サイクリングで自走不能! 走れない自転車でどう復帰して帰宅するか?

担任の先生はゆいました。

 

「みなのしゅう、おうちに帰るまでが遠足ですえ」

 

ザ・金言です。これこそはアウトドアの基本で、奥義です。ありがたい校長先生の長話はこれっぽっちも頭に残りませんが、担任の先生のこの言葉は深く残ります。

 

でも、なんでバナナはおやつに入らないの?! どうゆう解釈ですか、先生!

 

「く、くだものはノーカンぽいですえ」

 

なにー! じゃあ、ドライフルーツは? バナナチップスはノーカンですか? みかんの缶詰は? ねーねーねー。

 

「うるせー」

 

 

サイクリングはアウトドア

 

趣味の自転車はアウトドアのひとつです。扉の外には危険がいっぱいだ。なにがしかのトラブル、イレギュラーは不可避です。下調べ不足の末路はこんなです。

 

2018年7月12日五月台通行止め

2018年7月12日五月台通行止め

 

アウトドアのもうひとつのだいじなおきてが自力救済です。自分のケツを自分でふくこと。ひとさまをあてにしない。好意にあまんじても、迷惑をかけない。

 

そもそも郊外の夜道には人気がない。

 

田舎の夜道は暗いどん

田舎の夜道は暗いどん

 

さくって50kmを走れるスポーツバイクではこんな場面はめずらしいことじゃありません。こだまするのはウシガエルの不気味なうなりと虫の声ばかりです。犬の遠吠えが異常なホラーと化します。

 

自走不可! さあ、どうする?

 

自転車のトラブルの不動の一位がパンクです。

 

バーストパンク

バーストパンク

 

チューブラー、クリンチャーのパンクは空気チューブ、チューブレスはタイヤそのものの損傷です。ことさらにロードバイクの軽量薄型チューブはちょっとやそっとでパンクします。

 

で、安全安心のチャリ活には予備チューブ、予備タイヤ、パンク修理キット、携帯空気入れ、マルチツール、救急セットなどが必須です。

 

ロングライドメンテセット

ロングライドメンテセット

 

これを携帯しないと、すっきりと遠出できません。車体を気遣いながらちょろちょろ神経質に走るのはたのしいものではない。

 

で、ここまでそろえれば、たいていのトラブルから立ち直れます。90%の日常的な非常事態から復帰できる。非常を日常にできる? そんなところです。

 

しかし、10%の脅威は不意におそいかかります。

 

チェーンがBAN!

チェーンがBAN!

 

タイヤがパッカーン

タイヤがパッカーン

 

曲がったディレイラーハンガー

曲がったディレイラーハンガー

 

そして、外でのメンテナンスや修理はアウェーです。アウトドアの現場では100%の実力は出ません。気持ちがはやって、指先がおぼつかず、集中がみだれます。

 

オフロードには軍手が役立つ

オフロードには軍手が役立つ

 

パンクからのチューブ交換からの再パンクはありえます。気が焦って、ビードのかみこみのチェックや異物の除去や空気入れがおそまつになる。携帯ポンプで高圧・大容量にするのはしんどいものです。

 

5分でふつ空気圧

5分でふつ空気圧

 

低圧のクリンチャーはここからリム打ちして、再パンクの悲劇にあいます。ロングライドで予備チューブ一本は安全地帯ではありません。二個が正解です。100km/1本ですか。

 

で、遠出せんから一個でかまわんか~、てぷらぷら高槻まで来て、年に一度のパンクまつりにみまわれます。

 

高槻近郊

高槻近郊

 

なぜかこの直後に前後が同時にパンパーン!しました。本山寺へのヒルクライムがみずのあわです。てか、自走が不可です。家まで20kmです。あちゃー! ファッキン! クリンチャー!

 

完全なる自走不能はひさびさです。キックボードモードさえがむりだ。しかも、おうちまでの道のりはそこそこの距離です。さて、どんな方法で帰還しましょう?

