BBことボトムブラケットの規格一覧 刻一刻と増殖し続ける自転車パーツ

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BB、ボトムブラケット、チャリダーにはおなじみの、門外漢には未知の自転車パーツです。DIYカスタム派には最初の関門であり、小売店の整備士には悩みの種であります。

はじまりの四角形

現代の市販の自転車のスタンダードなBBはコッタレスのスクエアテーパー型です。ママチャリからトラックバイクまで幅広い分野で使われます。

これ以前のBBはコッタード型です。こんなふうな業務用のレトロな実用車のBBがこのコッタードです。

パースセキネ

パースセキネ

クランクアームとBBシャフトをコッターピンてゆうピンで固定します。まさにピン止めクランクです。

コッタードの構造上、わりとシャフトがイカれます。挙句にクランクがだらーんとなります。自転車がただの手押し車になります。

古い時代のロードレーサーやランドナーのクランクもこのコッタードでした。それから、ピンなしコッタレスのスクエアになり、オクタになり、中空になり、圧入になり、BB30、PF30、MEGAEXO、BBright、BB86、BB90、BB92・・・て増殖の一途を辿ります。

世はまさにBBの戦国時代です。各メーカー、各ブランドから新進気鋭のBBがあれよあれよと送り込まれて、ユーザーとちまたのメカニックを悩ませます。

また、ねじ切り優位説、ねじ切り回帰論、ねじ切り至上主義は圧入式BBの登場の直後からあります。規格の移行期にはそうゆう保守的な意見は自然のものです。

ぼくはこの2年のうちにねじ切りと圧入のBBを自分で取り付け・メンテしますが、特段の優劣を感じません。圧入はガンプラやゾイドよりかんたんです。

トラブルの頻度はほぼイーブンパーです。そして、ねじ切りの整備性はそんなに良くない。タッピング、フェイシングが前提ですし。

じゃあ、各社のBB規格をピックアップして、おおよそにまとめましょう。完全版の作成は不可能でしょうから。

ねじ切りタイプのBB

ねじ切りタイプは金属フレームの標準的なBBです。アルミフレーム、鉄フレームのBBとフレームのBB受けはほぼこれです。

BB取り外し完了

BB取り外し完了

フレーム側にねじ溝があります。この加工は金属フレームにのみ可能です。カーボンフレームのカーボン地にはねじ溝を刻めません。カーボンが剥離します。

で、ねじ切りタイプのカーボンフレームのBBシェルには金属の補強プレートが入ります。ディスクブレーキやボトルケージの取り付け台座のでかい版のようなものです。

カーボンフレームのディスクブレーキの台座

カーボンフレームのディスクブレーキの台座

後日、ねじ切りBSAのクロモリフレームを入手して、クランクとBB取り付けの詳細を書きました。→BB取り付け グリス塗る場所とMTBとロードクランクの違い

スクエアテーパー

BBのいろは、ボトムブラケットてゆう未知との遭遇はだいたいスクエアテーパーから始まります。げんにぼくは折り畳みの自転車のクランクの交換でこいつと初対面しました。

BB分解

BB分解

スクエアタイプの長所はメンテのしやすさ、対応クランクの多さです。短所はBBの重さです。剛性不足はほんの安物のBBばかりの問題です。

チタンシャフトのBBと軽量クランクを組み合わせれば、500g台で足回りを固められます。

チタンシャフトスクエアBB

チタンシャフトスクエアBB

他方、クロスバイクの初期のスクエアBBはスーパーヘビー級です。300gオーバーがめずらしくありません。

おなじみBBリムーバーとスクエアBB

おなじみBBリムーバーとスクエアBB

右カップJIS/BSAは逆ねじ、ITAは正ねじ

ねじ切りBBとフレームのシェルの取り扱いのポイントは右カップのねじ方向です。JIS(日) BSA(英) のものは逆ねじになります。右でゆるみ、左で締まります。

JIS ENGLISH BB右ワンネジ方向

JIS ENGLISH BB右ワンネジ方向

ITAタイプはふつうの正ねじです。左でゆるみ、右でしまります。

イタリアにはたくさんの人気ロードバイクブランドがあります。ビアンキ、ピナレロ、コルナゴ、デローザ、カレラ、ウィリエール、チネリ、デダチャイetcetc…

おかげで少数派のITAのねじ切りを完全に無視できません。MTBやオールロードには無縁ですけど。

実際、最近のピナレロのBBはねじ切りに回帰しました。が、規格は70mm幅のITAです。古参のねじ切りファンのもくろみのようにJIS BSAの68mmにはなりません。

