秋、スポーツの秋、ランチの秋です。一回でこの二つをたのしめるもの、そう、それがサイクリングだ! ・・・いや、ゆるポタです。
2018年の8月9月の北大阪のサマーシーズンは長雨、酷暑、地震、台風でぐちゃぐちゃでした。MTBでふらっと野辺に繰り出せば、あっちこっちで倒木と土砂崩れにでくわします。

でっかい杉

かつての面影なきハイキングロード
で、10月はわりに微温的です。五月山が陥落しなかった。アウトドアのベストシーズンがやってきました。
ひさしく朝から時間をとりまして、チャリにまたがり、北摂の山々に向かいます。目的地は大阪と兵庫の県境の猪名川町、能勢町周辺です。
2018年秋のゆるポタ
猪名川サイクルロードをかっとばして、呉服橋の下流へファストトラベルします。

猪名川サイクルロードより呉服橋
空がすっかり秋めきます。入道雲がもう消えた。夏は去った。海キャンプの失敗がここのこりです。
猪名川をわたって、池田市から川西市へ入って、阪急川西能勢口駅前を北上します。隣はだれもが梅田駅ホームで耳にするが、だれも行かないかの有名な雲雀ケ丘花屋敷です。

川西駅前を北へ
ここから猪名川町への道のりは県道13号線、県道12号線一本です。萩原台のながーいアパストレートが太タイヤにはたいへんです。たすけて、FJT!!

ながいアッパーストレート
のぼりベースの10kmのさきに日本人の心のオアシスが見えました。イオンモール猪名川町です。

日本人の心のふるさとイオンモール
ここはすでに山間です。コンビニ、商店、スーパーの類が一気にへります。うちから20kmでのどが渇きました。ピットインです。
おやつです。

エイド
やっぱし、水分補給にはみかんと牛乳だね!
イオンモール内のイオンバイクです。

イオンバイク猪名川町
こんな山間では電動アシストママチャリがジャスティスです。
パスタ屋さんでランチタイム
さて、時刻はすでに11時半です、おひるどき。おあつらえむきに目と鼻のさきに好評なイタリア料理屋さんがあります。
Pasta Passo a Passoです。

まあまあ有名な猪名川町のパスタ屋さん
なんとここがミシュランガイドのビブグルマン獲得店です。ミシュランですよ! 自転車クリンチャータイヤの先駆者ですよ! て、よこしまなチャリダー魂が反応します。
おすすめのランチセット1381円をたのみました。
サラダです。

ふつうのサラダ
ザ・ふつうです。
豚肉とピーマンのペペロンチーノです。

そのまんまの味のペペロンチーノ
ザ・ふつうです。スープもふつうです。前菜のバゲットはまいうーでした。でも、このパンはとりよせでしょう。
うーん、全体的にびみょうなかんじです。うっま! て感動はとくにない。江坂駅前のピザ屋のランチのがまいうーです。
大阪へまいもどる
ところで、このポイントは篠山、三田、豊能、能勢へのハブです。いずれが北摂定番のチャリンコルートです。
ぼくは県道603号に入って、能勢方面へ向かいます。途中から大阪府に逆戻りです。
ラストスーパーのノセボックスです。

ノセボックス
すこし南の道の駅くりの郷はローディの休憩ポイントです。まんま能勢栗が名物です。今年は不作の模様です。もうひとつの名物のソフトクリームの季節はすでに過ぎた。
剣尾山へ
ゆるポタランチのあとは腹ごなしのハイキングです。能勢温泉のきわきわの細道を上がって、とりつきにたどり着きます。

剣尾山登山口
はい、剣尾山(けんびさん)のハイキングコースです。標高784m、関西百名山で大阪50山の一峰です。聖徳太子の時代から音に聞くゆかしき山です
コースの風景です。この世でもっともたいくつな丸太階段がしょっぱなからお目見えします。これが6-7割です。

