ステムのつづりは”stem”です。本来の意味は幹や茎ですね。自転車パーツのステムはハンドルとフォークの連結部品です。
このサンプルイメージを見ると、本来の意味を理解できましょう。
ちなみに中国語ではステムは『龍頭』や『龍頭立管』です。中華のこういう当て字のセンスはきらいじゃありません。花鼓=ハブ、牛角=ハンドルもおつです。
B4C的ステム考
もともとぼくはスポーティな前掲姿勢を好みませんし、腕の短さをよく自覚しますから、自転車のジャンルを問わず、長いステムを使いません。
ロード用の100mmクラスのものは完全にNGです。クロスバイクの60-80mmのものさえがぎりアウトです。前傾で左肩にいやな痛みが出ます。
体重を掛けずとも、前傾姿勢を取ると、けんちょにこの不具合に悩まされます。フォーマルなロードの下ハンのタイムリミットは15分です。ブラケットが30分だ。
また、重いリュックを長く背負っても、左肩の痛みに悩まされます。ここがぼくのウィークポイントです。
ステムの上限は50mm
で、この個人的な事情を認識してから、短いステムしか使いません。サイズの上限は50mmです。+ライザーバーを使えば、いやな肩の痛みを緩和できます。
お買い物号の手元もこの組み合わせです。ライザーバー+ショートステムです。
さらに自転車シーンがオフロード寄りに傾き始めますと、ステムはどんどん短くなり、ハンドルはどんどん広くなります。
レギュラーのステムは二つです。このThomson Elite X4とFireeye Talonです。
Thomsonのやつは50mmのセミショートです。シンプルな外見は車種を選びません。フラットバーロード、クロス、ミニベロ、ピストなんかに合います。
Fireeyeのは40mmのショートサイズです。ライム色は若気のいたりです。2017-2018シーズンのマイブームがライムグリーンでした。
デザインは完全にオフロード系ですし、差し色が人と車種を選びます。剛性、質感、かるさはGOODです。でも、ぼくのなかの緑色ブームは終わってしまった・・・
で、この二つを気分と状況でかわりばんこに付け替えて、ショートステムライフにはげみます。
が、たまたま年末オーバーホールで黒のThomsonがフラットバーロードに持っていかれました。
このマットシルバーの車体のカラリングにてかてかのライム色は浮きますし。
結果、FireeyeがしばらくMTBの手元をかざりました。
はい、わるくありません。ソリッドなデザインはENDUROモデルのVitusとマッチします。でも、マットブラックxホワイトのレイアウトにはライム色が合わない!
てことで、てごろな新ステムを調達しました。
詳しい人は原子力のハザードマークでモデルを言い当てられましょう。これはNukeproofのアイコンです。
Nukeproofはもともと小規模なクラフト系メーカーでしたが、MTB衰退の影響で表舞台から遠ざかります。
その後、英国の自転車通販大手のChain Reaction Cyclesの傘下で復活して、ENDUROのチャンピオンバイクに上り詰めます。
で、Nukeproofの取り扱いはCRCのみです。そのうえ、車体のVitusもCRC=Wiggleの専売ブランドです。海外通販の申し子のような組み合わせではありませんか。
ぼく史上最短35mm
今回のチョイスのポイントはデザインとサイズです。白黒デザインは現在の愛機のレイアウトと完全にマッチします。
クランクも白黒、ブレーキも白黒です。
ライム色の付け入る余地はありません。
二つ目のポイントがサイズです。ぼく史上最短の35mmサイズを買いました。
現代の自転車トレンドでは50mmはロング、40mmはふつう、35mmはショートです。
ショートステム化の流れはさらにとどまらず、25mmモデルがふつうに出回ります。短く太くがジャスティス!
いつかハンドル径35mm化、ハンドル幅80cm化、ステムのダイレクトマウント化をしようと思います。必然的にピュアDHモデルが浮かび上がりますが、ははは。
新旧ステムの比較です。
Neutronステムのがあきらかに幅広です。より下り系のエッセンスがつまります。質感はFireeyeです。まあ、もとの値段がちがいますから。
NukeのNeutronシリーズはわりに良心的でシンプルなラインナップです。とくにフラットペダルは非常に好評ですね。ぼくも悩みました。
剛性UP!
さくって取り付けました。
フレームはVitus、ブレーキはHOPE、ハンドルはBrand-X、そして、ステムはNukeproofです。CRCオールスターバイクだ!
で、-5mmのショート化もクランプの幅広化も1stインプレでは好印象です。ことさらに幅広化です。剛性感がはっきり上がりました。
やっぱし、太く短くがぼく的にはジャスティスです。