オフロードモデルのDOGMA XCなんかはさすがにPF30です。まあ、ピナレロのオフロードは旧型ですし、完全にファングッズですし。

ねじのピッチが違う

JIS/BSAとITA式はノットコンパチブルです。まず、シェル幅が68mm、70mmです。くだんのように右カップのねじ方向が逆です。そして、ねじの溝の間隔がちがいます。

最近のピナレロのフレームをゲットしたら、もれなくITA式のBBを用意しましょう。DOGMAからRAZHAまでITAのねじ切りです。

シマノオクタリンク

このスクエアタイプの発展型がシマノオクタリンクやFSA ISISです。

クランクの取り付け部の凹凸が倍増します。これで表面積が増えて、コンタクトがしっかりします。オクタリンクのでこぼこは文字通りの8個、ISISは10個です。互換性はありません。

オクタ系はスポーツバイク用の規格ですが、後述の中空系の発達で歴史の影に消えます。改良版の宿命です。汎用のスクエアテーパータイプはまだまだ現役です。

中空型

ホローテック=中空式の構造です。スクエアやオクタリンクのシャフトはBB側に付きますが、中空型のシャフトはクランクに付きます。2ピースクランクの誕生です。

シマノホローテックII

中空型の代表はシマノのホローテックIIです。ホローテック=シマノみたいなイメージです。

無印のホローテックは非中空クランク+中空BBで、中空クランク+中空BBがホローテックIIです。

Dura AceのBBを換装して、「うちのバイクをDura化した!」てのたまうのは庶民チャリダーの通過儀礼のひとつです。

ホローテックIIのBBの回転性能はいまいちですが、シマノらしい分厚いパッキンで高耐久と良好の防水・防塵性を保証します。

基本的に防水性と回転性は反比例します。BBのグレードやクオリティよりシールの厚み、ベアリンググリスの粘度と量がカギです。

回転性を重視する人は純正を使わず、TOKENやセラミックベアリングに交換します。シールとグリスはシマノ純正より回転性能重視になります。ローメンテ、雨天走行、ラフな扱いはNGです。

MegaExo

MegaExoはFull Speed Ahead社、FSAのホローテック型BBの総称です。カップの形状、ねじ切りのスレッドはほぼホローテック型です。

しかし、MegaExoはMegaExo内でおそろしく細分化、専用化します。クランクからの逆算でMegaExoのモデルが決まります。

クランクとMegaExoのBBを別途で入手してミックスにするなら、現物合わせしかベストな答えを得られません。デジタルノギスは必須です。

ベアリングボール直径3.16mm

ベアリングボール直径3.16mm

パワートルク、ウルトラトルク

パワートルク、ウルトラトルクはイタリアの総合自転車メーカーCampagnoloの中空型BBの規格です。イタリアのパーツ屋らしくITAねじ切りが基本です。まあ、JIS/BSAオプションはふつうにあります。

BBの構造はシマノのホローテックIIやFSA MegaExoとイーブンです。が、クランクのシャフトがひとくせです。

カンパのクランクのシャフトは真ん中でセパレートして、左右に分かれます。着脱のめんどうさが目に浮かびます。

ウルトラトルクのカップの取り付け工具はシマノ互換ですが、カンパのスクエアタイプのカップはノットコンパチです。溝の幅がでかめです。

カンパと同型のBB

カンパと同型のBB

が、これのねじ切りはJIS/BSA(BSC)です。右カップは逆ねじです。一から十まで規格が乱舞する~。規格をきちんと合わせれば、これをママチャリのフレームにすらセットできます。

右カップイン

右カップイン

SRAM GXP

SRAM GXPタイプのクランクは左右非対称です。右のベアリング内径はシマノと同じ24mm、左のベアリング内径が22mです。この2mmのギャップのおかげでシマノ系シャフトとの互換性はありません。

SRAM DUB

2018年、SRAMがBBの歴史に新たな一ページをつむぎました。SRAM DUBです。クランクシャフト、スピンドルが未知数の28.99mmに大口径化します。

28.99mmは完全新参規格です。どっから出てきた??