 

てくてく歩きながら、じっくり考えました。

 

てくてく歩く

 

距離と時間と装備によりますが、もっともかんたんな安上がりな方法が徒歩です。来た道をてくてくと戻る。

 

スポーツアプリのSTRAVAにはウォーキングモードやランニングモードがあります。この機会に記録しましょう。

 

STRAVA 自転車押し押しウォーキング

STRAVA 自転車押し押しウォーキング

 

記録は17.9kmですが、実際は20kmちょいです。現地写真が午後四時、帰宅が午後八時でしたから。きっちり四時間のチャリウォークです。

 

サイクリストはわりにウォーキングやランニングをいといません。100kmサイクリングできるなら、20kmウォークできます。

 

10時間200kmのチャリはウッキウキで、4時間20kmの徒歩はげんなりだ、て重度の自転車依存の人は少なくありませんが、ははは。

 

タイムとペースです。

 

1km6分ペース

1km6分ペース

 

きっちり1km/10分です。1km、10分、1000歩が成人男子のウォーキングの目安です。女子はもうすこしおちます。

 

チャリ押し歩きでは手を大きく振れません。体の芯と足の力でてくてく歩きます。モーションとリズムはペダリングにそっくりです。

 

で、20kmがざっと4時間です。チャリを置いて~、電車で帰って~、家からパーツを持ってきて~と手間と時間は大差なしです。

 

この方法はビンディングシューズではハードです。ロード用ではむりですね。つまり、フラットペダルが攻守に最強です。

 

あと、車輪が回らないと、押し歩きが不可です。チェーンがリアハブにからむとか、カセットがディレイラーをまきこむとか。担ぎ移動は異次元のつらさです。ぼくは5kmしかできません。

 

電車でGO

 

駅までどうにかこぎつけて、電車でおうちへGOします。しかし、バイクの状態がどうであれ、車種が何であれ、自転車は持ち込み荷物です。電車の車両への持ち込みには専用の輪行袋が必須です。

 

トラブルのために輪行袋を持ち歩くのはおかしなはなしです。現場駐輪、駅前駐輪が現実的です。じゃあ、盗難と撤去の不安がつきまといます。

 

有料駐輪場に置いて、後日に回収しましょう。利用料金は200円/12時間とかです。ロックのかけ方の参考例はこちらです。

 

町中のスコット

町中のスコット

 

ひもをホイールとフレームにとおします。

 

駐輪場の厳重なラピエール

駐輪場の厳重なラピエール

 

うーん、みんなはちゃんとロックしますね。実際、ドロップハンドルは人目を引きます。ドロハン=ロード=高級品のあさはかなイメージが世間に定着します。おかげでフラットバーは安泰です。

 

バスはむり

 

ロードバイク乗りがこよなく愛するとうげには線路がつながりません。が、バスはけっこうな山奥まできます。速度域を同じくする路線バスとローディのデッドヒートは日本のとうげの風物詩です。

 

で、ふつうの市バスや路線バスは基本的に自転車をのせられません。輪行も車載もNGです。そうゆう規定です。

 

車載や輪行できるのはしまなみエクスプレスとか伊予鉄サイクルバスとかビワイチバスとかのサイクルスポット周辺の一部の特殊なバスだけです。

 

それから、バスの運転手の全般はサイクリストを毛嫌いします。世界共通の傾向です。バスはぜんぜんあてになりません。トラックの運転手にかけ合う方が得策です。

 

タクシーは△

 

電話一本で現場によべるのはタクシーです。で、こちらの運転者の方々も自転車乗りには良い感情をいだきません。が、規定はバス運転手ほどにがちがちではない。交渉の余地はあります。

 

一部のタクシー会社はキャリア付きの車両を何台か抱えるとか、ワゴンタイプを派遣するとかのサービスを展開します。連絡時に自転車運搬の旨を報告するのがきちです。

 

抜き打ちではこちらが圧倒的に不利になります。運転手は一定の条件の客を拒否できます。車体がいちじるしく汚れる、備品が壊れる、とか。

 

で、自転車のタイヤ、レバー、ギア、チェーンリングは汚れと傷のもとです。ことごとく乗車拒否の条件にひっかかってしまいます。

 

こんなプーリーの近影はすべてのタクシードライバーをふるえあがらせましょう。

 

プーリーの汚れ

プーリーの汚れ

 

チャリ屋へかけこむ

 

日本の原風景、それは自販機とコンビニとイオンとサイクルベースあさひのヘビーローテーション・コピペマップです。

 

産業増路沿いのあさひ

産業増路沿いのあさひ

 

イオンタウン野洲

イオンタウン野洲

 

なにはなくとも、イオンはあります、野に山に谷に。郊外店は大型だ。そして、大型店にはイオンバイクがあります。

 

イオンバイク

イオンバイク

 

イオンバイクやあさひはファミリー向けの店舗です。本格整備やなじみの店には力不足ですが、かけこみ寺には十二分です。

 

とりあえず、10kmをふつうにてくてく歩ける体力と気力がなければ、たのしいアウトドアはおぼつきません。