新年早々ドライブトレイン一式をカスタマイズしました。見栄えは良くなり、車体は軽くなり、乗り心地はマイルドでオリジナルで面白いものになりました。
大きなトラブルは起きませんが、トップギアに不具合が発生します。症状はがたつきです。リアをトップの10速に入れて、トルクをかけると、謎のがったんがったんを引き起こします。
9速以下のギアはスムーズです。トップギアだけにこのがたが出ます。
スプロケットはSRAM PG1030です。元もとのSRAMの10チェーンではこの問題は起きません。
チェーンが犯人?
リングがWolf Toothのナローワイドに変わって、歯数が42Tから44Tになり、これのチェーン長が足りなくなって、新チェーンが必要になりました。
そこでぼくはINTREPIDのチェーンを買いました。メーカーの表記はSRAM SHIMANO カンパのコンパチです。ところが、こいつがSRAMのスプロケのトップとだけ噛み合わない。なんでや!

トップを全力で踏めないのは不完全燃焼のもやもやものです。街乗りでは別に困りません。2速の方が快適です。でも、ぼくのような貧乏性の関西人は全部の機能を使えないと、損した気分になります。
まず、INTREPIDのチェーンの品質に疑惑がわきます、マイナーなメーカーだし。これを外して、サブチャリのメジャーなKMCの中空チェーンを付けて、ざっと走行してみました。
全く同じ症状が出ます。トップ以外はスムーズで、トップだけががたがた・・・なんでやねん。
次に元もとのSRAMのチェーンで試走しました。これは中古のぼろいやつです。
スムーズ!
上記二つのチェーンみたいな不具合は発生しません。SRAMのスプロケのトップのコグと新品チェーンの相性の問題みたいです。
か、歯の摩耗か。
コグを入れ替え
一番の解決はスプロケの新調かチェーンの交換です。でも、コストが掛かるし、パーツが無駄に増えます。手もちのものでなんとかしようと思います。
すぐに解決策を思いつきました。トップのコグだけを交換移植します。サブチャリのスプロケカセットがシマノの9Sで、トップは11Tです。これを取り外して、SRAMのスプロケに付けます。
カセット外し
とりあえず、メインとサブのスプロケを外しましょう。道具はこれです。

スプロケットリムーバー、ラチェットレンチ、ホローテック2リムーバー付きチェーン固定工具。こいつでスプロケをがんじがらめにして、正ネジ回転で外します。
まず、リムーバーをリングロックにセットして、

チェーンストッパーをからめて、

レンチでえいやと回します。

緩み方向は反時計回りです。チェーンストッパーがないと、スプロケットが一緒に回っちゃいます。
リングロックはスプロケに、スプロケはフリーボディに固定されます。スプロケが回ると、リングも回ります。
リング単体を回して緩めるにはスプロケを固定しないといけません。そのためのストッパーです。

SRAMとSHIMANOはコンパチ
このあとでサブ車のスプロケを外して、コグを強奪しました。左がSRAM 10S、右がSHIMANO 9Sです。

ぱっと見はほぼ同じですが、SRAMの歯先のナロー感が強めです。これががたつきの原因でしょうか?
スプロケットのフリーボディはシマノとSRAMのコンパチです。無事移植完了。はたして、症状は改善されるか?
トップギアが復活!
これをフレームに戻して、INTREPIDのチェーンを付けて、トップギアでがんがんに踏ん張ってみます。おお! がたつかないよ! やったで!
トップ(SHIMANOコグ)からロー(SRAMスプロケ)への変速もスムーズです。ギアチェンジがフルに使えるのは爽快です。
これと引き換えにサブのチャリのトップ、KMCチェーンとSRAMコグの組み合わせが不安になります。が、そっちのトップはほぼ未使用です。
そもそも格安1万サブMTBの出番はスーパー、コンビニぐらいしかありません。お下がりのKMCの軽量チェーンだけが高価ですけど。
ちなみに上記の作業の所要時間は30分でした。はじめのころにはスプロケひとつ外すのに一時間近くてんやわんしましたがね~。ここ三ヶ月でなんだかんだで十回くらい付けたり外したりしたから。
弄りすぎや・・・
PS
案の定、サブチャリのトップはがたつきます。この問題の元凶はSRAMのトップのコグでした。固体差、それとも、仕様? 摩耗? 他のモデルはどうでしょうね?