オフロードの12速用からクランクとBBが発売されます。オンロードへの進出は未定です。ねじ切りタイプ、圧入タイプが同時にデビューします。

SRAM DUB

SRAM DUB

プレスフィット圧入式BB

ねじ切りBBは金属フレーム時代の標準、圧入BBはカーボンフレーム時代の標準です。圧入系のはしりはアメリカのキャノンデール発のBB30です。

上述のようにねじ切り論者の陰謀で圧入式の理不尽な評判が飛び交います。しかし、圧入タイプは日増しにずいずい拡大します。

ねじ切りBBの単体はけっこうですが、フレームのBBシェルみたいな高ストレスの部分に金属とカーボンのコンポジット型はどうでしょうか? しろうと目には接合部の精度や強度が怪しく思えます。

そして、ねじみぞのタッピングとBBフェイスのフェイシングの問題があります。バラ完の一発目の整備性はそんなによくありません。

BBフェイシング完了

BBフェイシング完了

BB30

すべてのはじまりのBB30です。ベアリングをフレームのBBシェルの中にダイレクトに押し込んで、専用のプレートや接着剤で固定します。BBの常識を覆す革命的発想です。実際、BB革命です。

あなたのわたしのBB30

あなたのわたしのBB30

この構造はインテグラルヘッドに通じます。ベアリングをカップなしでフレームにじかに入れる。

トップチューブはテーパーのインテグラル

トップチューブはテーパーのインテグラル

BB30の名前のとおりにクランクのシャフト軸は30mmになります。旧来の24mmクランクシャフトの20%増しのごん太シャフトです。

欠点は防水、防塵性の低さと異音です。超軽量、大爆音がBB30の特徴です。音鳴り、異音は世界的に神経質な気にしいの日本人にはことさらに好まれません。ストレスフル。

走行性能には支障がなくても、気持ちよいライドには難があります。結局、趣味のサイクリングの大方の目的は『快適なライド体験』でしょうし。

PF30

この革命時にして問題児のBB30の発展型がPF30です。アメリカの自転車総合ブランドのSRAM初の規格です。

ベアリングをダイレクトにセットせず、スリーブとカップをフレームに圧入して、そこにベアリングをセットします。これは水平のOSヘッドパーツみたいなものです。

これでネックだった異音問題が一気に解消しました。軸や幅はBB30を踏襲します。PF30は現在の圧入系のひながたです。

BB86-92

ねじ切りBBの剛性不足をシャフトの大口径化で解消したのがBB30やPF30でした。シマノはこれを24mmの据え置きにして、軸の長さをワイド化して、解消しました。

はめ込みシェルの幅でBB86、BB91、BB92などがあります。ちがいはカップの間のスリーブやスペーサーの長さです。ロード用はだいたいBB86、オフロードはBB92です。

スリーブを外すorぶちわってカップだけを圧入すれば、ロードからファットバイクまで使えます。おはこの防水・防塵性は落ちますけど。ぺこぺこの樹脂のスリーブごときで剛性は変わりませんし。

要注意はBBの圧入部の外径=OD、フレームのシェルの内径=IDです。シマノ系の圧入BBの外径は41mmです。PF30は46mm、BB30は42mmです。例のごとく互換性はありません。

逆にBBのカップのODさえフレームに合わせれば、きれいにぴちっと圧入できます。うちのKONAのカーボンフレームのシェルIDは41mmです。幅の実寸は92mmです。

ベアリングカップ

ベアリングカップ

で、30mm軸のRACEFACE ATLAS Cinchクランクを使いますから、BB92 30mm spindlesてものを探しますと、RACEFACEの純正品のみしか見つけられません。

