に発行して、不特定多数の知人友人を勧誘できます。
配達パートナーの紹介料は少し前までバブリーな状況でした。過去最高額はUber Eats の8万円!です。
が、このバブルは2020年半ばに弾けました。現在の紹介料の相場は5000~20000円です。
DiDi Foodの紹介料はエリアで異なります。
DiDi Foodでは紹介インセンティブは紹介した側のユーザーに支払われます。招待された側には支払われません。
リアルな知人を誘うにしても、ブログやSNSで不特定多数の相手を招待するにしても、事前に比率や金額を決めないと、トラブルに発展しかねません。
意外に「振込手数料をどっちが負担するか?」のような細かいことで友情にひびが入ります。
2021年8月のDiDi Foodの紹介インセンティブの最高額は最新エリアの宮城の35000円です。大阪、兵庫エリアが復活しました!
- 2021年8月27日までに登録とアクティベート
- 指定日より30日以内に30件の配達
- 達成から3営業日で紹介者に支払い
招待コードや紹介ボーナスの詳細は配達アプリのサイドバーの「紹介インセンティブ」にあります。
DiDi Foodのチップ
日本国内ではチップは一般的ではありません。旅館で仲居さんに払う心づけくらいです。
海外ではチップは一般的です。むしろ、サービス従事者には不可欠な仕組みです。お客の善意がなければ、生活が成り立たない。
外資系のデリバリーアプリではチップ機能は標準装備です。DiDi Foodには初期からあります。
正確にはチップは運営元からのインセンティブでなく、同じユーザーの注文者様からの粋な計らいです。追加報酬より尊いものだ。
そして、チップやインセンティブはアプリ手数料の計算には含まれません。額面=手取りです。
DiDi Foodインセンティブまとめ
インセンティブはチップ以外の追加報酬の総称です。これはアプリの手数料の計算から除外されます。※現在、DiDi Foodの手数料はキャンペーンで無料です。
DiDi Foodのブーストは+円でマップに表示されます。このエリアの配達には額面のボーナスが出ます。
跨ぎクエストは月曜~金曜日、600円~15000円です。関西圏ではMAXの達成も十分に可能です。
ピークタイムもブーストと同じく+円で表示されます。判別が難儀です。参考図の+400円は恐らくブースト+ピークタイムの合算です。