この記事はサイクルモード大阪2017のレポートです。一番の問題だった受付が改善されました。
2016の流れです。
- 万博公園の入場券購入に並ぶ
- 公園の入門の列に並ぶ
- イベント会場の入場券代わりのリストバンドに並ぶ
- 試乗リストバンドと入場券リストバンドは別々。試乗希望者はそれぞれに並ぶ
- 試乗車に並ぶ
まあ、ひどい誘導でした。今回、これが一気に改善されました。上記の一切合財を受け付け窓口でスムーズに処理できます。
開幕ダッシュでスペシャライズドに並ぶ
さて、人気ブランドの試乗は当然のように込みます。ブースへの開幕ダッシュが基本です。一歩の遅れが10分20分の遅れです。
ぼくは開幕ダッシュでスペシャライズドに向かいます。
しかし、途中であまーいトラップが出ます。
新型ドグマF10だ!
結局、F10の試乗車はあったかあ? そこまで確認できません。スペシャラブースはどこじゃあ?!
と、右手の奥の方にありましたわ、スペシャラさん。列はまだ少なめです。並びます。ブースのスタッフが誓約書と試乗車メニューを持ってきます。
で、記入して、モデルを選んで、整理券をゲットします。開園直後並びのぼくの時点でルーべコンプは11時でした。
スペシャラの試乗はなかなかのサービス力です。希望すれば、フラットペダルをビンディングに変えてくれます。シューズはこの通りです。
時間を忘れないようにして、ほかをあたりましょう。
この日の一台目はコナのカーボンハードテイルの29erでした。が、MTB系を別個の記事にまとめますから、一つ飛ばしてロードに行きます。
あそこに見えるはConceptでないか? デュラまで付いてさ
たまたまコルナゴブースが目に入りました。列はそんなに多くありません。うーん、なぜだあ? しかも、試乗車は強烈なやつばっかりです。
ボーラウルトラ付きのC60、レーシングモデルのV1R、そして、エアロロードのConcept…
折りよく待ち時間なしでこいつをゲットできました。コルナゴコンセプトです。コンポは新型デュラ! ホイールは純正カーボン! 100万クラスだア!
おあつらえ向きにモデルサイズは小さめ490です。本日の初ロード、いや、本年の初レーサー、いやいや1年ぶりのドロハンバイクがこれです。
絶賛ミニベロラー&親オフロード機材&スラム派&イレギュラーカスタムばかのぼくはなんか申し訳なく思います。てか、STIレバーの操作が記憶のかなたに消えた・・・
さいわい万博の試乗コースは2.2kmのロングコースです。ATCのピロティ広場のがたがた500mの比じゃありません。最初の500mで操作を思い出します。
で、気がかりの新型デュラエースR9100の使い心地です。
ううおお?! これがシマノ入魂の最高グレードか! メディアもインプレももてはやすのは当然じゃないか! スッゲ! 超スッゲ! 次元が違う!!!
てことはとくにありません。想像以上にザ・ふつうです。あれれ~、こんなもんですか~? 『次元の違い』や『驚くほどの滑らかさ』はしません。
むしろ、うちのクロスバイクの旧型Deore XTやミニベロのSRAM NXのが好感触です。DLCのチェーンのたまものでしょうか? うーん、デュラエース、ぼくの心はおまえにときめかない~。
あ、ブレーキの効きだけはまあまあでした。あー、エアロモデル用のダイレクトブレーキだからかー。そーかそーか。どおりでVブレーキみたいな手応えがします。
気を取り直して、フレームに行きましょう。このConceptはコルナゴ初のエアロモデルです。従来のコルナゴファンには不評です。
が、ぼくはコルナゴファンじゃないし、ロードバイク乗りじゃありません。そんなぼくの率直な感想は「このフレームはおもしろいフレームだア」です。
まず、仕様は完全に競技用です。重さの手応えは7kgアンダーです。うちの8kg台のミニベロより一歩二歩軽めです。片手でひょいひょい持ち上げられます。
反応はビシバシです。もちろん、ぼくは性能を引き出せませんが、下りで全力ダッシュ、上りで立ちこぎガシガシしたときに、なにかしらのバイクの潜在能力的なものをちょこっと感じられました。
バイク的には優等生て感じじゃありません。後述のルーべコンプはまじめくんの優等生ですが、こいつはじゃじゃ馬です。乗り手を選びますわ。
