自転車の消耗品のレギュラー陣はタイヤ、チューブ、チェーンです。これらを定期的に交換しないと、本来の性能を発揮できず、余計なトラブルを増やします。
で、このつぎが導線、伝線、ケーブル、ワイヤー類です。日本の法律では自転車には前後のブレーキが必須です。つまり、ブレーキケーブルx2が不可欠です。
ノーマルレバーのブレーキケーブルセットは100円ショップにあります。
![100円ブレーキケーブルセット](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2018/05/9b5e05d9b743021c286f30013e680a68.jpg)
これは後輪用です、150cm。前輪用はたしか120cmです。品質や内容はおんなじです。ちがいは長さだけです。
で、市販のパッケージのケーブル類は基本的に長めです。デフォルトでポン付けすると、たいてい余して、どっかのカーブをびよーんてしてしまいます。
そんなときにはケーブルカッターがやくだちます。なんとこれがダイソーの工具コーナーのかたすみにしっかりあります。
![ダイゾーケーブルカッター](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2018/08/31d32b28169d73dbd0ec318a82a8f96a.jpg)
新大阪の大型店で在庫をようやく発見しました。アイテム的には最近の商品、各方面のDIY系のブログから2017年以降の販売ぽく見えます。
ニッパーは汎用、ケーブルカッターは専用
世間一般の切断工具の王さまはニッパーです。針金のカットからプラモのパーツのきれいな切り抜きにかつやくします。
が、自転車のケーブルワイヤーには若干の力不足を露呈します。変速のアウターケーブルを一発でばっつんできません。
![シフターアウター vs ダイソーニッパー](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2018/07/7388f58ec329f4209d1d5f5e2481c33b-1.jpg)
シフトのアウターはゴム被膜、細いスチールワイヤーの束、ライナー管という三層構造です。自転車のケーブルワイヤーのなかでは最強の部類に入ります。
で、これをきれいにカットするのは万能型のニッパーでなく、特化型のケーブルカッターになります。
これはアメリカの自転車工具屋のPARKTOOLのケーブルカッターです。
![パークツール vs ブレーキアウター](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2018/07/f799c4dfd53c6249de0ba160e5b84965.jpg)
刃先がハサミみたいに交差します。この構造が「ばっつん!」を生み出します。
特化型の専用品のネックは価格です。このパークツールのケーブルカッターは4000円です。
切断能力実証
パッケを開封して、刃先を見ましょう。質感はほどほどです。
![ダイソーケーブルカッターの刃](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2018/08/ec44ef914927818cf5155d1f9b91567d.jpg)
顔つきは恐竜型です。とっぽいオウムみたいなパークツールせんぱいの横顔よりワイルドです。
対ブレーキアウター
自転車ケーブルの切りやすさにはランクがあります。ブレーキアウター < インナー < シフトアウターの順にカットがむずかしくなります。
新米のダイソーケーブルカッターの初戦の相手はブレーキアウターです。
「ばっつん!」
はい、よゆうっす。正味、ブレーキアウターのカットはかんたんです。外殻のスチールワイヤーの実態は螺旋の針金です。
対インナーワイヤー
おつぎはインナーワイヤーです。ニッパーの手ごたえはここからあやしくなります。200円の安ケーブルカッターの実力はどうでしょう?
「ばっつん!」
手ごたえ、切り口、いずれが好感触です。ニッパーみたいにスチール線の断面が扁平につぶれません。
最終戦シフトアウター
ついにボス戦です。シフトアウターケーブルが登場しました。
「ばっつん!」
![シフトアウター切り口](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2018/08/abdc8852176b83f9aa2ef51f55498eb2.jpg)
切り口を見やすくするためにななめにカットしました。きれいな断面です。
ダイソーケーブルカッター評価
この200円のやすいダイソーケーブルカッターは十二分な実力者です。
こまかいディティール、質感、ステータス、愛嬌は専門ブランドの高級品に及びませんが、価格以上の切断能力を発揮します。