後日、社外製のなぞのPF4130カップを圧入しまして、現物合わせに挑戦しました。結果はOKです。

クリアランスOK

このようにBB事情はパズルのピースのようなものです。実寸と下調べがかんじんです。取り付け作業自体はそんなにハードじゃありません。

BB30クランクはBB86に入らない

圧入BBとクランクの互換にすこし踏み込みましょう。PFのパイオニアはキャノンデールのBB30です。クランクのシャフト外径=ベアリング内径が30mmです。

この軸のふとさはFSAやそのほかの30mmBBとコンパチに思えます。たしかに径はOKです。しかし、長さがNGです。

手元のキャノンデールの完成車取り外しのFSAのピュアBB30のクランクのシャフトの実測は83.5mmです。他方のBB86のシェル幅は86.5mmです。

結果、ピュアBB30クランクはBB86、BB92、BB386に寸足らずになります。シャフト径のギャップBBの打ち直しやアダプターでどうにかなります。しかし、シャフトの長さ不足はむりゲーです。

うちのBB30用クランクをもういちど見ましょう。

あなたのわたしのBB30

あなたのわたしのBB30

クランクアームとシャフトは完全一体型です。シャフトとアームに個別にばらけません、アウチ。

結果、こいつの互換はより短い61mmのスペシャラOSBBやねじ切り+BB30アダプターのみです。小は大を兼ねない。

BB386 EVO

BB386 EVOはFSAのプレスフィットボトムブラケットです。シャフト軸は30mm、シェル幅は90mmです。BB90+圧入カップみたいな構成です。

これの強みは互換性の高さです。おおよその過去モデル、市販のクランクがこの386EVOの範疇に収まります。カップインで異音問題を解決、大口径・ワイド化で剛性はばっちりだ。

接着型のアダプターでシマノ24mm軸にすら対応します。3大メーカーやCNC系のクランクはだいたいOKです。一部の自転車ブランドのPBの専用クランクだけがNGになります。

弱点はアダプター込みの重量増とコスト増です。

パワートルク、ウルトラトルクPF版

ねじ切り用のカンパBBがあれば、圧入用のカンパBBもあります。パワートルクとウルトラトルクのPF版はBB30、PF30、BB386の三つです。

ねじ切り+内蔵ベアリングのThreadfit

「ねじ切りは不滅だ」

そんなねじ切り愛好家の夢が北米かいわいから具体化します。ねじ切り+内蔵ベアリングのThreadfitタイプのBBがちょこちょこ出現します。

ThreadFit T47

ThreadFit T47は北米系のクラフト系メーカーが音頭を取る新鋭のBB企画です。数字の47は圧入部の外径です。PF30の46mmの外径に相当します。

PF30のフレームシェルにねじ山を入れると、このT47BBをセットできます。前提は金属プレートないし金属フレームです。

ベアリングをシェルに内蔵する発想はBB30からとくに変わりません。この部分は間違いじゃない。カップのインストールの方式が長らく議論の的です。

音頭を取るアメリカの金属加工の雄クリスキングは専用ツールやマニュアルをいち早く用意します。また、T47はオープンな規格でどこかのメーカーの専売特許じゃありません。

しかし、BBカップのプレスフィットごときがそんなにおおごとだア? 個人的にミニ四駆よりかんたんですけど。

タイヤレバーでごり外し

タイヤレバーでごり外し

国内ではミズタニからクリキンのT47が販売されます。BBの価格は23000円~です。もちろん、工具やキットは専用品です。カップリムーバーが8000円~です。

タップツール代、リムーバー代、コンバージョンキット代、フレーム加工費を考慮すると、3万オーバーを覚悟せねばなりますまい。圧入でよくね?!

大方、ねじ切りの名をかたる新手のBBにほかなりません。

自転車メーカーの独自BB

一部の自転車メーカーはフレームとクランクとBBを最適なパッケージで設計します。そのブランドの専売の独自規格のワンオフのBBは少なくありません。

TREK BB90

BB90はBB30のワイドバージョンです。PF30やBB86みたいなカップがありません。ダイレクトにベアリングをシェルにPressfitします。

BB30の異音問題を度外視して、ワイド化で強剛性化したようなBBです。TREKが推奨します。アメリカ人はおおらかだからあ!

Cannondale BB30a PF30a

ライバルのTREKにおかぶを奪われたキャノンデールがBB30の一発逆転の改良版を投入しました。BB30aです。なんでIIやbじゃない?! advencedのaでしょうか?