たいくつな丸太階段
これはほんとに興覚めです。せっかくのアウトドアが建物とおんなじじゃないか!
能勢町の標高が200m、剣尾山山頂が784mです。で、ふもとからいただきまでの獲得標高はざっと600mになります。
つまり、こののぼりは634mのスカイツリーの上の方までチャリをえっちらおっちら運ぶようなものです。階段ですし。しんど!
あとの3割はきっつい岩場です。

くるしい岩場
傾斜は20度オーバー、ところどころの超タイトターン、ごろごろ岩・・・むりポタが確定しました。
あとでWikipediaで調べると、『北摂一の峻厳』てありがたい一文を見出せます、ははは。ネバートレイル!
名物は岩のようです。ベンチの位置がおかしくない?

ほっこり出来ないベンチ
山岳信仰の元聖地らしく堂跡やじぞうがのこります。

おじぞうさん
岩が名物です。
中間スポットの行者山山頂です。ここには役行者(役小角)の由来があります。

中継地点行者山
ゆるやかなフラットなトレイルはせいぜい5%です。のぼりではほぼ乗れません。ちーん。階段のおおさがネックですね。
そんなこんなで頂上です。

2018年10月剣尾山山頂
おもしろい奇岩がでこぼこならびます。ザ・岩山です。おだやかな里山ではない。自宅からの距離は42kmです。距離的にはゆるポタです。
展望はグッドです。ヤッホー!

北摂の山々
登山口からここまでちょうど1時間です。うん百メートルの階段みたいなものです。足腰のトレーニングには最高ですね。
ちなみに道中のすれちがいはおじさんハイカーひとりです。ヘビ二匹、ハチ一匹。
おやつにしましょう。

山頂で食うおやつは星3つです~

山頂でしょくす牛乳とみかんは牛乳とミカン味
うーん、数百メートルの階段のうえで食べる牛乳とみかんはミルキーでフルーティです。これで英気をやしなって、山の神々にいのりを捧げます。
食後のゆるポタ
おやつのあとはゆるポタです。しっかり準備しましょう。牛乳をペットにつめかえて、背中をかるくします。

牛乳詰め替え
ひざにガードを装備して、防御力をあげます。

ゆるポタには膝ガード
チューブレスタイヤの空気をぬいて、クッションをかせぎます。焼け石に水感をいなめませんけど。

空気圧をギリギリまでさげる
しかし、むりは禁物ですし、階段のくだりはたいくつです。道中のゆるい部分を選んで、えいやと飛び乗ります。
ゆるい! ゆるい! ゆるいと思えばゆるい! これはゆるポタなんや! そうなんや!

気を抜くとやられるゆるポタ
でんぐりがえり未遂をしつつ、怪我なしにぶじに下山できました。登山口で犬連れのおじさんとすれちがいます。散歩にはぴったりです。
フルリジッドには階段がこくです。手首ががくがくになる。サスペンションフォークの入手が急務です。
て、そもそも行者が修行にくるような山がゆるいはずがあるまいて。そりゃそうだ。行者山て地名には要注意だ! 各地にけっこうあります、行者山。
これは別の行者山です。

岩場
岩!
五月山によりみち
下り基調の帰路は快速です。1時間半で池田までもどれました。予想外に日がまだあります。
五月山によりみちします。今月の通行止めは奇跡的にありません。

2018年10月秀望台
ウォンバットを鑑賞します。あいかわらずの挙動不審ないきものです。こいつはこの金網際を何十回と往復します。そうゆう習性だあ?

挙動不審なウォンバット
最後に河原でウィリー、てか、マニュアルの練習をしながら家路につきます。

河原でチャリの練習 ver大人
あの褐色の岩山のあとでは蒼い芝生の安心感がひとしおです。犬のクソがたまにきずですが、ははは。
で、最近の特訓でたま~にほんのすこしウィリーをキープできるようになりました、5mくらい。河原練習はひじょうに効果的です。大人も子供もおんなじです。河原最強!
秋の充実の一日チャリ活でした。