乗りこなせる人が乗れば、ものすごいパワーを発揮できます。シロートがポン乗りで80点を出せるバイクじゃありません。ルーべコンプと真逆です。
て思いました。とにかく、乗り終えた後でもう一回乗りたくなりました。じゃあ、これは良いバイクです。ぼく的には当たりです。
スペシャライズドのルーべコンプは優等生ディスクロード
このあとでコメンサルのDHバイクやFocusのAMバイクを乗りますが、別記事に分けるとします。時刻が11時になり、気温がぐんぐん上がって、スペシャライズドの試乗車がやって来ました。
はい、ルーべコンプです。490サイズです。ごらんのとおりのエンデュランスディスクロードです。
シートポストがおもしろい形です。そして、ヘッドチューブ周りにも振動吸収の対策が施されます。Future Shockて機構です。フランス北部の対石畳用の秘策です。
20mmトラベルの内蔵型ショックスです。これはわりに沈みます。クロスバイクのフロントサスの超軽いVerみたいなもんです。
ロードの小話をしましょう。フランスの道路の路面事情は昔から今日までそんなによくありません。レーサータイプよりツーリングタイプが発展しました。
一方、イギリスの路面事情はフランスより上等です。ツーリングタイプよりレーサータイプが発展しました。
で、この二国のロードが数十年前の日本にやってきました。当時の日本の道路状況はフランスに近いものでした。けっこうな都会でも砂利道、未舗装、がたがた道路が珍しくなかった。
で、レーサータイプのイギリス車は受けずに、ツーリングタイプのフランス車が人気を博しました。
古参の自転車乗りの印象ではツーリングバイク > ピュアロードでしょう。日本一周、アメリカ横断とかの流れはこれに起因します、from ラレーのサイトより。
いまや巨大な道路予算で日本中の道という道はぴっかぴかのつっるつるです。
ルーべコンプに話を戻しましょう。このおかげで乗り心地は非常にマイルドです。長乗り、遠乗りにもってこいです。
誰が乗っても、そこそこ走れます。非常に優等生ないい子ちゃんのバイクです。
3Tの新作グラベルバイクEXPLORO
このルーべコンポですでに都合5台目です。そろそろ体力がきつくなります。ちなみにコース途中にはショートカットポイントがあります。そこの折り返しは1kmくらいです。
でも、こんな長いアップダウンは魅力的でしょう。
走り応えはばっちりです。てか、ほぼアップダウンの練習ゲレンデです。完全に部活坂です。
時計の針が正午を過ぎて、会場の熱気と各ブースの待ち時間はピークに達します。人気ブランドの1時間、2時間待ちはふつうです。
今回の長蛇ナンバーワンはCANYONとCANNONDALEですか。ネット通販オンリーのCANYONの試乗機会は多くありません。Cannondaleやピナレロはカンザキやシルベストにあります。
ぼくは乗れるのを探して乗ります。おつぎはGarneau Gennixです。
ルイガノの本家カナダのモデルがGarneauです。これはエントリーモデルのGENNIXです。こいつの感想は・・・うーん、ビミョーです。
ロード系の最後はイタリアのトリノのパーツブランド3Tの新型EXPLOROです。3T史上初のオリジナルフレームです。しかも、イマドキのグラベルバイクです。
LOUIS GarneauとKONAの間にあったから、取り扱いは大阪のアキコーポですかねー?
ディスクブレーキ、オフセットシートステー、スルーアクスル、SRAM 1×11のザ・イマドキ・グラベルアドベンチャーバイクです。
タイヤ幅は47cです。クリアランス的には2インチが入りそう。
しかし、こいつが見た目に反して、意外とカンカン加速します。3T、初フレームでやりよるなあ。
このExploroのドライブはSRAMのForceの1×11でした。操作方法がシマノと違います。レバー小プッシュで変速アップ、大プッシュで変速ダウンです。
レバーの手応えはちょっとチープですが、変速はカチカチ決まります。
ロードの試乗は以上の4台でした。
- ハイエンドエアロ
- エンデュランスディスクロード
- スタンダードロード
- グラベルバイク
つぎはMTBとクロスバイク編です。が、すこし一休みしましょう。腿がぴくぴくする!