幅が73mmになりました。ほかは変わりません。BB30ほどのインパクトはありません。異音問題は相変わらずです。

PF30aはこれのカップインバージョンです。

Cervelo BBright

カナダの人気エアロバイク屋のCerveloは自社フレームに独自のシェルとBBを用います。BBrightがそれです。これはFSAのPF30のCervelo亜種発展型です。

圧入外径は46mm、シャフトは30mm、幅は79mmです。カップ外径とベアリング内径はPF30と同一です。しかし、カップの形状が左右非対称です。右側=ドライブ側がでっぱります。

BBright 46-30

BBright 46-30

右カップ、左カップは専用品です。左は通常PFみたいにツライチ風になりますが、右はホローテックみたいにでっぱります。

BB圧入完了

BB圧入完了

英国の気鋭のバイクブランドFACTORもBBrightです。

Specialized OSBB

アメリカ御三家はもれなく独自BBを手掛けます。TREKはBB90、キャノンデはBB30及びBB30a、そして、われらのスペシャライズドはOSBBです。

これも既存BBの亜種発展型です。外径46mm、30ⅿスピンドルですが、シェルの幅がワイド化せずに逆にショート化して61mmとなります。

S-WORKS印のカーボンクランク付きのハイエンドロード完成車のBBはだいたいこのOSBBです。S-WORKS以下のモデルやMTBにはコンバージョンアダプター、汎用PF、ねじ切りが混在します。

Colnago ThreadFit 82.5

イタリアのColnagoはねじ切り+内蔵ベアリングのThreadFitを採用します。

カーボンシェルに筒状の金属補強パーツを埋め込んで、そこにねじ切りをして、独自のカップ状のアダプターを装着して、さらにBB86を圧入します。

ベアリング、BBカップ、アダプター、金属補強プレートが来て、ようやくカーボンフレーム本体が出てきます。フレーム保護には最適のバリアです。

実態はコンポジットのてんこもりですが、そこは高級ブランドのコルナゴのカーボンバイクです。精度や強度は問題なしでしょう。

専用アダプタの内径はBB86向け=41mmになります。クランクの選択肢は十分です。フレーム売りはアダプター挿入済みで来ます。

しかし、コンポジットのややこしいBBシェルを高精度に作れるなら、シンプルな圧入タイプのつるペタシェルをもっとかんたんに高精度に作れないか? て疑問は湧きます。

colnago concept

colnago concept

たしかにこの試乗車のColnago Conceptの踏み応えはガッチリでした。

LOOK BB65

フランスの高級自転車フレーム屋のLOOK、ここはかなりの独自路線を行きます。LOOK 675のざんしんなビジュアルは記憶に新しいところです。ツライチ好きにはたまらないネ!

ここはZEDクランクて超軽量・超剛性の自前クランクをハイエンドの完成車にバンドルします。その女房役のBBが独自のBB65です。

特注のでっかいベアリングをでっかいシェル受けにダイレクトに圧入します。キャノンデールのBB30の特大版です。

しかも、内側のシールが無です。驚異のデフォルト・ノンシールドベアリングだあ! 防水・防塵性は眼中にありません。

シールドベアリングをダイレクトに圧入するBBはBBてよりまんまのベアリングです。と、おまけのシールやダストカバー。

盲点? 金属フレームの圧入タイプのBMX BB

このように乱立するプレスフィットBBはカーボンフレームの功罪のように見えます。しかし、意外な自転車ジャンルで金属フレームの圧入型BBが存在します。

はい、BMXです。BMXのフレームはほぼ金属性、鉄フレです。BMXはジャンル的にもっともラフに取り扱われます。こかす、ふむ、飛ぶ、ぶつける、投げるは日常茶飯事です。

BMXレースはすでにオリンピック競技ですし、採点系のフリースタイルパークが今度の東京五輪から正式種目になります。

ダイナミックさやスリルは冬季のスノボのハーフパイプ系に通じます。今のところ、1440=フォーティーンフォーティ=4回転ジャンプが最高難易度みたいです。アイススケートみたいです。

