出前館の報酬とインセンティブ 増額ブースト 回数クエスト 臨時ピークタイムなどがない訳

出前館は日本発のフードデリバリーサービスです。1999年に大阪で誕生して、この20年で国内の出前産業のトップ企業に成長しました。国内外で最古参のフーデリです。

が、現代のフードデリバリーの業界標準はアメリカ系のUber Eats です。最早、料理の宅配は「出前」でなく、「ウーバー」です。

おかげで単語や用語は主に横文字です。

• 出前=フードデリバリー
• 拠点=パートナーセンター
• 追加報酬=インセンティブ
• 増額=ブースト

何かとUber Eats と張り合う老舗の出前館もここではテンプレートに従って、「インセンティブ」という横文字を使います。

LINEの出前館

出前館の概要です。

運営元は2020年まで夢の街創造委員会株式会社で、2020年から株式会社出前館です。LINEに買収されて、現代の体制になりました。

おかげで配達員は連絡や報告にLINEの使用を半ば強制されます。

出前館の基本報酬とインセンティブ

出前館の配達の主力は直雇用のアルバイトや特別提携のパートナーです。純正の赤いバッグで飯を運びます。

出前館の基本報酬は業界で最高クラスです。

• 550～2310円/1件 ※配達地域・配達距離・日時等による。

業界標準のUber Eatsの報酬は基本的にスリコ=300円です。出前館の最低報酬の高さが知れます。

出前館のインセンティブ

ところで、出前館の配達アプリは非常に不評です。以下は旧アプリの主な不具合です。

• ログイン後にSIMを別端末に入れると弾かれる
• アンインストール→再インストールで弾かれる
• エラーでログアウトすると翌日まで配達できない
• ログアウト後にバックグラウンドで動き続ける
• パスワードの再設定方法が謎
• もっさり

配達アプリは大事なツールです。これの使い勝手や操作性は仕事の快適さに直結します。

利用者のレビューの点数が全てを物語ります。

これは新アプリに移行しても、とくに変わりません。

アプリの出来の悪さはお国柄

そもそも出前館はUberのようにアプリで成長した新興企業ではありません。国内の老舗の出前屋=日本の古い配送業者です。アプリの開発や運営は専門外だ。

しかも、Uber Eats式の配達員の募集は2020年からの後発の形式です。グローバル企業並みのアプリは1年や2年で完成しません。

もし、出前館がそんなアプリを短期間で開発できるなら、とうの昔に世界のフードデリバリーは”demae”です。

とくに現場の状況をリアルタイムで同期・反映するのは苦手です。注文アプリで配達員の現在位置を見れるようになったのさえがつい最近ですし。

ビッグデータ、AI、スマート化・・・なにそれうまいの？　LINEの資本が入っても、アプリの開発は芳しくありません。日本はソフトウェア小国ですから。

インセンティブはメールで

必然的にインセンティブの情報はメールでの告知や専用ページでのセルフチェックとなります。

出前館のクエスト

クエストは配達回数ボーナスのことです。このインセンティブは出前館にはありません。

• 高めの単価
• 一定倍率

アナログ&シンプルが出前館のモットーです。内製アプリは複雑な機能に対応しません。それが出前館です。

特別オファーの案内はたまに来ます、メールで。

チップはあるか？

出前館にチップ機能はあるか？　ご想像の通りにありません。出前館の配達アプリは単純計算で精一杯です。投げ銭のような複雑な機能は無理です。

仮にブースト、クエスト、ピークタイム、チップが鳴り物入りで実装されても、より一層のエラーとバグの嵐が巻き起こるのは明らかです。

現在の優先順位はデバッグ >>>>>> 新機能実装です。

が、チップ機能はなくとも、現金払いのチップはたまに出ます。これは注文者さんの善意の心付けです。旅館の仲居さんや引っ越しのお兄さんに渡すのと同じです。

現場で直に貰うチップは個人と個人のやり取りです。出前館やその他の運営への報告は不要です。配達員はフーデリの社畜や奴隷ではありませんから。

出前館のインセンティブまとめ

クエスト、ブースト、ピークタイムという複雑な仕組みは出前館にはありません。

個々のインセンティブは事前にメールで来ます。

チップの機能はありませんが、リアルなチップはたまにあります。これは出前館とは全く無関係の個人と個人の縁のたまものです。ありがたく頂戴して、懐に収めましょう。