ここ最近、ロードバイクのメンテナンスをたびたびやります。なぜなら、お買い物用のフラットバーロードが稀代のトラブルメーカーだから。
Youtubeのコメント欄でのチェーンのゆるさへのツッコミに耐えかねて、突然変異的に『チェーンゆる男』に進化しました。FACTORもどきの二つ名はもうない・・・
ブレーキ調整リターンズ
これが元日の初もうでサイクリングの帰路に雨をくらって、リアブレーキアームをおかしくします。これはたんなるダスト噛みで、呉556で解決しました。
このKCNCのCB11ブレーキの防塵力はぽんこつです。Vブレーキ、TEKTROのキャリパーブレーキさえがこんなにすぐにジャムりませんで~。
まあ、自転車御三家外の非純正軽量パーツは飛び道具です。KCNCはブレーキ屋さんじゃないし。
Cane CreekのeeBrakesはどうでしょう? あれも軽量ダイレクトマウントブレーキですね。ぱっと見の印象はおなじようにきゃしゃそうですが。
で、この呉556メンテのときにフロントのブレーキパッドの不自然なでっぱりを発見して、パッドを入れなおしますが、取り付けの段でおなじ症状に見舞われます。なんでや!
結局、ブレーキアームの調整ねじを一杯まで開放して、干渉を回避しました。
そのあと、このブレーキアームの整備の動画を公開したら、ユーザーさんからコメントで助言をもらえました。
で、理由がようやく分かりました。上の図が不良の遠因です。前にブログの記事用にパッドを外して、写真を撮った。
固定ボルトの罠
問題の個所をさきにおひろめしましょう。こんなです。
フロントホイールのダイレクトマウントブレーキの右側のパッドです。これのまんなかのあたりが不自然にぼこって出っ張ります。
「熱で変形したか、衝撃で歪んだか」と当初に思いましたが、くだんの動画をよーく見返して、考えをあらためました。
あと、その動画へのコメントでひらめきがぴんと来ました。
「固定ボルトが長い気がします」
ぼくはこれを見て、はたと手を打ちました。そのふしがある! ありまくる!
あげくにこれです。
下が左、上が右でした。で、異常は右に出ました。つまり、このボルトはパッドの純正品じゃありません。
原因はブログ記事
『そもそもなんでブレーキパッドに別々のボルトが付いたか?』
このわけはブログです。これは完成車付属のパーツでなく、別注の海外通販ものです。てか、こんなマニアックなブレーキは完成車に付きません、KCNC CB11です。
取り寄せが2018年4月です。もれなくこんなふうにバラシて、ならべて、写メして、記事にしました。
そのとき、あれこれいじって、パッドをカーボン用に交換するとか、ピンを抜き差しするとかします。
この青いのはカーボン用のパッドです。Wiggleとかの安いPB品ですね。ホイールメーカー純正品ではない。
で、このとき、ボルトを外して、ねじボックスにぶちこんで、しばらく放置して、のちのちに組み付けました。
また、メンテのさいに何度かパッドをつけ外しして、そのたびにボルトをしっちゃかめっちゃかにします。
どこかのタイミングでイレギュラーなネジが混じった。これ!
ぼくの性格的にもとのネジを紛失することはふしぎじゃありません。何の気なしにどこかへ置いて、すっかり忘れます。
が、奇跡的におなじボルトがネジの海の中からサルベージされました。セーフ!
- ワッシャ類
- ボルト類
- ちっこめのアーレンキー
紛失率はつねに危険水域です。とくにワッシャですね。あいだに挟まんでもギリ締められますから余計に軽く扱ってしまう・・・
たまにパッド側の丸ワッシャを入れ忘れる・・・
今回のパッドでっぱり事件ですこし懲りました。スモールパーツを軽視せず、平ワッシャ、丸ワッシャをきちんと挟んで、純正ボルトをしっかり締めました。
ようやくパッドがフラットになりました。ねじ一本でおおわらわです、ほんまに。
問題の長いねじを使うと、締め付けでパッドをリム側に余計に押し出してしまいます。結果、一部が前段みたいにぼこってでっぱる。
あえてこれを使うなら、ブレーキのアームの外のワッシャを厚くして、ボルトのねじ込み代を意図的に狭めるか。
まあ、すぐに直せて、一安心しました。ブレーキパッドがリムに当たると、音は出るし、回転は鈍るし、いいことはありません。
また、ちかぢかロードフレームのシングルスピード化のもうひとつの根本的弱点、ポン付けチェーンゆるゆる地獄を改善しましょう。