- テイクアウトからデリバリーへ
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テイクアウトアプリ&フードデリバリーアプリのmenu【メニュー】の第一印象はこんなところです。
menuとは?
menuは2020年4月にフードテイクアウトアプリからフードデリバリーアプリへ転身しました。

日本発のサービス
このmenuの運営母体はUber(米)やDiDi(中)やfoodpanda(独)みたいな外資系企業でなく、レアゾングループという東京の会社です。
関連企業にはスマホゲーム開発やマーケティング事業が並びます。おそらくmenuのクエストのゲーム的ニュアンスはここに由来します。ゲーム屋の出前アプリ。
menuのエリア
サービス名 | menu |
公式ページ | https://service.menu.inc/service/ |
注文アプリ | iOS用 android用 |
配達エリア | 東京、横浜、千葉、埼玉、北海道、名古屋、大阪、京都、福岡、熊本、鹿児島、広島、宮城 |
配達パートナー登録 | menuで配達する |
twitterアカウント | https://twitter.com/menu_sns |
初回限定割引クーポン | 36801で750円x2枚の割引 |
menuのサービスエリアは公式では『全国』です。もっとも、このキャッチコピーはテイクアウトのサービスエリアを差します。
配達エリアはしばらく東京だけでしたが、2020年7月にぼくの地元の大阪でmenuの配達サービスが始まりました。
うちは大阪市内から少し北ですが、ぎりぎりエリア外です。家でクーポンを使えない~。
menuの加盟店
menuのお店リストの主役は個人経営店、小規模チェーンです。毎度、インドカレー屋の対応の早さが突出します。
Uber Eats のお得意先のマクドナルド、ケンタッキー、スターバックスなどのファーストフード店はmenuのリストにありません。
有名チェーンはモンテローザ系列の魚民、白木屋です。バーガーキングとかも。
逆にUber Eats の加盟店の多さはマクドナルド、ケンタッキー、スタバのような大型チェーン店に由来します。
一説ではUber Eats のオーダーの半分はマクドナルドです。個人経営やローカルチェーンだけではサービスが成立しません。パートナーも集まらない。
しかし、後発組は小まめに地域の良店を拾わないと、Uber Eats や出前館と差別化できません。
そんな中、2020年10月1日からファミリーマートがmenuの加盟店に加わりました。ファミチキを運ぶお使いクエストが全国的に乱舞しそう。
menu大阪でデリバリー頼んでみた
先日、menuのデリバリーが地元の大阪で始まりました。
DiDi Foodの使い勝手の調査を兼ねて、大阪市内の梅田でmenuのデリバリーの勝手を実証します。ピンの多さが際立ちます。

といっても、店舗数は50-100件前後です。マクド、ケンタ、スタバがない。主役は個人経営店、小規模チェーン店です。
menuのインストールと設定
少し遡って、menuのアプリのインストールから設定を説明します。
andoroidはGoogle Play、iPhoneはAppストアからmenuの公式アプリをダウンロードします。
android デリバリー&テイクアウト「menu」iPhone デリバリー&テイクアウト「menu」
うちの紹介コードは 36801 です。デリバリー用の初回割引クーポン750円x2枚が出ます。

利用規約・プライバシーポリシーのチェック、SMS受信のワンタイムパスの発行などは定番の流れです。
アプリのホーム画面です。下段にアイコンメニューが並びます。これは大阪で配達が稼働する前の画面です。

ちなみに配達用アプリはこの注文用アプリと別物です。
menuでタピオカドリンクを出前
事前にDiDi Foodでハンバーグ弁当を食べたので、menuではデザートを頼みます。
いつのまにかテイクアウトよりデリバリーの店舗の方が豊富になりました。たしかに単なる予約アプリには特段のメリットがない。
大阪梅田のグランフロント前の広場に移動して、良さげなスイーツを物色します。ゴンチャのタピオカミルクティーが目に留まりました。

1000円以下のオーダーには少額特別手数料の150円が掛かります。さらに配送手数料の300円が掛かります。タピオカドリンクが1000円になる!
menuパス登場
そんなところに新しいお知らせが流れてきました。menuパスの無料キャンペーンです。配送料のサブスクのUberパスの完全なパクリです。
月額は980円、無料期間は一ヶ月です。この条件もUber Eats の Eats パスと完全に横並びです。300円までの送料が無料になります。

ところで、持ち帰りのテイクアウトにすれば配送料を削れますが、テイクアウトではゴンチャを頼めません。
テイクアウトと配達のリストは別物になります。明らかにテイクアウトは二の次です。
まあ、店に取りに行くなら、わざわざアプリで注文せずとも、直電で細かくオーダーできますしねえ。
最早、ネット予約しかできないアプリはネット出前アプリの劣化版にしか見えません。
Uber Eats はこの逆でお持ち帰り機能をオプションに加えます。こういう補完的な役割は分かりますね。
注文の確定後の流れはUber Eats などとほぼ同じです。menuの開発スタッフはこのライバルを良く研究しました。
しかし、menuのアプリの仕上がりは本家やDiDi Foodには及びません。国産と外資の差でしょうか?

