「地元以外の峠に足を延ばそう、自転車ブログネタのネタのために」の第二弾です。前回に引き続き、東大阪、阪奈、生駒の近郊にスポットを当てます。
この界隈の三大ヒルクライムは十三峠、葡萄坂、そして、清滝峠です。
暗峠? あれはスポーツやホビーじゃありません。荒行です。滝の行は滝行ですから、坂の行は坂行です。ことさらに大阪側の下りは命がけです。
未踏の葡萄坂は大阪府の南東の果てにあります。うちから約28km。グーグルマップの距離はすこし短く出ますから、実走は30kmを越えます。だるい。
で、消去法で清滝峠に決めます。こちらはナビ18km=実走20kmです。なにわCR、淀川CRを経由できるのがグッドです。
清滝峠ヒルクライムの情報
清滝峠ヒルクライムの情報です。スタートは中野ランプ北の信号、ゴールはピークの交差点です。
数値の目安です。
- 標高 :218m
- 距離 :3.3km
- 平均斜度:7%
- 最高斜度:10%
距離、斜度、標高、いずれが初心者向けのやさしい設定です。ロード、クロス、MTB、ママチャリ、ミニベロ、チャリの車種を問わずに登れます。
ルートです。国道163号線をひたすらに上ります。登山、ハイキングコースではありません。東大阪から木津への主要幹線です。
清滝トンネルとは無関係
ところで、関西人は『清滝』て聞くと、『トンネル』て連想します。清滝トンネルは超有名な心霊スポットです。
これは京都の嵐山の奥地にあります。保津峡のトロッコ列車のさきです。ヒルクライムの名所の清滝峠は大阪と奈良の境目にあります。関係性はぜんぜんありません。
ちなみに自転車は清滝トンネルを通れます。酔狂な方は淀川サイクルロードの延長で訪れて、下向きミラーをおがみましょう。真夏のうしみつどきがおすすめです。
スタート地点の中野ランプ北へ
たらたらと走って、スタート地点に着きました。中野ランプ北の信号がスタートです。わきの四條畷市シルバー人材センターがランドマークです。
ごらんのようにとうげの入口ぽさはありません。ふつうの下道です。基本的に右上の高速道路と並走します。
まっすぐに行くと、高架下で急カーブにぶちあたります。道なりに高速の下の防壁ありの道をくぐって、一旦右手に出てから左手に戻ります。ここが最大にして唯一の難所です。
序盤の傾斜です。6-7度ぐらいです。全編の勾配はここから大きく逸脱しません。マイルドな女神とうげです。
最初の信号の清滝橋交差点です。TTするなら、タイミングを見計らいましょう。ここが1/3の目安です。
案の定、二輪は終日で禁止です。ついでに4輪も禁止して~、ははは。
しかしながら、この世知辛い時代にすら一台のオートバイの猛者がしれっと通り過ぎて行きました。迂回はたしかにめっちゃ遠回りになります。
上清滝袴道橋で約半分
半分の目安の上清滝袴道橋からとうげ方面の風景です。下の車道のわきに歩道が見えます。歩行者、自転車がちらほら通ります。問答無用で排ガスまみれです。
ここに降りてしまうと、清滝峠を通り越してしまいます。クライマーは素直に上を行きましょう。
ここまで歩道が広々しますが、このさきから一時的に急に狭く荒くなります。終盤のつづら折れのはじまりです。
でも、車道は片側一車線ですし、傾斜は緩くなります。十三峠の中盤以降の警笛区間のような走りにくさはありません。
最終盤は竹やぶです。竹や笹が旺盛に生えるところには杉が生えません。花粉症持ちさんは多少に気楽でしょう。
ちなみに竹の花は100年に一回、笹の花は50年に一回しか咲きません。花粉症もへちまもない。
とうげの信号でゴール
はい、ゴールの信号です。ポイントを知らないと、すーっと通り過ぎかねません。目印がないし、傾斜がらくちんだし。
インスタ映えを求めて、おじぞうさんに行きつきました。
被写体はほんとにこればかりです。景観がない! 絶景をみながらパンを食べる計画が泡と消えました。ちょっとした休憩ポイントさえがありません、アウチ。
いろいろと消化不良です。枚方側に抜けられないかと、集落をふらふらして、田んぼのわきのダートを進みます。
うーん、めぼしい登山口はありません。生駒方面の探索が正解だったか。
結局、ふつうの舗装路でふもとまで下りました。じゃあ、最後にこんな看板を見つけます。
ゴ、ゴリラ村だあ? 人気がありません。廃墟みたいです。はたして、スポーツジムだったか、焼き肉屋だったか、タイル屋だったか、ゴリラの楽園だったか、ウホウホ。
清滝峠ヒルクラの感想
距離、斜度、道幅、いずれが初心者向けのやさしい設定です。スポーツバイクのヒルクライムデビュー、ふだんの練習、隙間時間のちょい乗りにはベストな坂です。
欠点は景観の悪さと、休憩スポットのなさ、ルートの単調さです。登り慣れた人にはすこしぬるくなります。何本かしないと、達成感を得られません。
個人的には十三峠よりこの清滝峠のが好みです。阪奈の峠越えの交通量は全般的に多めです。道幅は上り下りともに重要なポイントです。
淀川で平地を、清滝峠でのぼりを練習するのが東大阪のロード乗りの王道でしょう。で、乗りなれたころに暗峠に行って、絶望のふちに叩き落とされます。