近畿圏の自転車のロングライドの二大コースが琵琶湖一周のビワイチ、そして、淡路島一周のアワイチです。
ぼくは五月の連休にできたてほやほやのKONAのセミファットで大阪-大津自走ビワイチ330km1泊2日のバイクパッキングの旅をしました。
上半期の最大の遠出です。じゃあ、つぎはアワイチだ! と意気込みますが、6、7、8月の阪神間の夏の暑さにへこたれて、この時期まで計画的にサボりました。
夏の島=リゾート=すずしげのイメージは幻想です。淡路島の気温は大阪や神戸より通年で2-3度低くなりますが、そんな差し引きは焼け石に水です。
35度-3度=32度、町も島もただの猛暑です。
日帰りでは10月11月、チャリキャンプでは9月
アワイチのベストシーズンは10月、11月です。
しかし、バイクパッキングには気温の低下は手放しのバンザイじゃありません。キャンプ場でのテント泊は想像以上に冷えます。
でも、バイクパッキングの積載量は有限です。寝袋のあるなしでかさ高さと重さが異次元です。9月の上旬の気温の推移は5月の上旬のそれにそっくりです。
ビワイチの経験からギリ寝袋なしで行けると考えます。タオルと着替えを掛け布団にすれば、そこそこ快適に過ごせますわ、きっと。・・・暴風雨は来ないで!
しかも、めあてのキャンプ場が9月一杯しか営業しません。シルバーウィークはファミリーで混雑しましょう。まさにこの時期がぼく的にベストでラストのチャリキャンプXデーです。
淡路島までのアクセス
淡路島は瀬戸内海の大きな島です。琵琶湖みたいに地続きではありません。どの方向から行っても、海に行く手を阻まれます。
島へのアクセスの方法は二種類です。陸路か海路。橋を自動車で渡るか、船で海を越えるか。
淡路島には鉄道がありませんから、電車輪行はむりげーです。
明石海峡大橋の上は高速道路扱いです。正式名称『神戸淡路鳴門自動車道』です。自転車および原付バイク、軽車両全般は走行できません。
ちなみに車両の通行料は900円です。ただし、これはETCの値段です。現金払いは2300円になす。たっか! でも、開通当初は問答無用で2600円でした。往復5200円! たっっッか!
四国からのアクセスは大鳴門橋になります。道路は同じ神戸淡路鳴門自動車道です。こっちは鳴門北から淡路島までが680円です。
神戸淡路鳴門自動車道、瀬戸大橋の瀬戸中央自動車道、西瀬戸自動車道=しまなみ街道のいずれが本州四国連絡高速道路株式会社てところの管轄です。
海路はフェリーです。本州側の明石と島側の岩屋を結ぶのがアワイチサイクリストご用達の淡路ジェノバラインです。13分で明石海峡をすいーっと行き来します。
運賃は大人500円、自転車持込みは1台200円です。じゃあ、片道700円です。マイカー組み以外はたいていこのジェノバラインにおせわになります。
公式でチェックしましょう。→淡路ジェノバラインの時刻表
四国からの輪行は至難
四国から淡路島へのフェリーはありません。電車はありませんから、公共機関の輪行は不可です。原則的にバスには自転車を持ち込めませんし。
しかし、自治体が自転車ブームにあやかって、サイクリスト用のシャトルバスの運行を検討します。
マイカー輪行はマイカー輪行で長時間駐車の問題に直面します。安い料金、良い立地の駐車場は当然のごとく取り合いになります。
現実問題、四国から淡路島への輪行はEXハードです。
アワイチの距離とコース
アワイチのコースは多彩です。海沿いをぐるっと巡る150kmを筆頭にして、ショートカットを使う100kmコース、50kmコースを取り揃えます。
10時間でフルアワイチにチャレンジする『淡路島ロングライド150』が実質的なアワイチのオフィシャルサイトです。→淡路島ロングライド
島の東部に見所、南部は坂、西部は無
ビワイチは基本的に平坦コースです。北湖の木之元の賤ヶ岳のあたりが唯一の坂です。
淡路島は違います。南部がけっこうなアップダウンです。日帰りではルートの半ばに、ぼくの予定では一日の終わりにピークが来ます。
東部にはたくさんの見所があれど、西部には特筆のものがない、という傾向は琵琶湖の外周に当てはまります。近畿の二大イチコースはなぜか『東高西低』です。
南部を避ければ、距離を縮められますが、島の内陸の山を通らねばなりません。畑とたんぼと池のザ・田舎フレーバーを堪能できまっせ。
ロングライドの尻痛対策
ぼくの経験とよそさまの経験を照らし合わせると、ロングライドのキング・オブ・ストレスは尻の痛みに決定します。多分、異論は出ません。
ぼくの場合、ケツの筋肉、ぜい肉、骨より肌がまっさきに根を上げます。靴擦れのケツ版ですか、布ずれ?
靴擦れみたいに真皮の露出や出血は起こりませんが、圧迫と摩擦で痛みが出ます。対策は立ちこぎです。
でも、長時間の立ち漕ぎはヒザとつま先に来ます。足の親指が内圧でうっ血気味になります。
プロ選手はワセリンやクリームを使ってでんぶを保護します。ぼくはそこまで手を回せませんが、一夜漬けのやっつけ仕事で尻痛対策をします。
実物です。
サドルのクッション倍増化計画です。ビニール巻きのテープ止めです。ザ・即席DIYです。
「インナーパッド・・・」
はい、インナーパッドは生理的に受け付けません。てか、靴下とかピチTも苦手です。ジャージも何か嫌だ。やっぱ、サイクリングにはジーパンですな。
水分をハンドル周りに
この季節に荷物を背負って長乗りすると、かくじつの大量の汗をかきます。小まめな水分補給はだいじです。
ボトルケージとスポーツボトルはスポーツバイク風の情緒をかもし出すステキな小物ですが、毎度毎度のボトル着脱はめんどうです。
で、ウエストポーチをハンドル周りにつけて、500mlのペットを間近に配置しました。
結果的にこれは大当たりビンゴ! です。チャックをぴっと開けて、水分を一口して、チャックをぴっと閉めます。おやつや軽食を入れて、エイドへのショートカットにしちゃいました。
実のところ、これはカゴの代役です。スポーツバイクにカゴは重すぎますが、ハンドル周りの小さなカバンは大活躍します。ボトルケージがかすみます。