たまたまこのドライバーさんがぼくの待機場所の目と鼻の先を通り過ぎました。バッグはUber Eats の純正のやつです。
このことからUber Eats の勢力図が分かります。先駆者は偉大だ。
menuのドライバーの車両アイコンは安上がりです。Uber Eats やDiDiみたいな3Dシンボルじゃありません。自転車絵のピン。
グラフィックデザイナーの採用が急務です。

おまけにデザイン以上にアプリの操作性がざんねんです。もっさり、のっそり。スリープからの立ち上げで画面がよく固まる。
正直、アプリの完成度はUber Eats やDiDiのレベルに遠く及びません。menuの関連企業のゲーム会社が何とかできないか?
オーダーを受け取りました。800円の超高級タピオカミルクティーです。

フードデリバリーの外での受け取りにはメモ書きが必須です。「広場の緑のクマのそば」で通じました。
menuで配達員登録する方法
注文のつぎは配達です。menuの配達員の登録は以下の流れです。
- 公式サイトからメール送信
- 返信された受付番号で専用フォームへ
- 住所名前の記入
- 身分証明書や銀行の通帳の写メをアップ
- 審査待ち
- パスワード付きSMS受信
- パスワードで配達アプリでログイン
Uber Eats は海外の企業ですから、振込先はメガバンクに限られます。ゆうちょや信金はNGですね。
一方、menuは日本の企業ですから、振込先はUber Eats より柔軟です。が、なぜか通帳かキャッシュカードの写メのアップロードが必要です。
ぼくは通帳の写真を送ったら、「不明瞭ですね」と突き返されてまして、キャッシュカードの写メを送り直しました。
審査待ちは一週間くらいでした。7月初旬申請→7月10日登録完了メール。即日は無理ですが、二週間は大袈裟ですね。
もちろん、ユーザーの住民票の居住地は配達パートナー登録には無関係です。大事なものは稼働エリアだ。
menuの今後のエリア進捗は関東圏、関西圏、名古屋、福岡あたりでしょう。Uber Eats という良いパクり素材・・・お手本がありますから。
フードパンダやDiDiや出前館には実店舗での研修がありますが、menuにはそういうものはありません。完全オンライン登録です。
menuの配達報酬の計算方法
フードデリバリーの報酬の計算方法はサービスで違います。シフト制の出前館やfoodpandaはなおさらです。
menuの配達報酬は一件ごとの成功報酬です。2020年10月15日から基本報酬と距離報酬が変わりました。
基本報酬 | 260円 |
距離報酬 | 距離(km)x距離(km)x20円 |
例 | ピック距離4km、ドロップ距離4kmの場合 - 従来:230+4×75=530円 - 今後:260+4x4x20=580円 |
例のように長距離の報酬が改善されますが、1km未満の短距離の報酬がブラックになります。
260+1x1x20=280円?!
計算上では3.3kmが分岐点です。3.3km以下では報酬が以前の計算方法より下がり、3.3km以上では報酬が増えます。
結果、ロングが有利になるから、オートバイ勢が増えるか? →長距離料金最強のmenuで配達!
menu配達アプリやバッグの指定
menuの配達方法は元ネタのUber Eats のアプリとほぼ同じです。
『配達を始める』でオンラインにして、オーダーを待って、指定の店舗にピックに向かいます。

Googleストアのmenuの配達アプリのレビューは低調です。驚異の★1.5! 不評の理由は重さとバグですね。そして、レビュー数が少ない。
「ウー〇ーイーツを見習え」というバレバレの声も多数です。まあ、歴史と規模が違うから・・・
menuの配達バッグの指定は特にありません。大半の配達員がUber Eats のバッグを兼用します。ちなみにmenu公式バッグは3900円です。
menuの問い合わせ先
menuの配達中の問い合わせ先は3つです。
- アプリ:ご注文→注文履歴→サポートに連絡
- メール:cs@menu.inc
- 電話:050-1744-2631(有料)
各エリアのサポートセンターらしきものはありません。放置主義もUber Eats 方式です。
menuのエリア拡大履歴
- 2020年4月、東京でmenuの配達スタート
- 2020年7月、大阪エリア稼働
- 2020年9月上旬、東京、大阪のエリア拡大
- 2020年9月中旬、京都、福岡、名古屋、横浜が稼働開始
9月11日から関西と関東のエリアがさらに拡大します。
東京では亀有、小岩などの葛飾と葛西が追加。
大阪では江坂、西中島、十三、長居、あべの、寺田町、森之宮、深江橋、蒲生、野田、大正などが追加。menuがついに淀川を越えた!
ただし、自宅はいまだにmenuの配達エリア外です。毎回、ぼくはクーポンの消化に梅田まで行きます。
※2021年2月のアップデートでついに地元にmenuのサービスエリアが来ました。これでクーポンが捗るぞ!
対象エリアの都心部の方はUber Eats のサブにどうでしょうか? もしくは、からあげくんよりファミチキ派の人。(Uber Eats の提携コンビニはローソン)