このフリーライド系のBMXのBBはロードやMTBの以前から圧入プレスフィットです。

アメリカンBB

アメリカンBBは最古参のBMX BBの規格です。構造はつるペタの金属フレームのシェルへのカップ圧入&シールドベアリングセットです。PF30の先祖的存在です。

カップ外径は51mm、ベアリング外径は41mm、シャフト系は19mmないし3/4インチ、22mmないし7/8です。

案外、キャノンデールのBB30の発想元はこのアメリカンBBや後述のスパニッシュじゃありませんかね~? 設計者がBMXで遊んで、ぴんと!閃いた。アメリカンBBは1990年代からありますし。

ユーロBB

ユーロBBはねじ切りタイプのBMX BBです。アメリカンで極まった超剛性・大口径化の反動か、ベアリング外径は30mmまで一気にダウンしました。

長所は小径化・小型化の軽さ、ねじ切りのメンテ性、MTBパーツとの互換性です。短所は小さいベアリングの耐久性の低さです。

スパニッシュBB

手のひら返しの極端化の次にはその修正版、補正版が来ます。スパニッシュBBは丈夫なアメリカンBBと軽量のユーロBBの良いとこどりの規格です。BMX BB界の27.5ホイール的存在でしょう。

シェルはノンスレッドのつるペタ、ベアリングはダイレクト圧入です。ベアリングの外径はアメリカンとユーロの中間の37mmになります。まさにBB30の直接の祖先です。

が、これはスペインのFlybikesの一社主導のBB規格です。これを快く思わない、自社のイニシアチブを優先するメーカーはつぎのミッドBBを採用します。

ミッドBB

で、現行のBMXのBBがミッドBBです。圧入タイプはベアリングのダイレクトインです。外径は41mmです。これはまさにアメリカンBBのシールドベアリングです。

アメリカンBB-カップ=ミッドBBです。カップの差分が軽量になりますが、フレームのシェルの精度と強度がより重要になります。

妄想しましょう。ベアリングの外径は41mmです。中のチューブ状のスペーサーをどうにかすれば、うちのカーボンフレームにミッドBBのベアリングを圧入できます。BMXのクランクを使える?!

以上のことからBMXではユーロタイプのねじ切りBBは異端です。そして、圧入BBは新参のキワモノでなく、20年前から存在して、すでに確立した規格です。

とにかく、これでいつBMXを買っても、BBの規格に困りません。今日からきみもBBマスターだ! 実際、ポケモンのようにあとからあとから増えます。150種類しかいないて設定はなんだったか・・・

100mmオーバーのファットバイクのBB

クランクのシャフトとBBシェルのワイド化の究極系はファットバイクのBBです。100mmオーバーはあたりまえで、120mmさえが登場します。

ファットバイクでは新参のキャノンデールはそうそうにBB30XLてファットバイク向けのBB30を投入します。「わが社のBB30は不滅だ」て強い思いがひしひし伝わります。

BB交換の極意

こんなふうにBBは規格のラビリンスです。交換には細心の注意を払いましょう。ポイントは以下の通りです。

  1. 現物合わせ
  2. メーカー公式サイトでチェック。不明な点を問い合わせメールやTEL
  3. 通販をするなら、複数ショップで表記を確認。誤表記、未表記はふつう

123の順番でおすすめベスト度が下がります。『近所のショップで聞く』や『ネットやSNSで質問してみる』は非推奨NGです。

ショップのスタッフはいちいちのBBの互換まで完全に記憶しません。客の問い合わせを受けて、カタログを見るとか、メーカーに連絡します。その場では即答しかねます。てか、むり!

ネットやSNSの答えはだいたいテキトーです。また、市井のパーツの個体差で互換や換装の不可がますますアバウトになります。

Yahoo知恵袋や価格.comに無駄な書き込みをするなら、メーカーや代理店に問い合わせメールを送りましょう。これらのサービスはコミュニティや論争を楽しむものであって、業務用連絡帖にはなりえません。

あと、代理店やショップのメールは証拠になります。

次世代のBBはどんなだ?

ライトユーザーにはつぎの新しいBBの規格が待ち遠しいところです。トリプルシールドベアリングペダルみたいにシールドベアリングを3つ4つ入れるとか。

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