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バイクパッキング、自転車に宿泊道具を積んで数日の旅をするチャリンコの楽しみ方です。つまり、短期ツーリングです。

自作ホテルニューアワジ in 吹上浜キャンプ場
自作ホテルニューアワジ in 吹上浜キャンプ場

このスタイルの由来はお察しのとおりにバックパッキングです。軽快な背嚢ひとつで身軽に旅する外歩きの楽しみ方です。共通点は『身軽さ』です。

バイクパッキングと旧来の自転車ツーリングの違いは装備です。技術の進歩でアウトドアのギアが軽く小さくスタイリッシュになります。UL、ウルトラライト系の誕生です。

このトレンドがアウトドアの本流に位置するキャンプや登山のジャンルから自転車界に広がりまして、世界的なバイクパッキング、オールロードの隆盛へとつながります。

人気の自転車ブランド各社がつぎつぎと意欲的な専用のバイクを投入します。Ebikeとともにチャリ産業の稼ぎ頭のひとつです。

はじめてのバイクパッキング

国内の自転車トレンドは気軽なサイクリングです。その内容はまんま自転車の遠足です。活動時間は朝から晩までです。基本は日帰りです。

キャンプや登山やBBQも例外ではありません。ファミリー向けの日帰りオートキャンプは空前のブームです。週末にはどこもかしこもがちゃがちゃに混みます。

背景には河原や公園のおおぴっらなBBQが禁止になったことがあります。球技も禁止、ドローンも禁止、大きな音楽も禁止です。

そんなふくざつな事情から日帰りアウトドアは大人気ですが、泊りがけのキャンプやハイキングはそこまで満員御礼ではありません。野宿のテント泊はなおさらです。

やっぱり、荷物が増えますし、設営がたいへんですし、手配がおっくうです。そして、シンプルに休みがない! 連休がない! 

そんな障壁をのりこえて、チャリンコでふらっと出かけて、キャンプ場や自然のなかでキャンプ泊するのは最高です。

バイクパッキングのイメージ
バイクパッキングのイメージ

しかし、はじめての野営やバイクパッキングには不安がつきまといます。結果、楽天トラベルで安心安全ビジネスホテルの素泊まりを検索してしまう。

そこから抜け出すためにはじめての自転車ツーリングのリハーサルをしてみましょう。家キャンならぬ家バイクパッキングです。

内容はじつにあほらしく見えますが、テントやバーナーの予習はけっこう大事です。

バイクパッキングの装備

バイクパッキングの装備は日数と内容によります。以下では自走、野営、自炊のロマンティックゴールデンドリームプロジェクトではなしをすすめます。

最重要のギアは自転車です。野営地であそぶ、探検にでかけるなら、MTBやオールロードで出かけましょう。

舗装路をメインにするなら、ロードレーサー、クロスバイク、ママチャリを使えます。が、レーサータイプにはキャリアやダボ穴がありません。荷造りの工夫が必要です。

オールロードバイクの下位互換みたいなクロスバイクは万能です。ラフに扱えるところがバイクパッキングの精神と合致します。

テントセット

おつぎが野営の装備です。市販のテントセットの中身です。

  • 外幕のフライシート
  • 本体のインナーテント
  • 骨組みのポール
  • 固定のペグ

最小構成はインナーテントとポールです。フライシートとペグの出番は環境、季節、地形によります。

次点がマットや寝袋です。

テントやシートの床面にクッション性はありません。ぺらぺらのビニルの生地です。素で寝転がると、地面のかたさに悩まされますし、体温をもろにうばわれます。

寝袋の必要性は環境によりますが、マットは不可欠です。

自炊セット

アウトドアのだいごみは火、ファイヤーです。やっぱし、火なし野営はもりあがりません。リアルに不完全燃焼です。

山中や無人島では枯れ枝を集めて、たき火をたのしめます。

自作コンロ
自作コンロ

が、調理はげきむずです。食材を焼くの容易ですが、お湯を沸かすのが難儀です。上のまきの量では300mlのお湯さえが沸きません。

朝っぱらからしけた木材のけむりにモクモクまかれるのはたのしいものではありません。ガス火が安定です。

そして、コンパクトなソロバーナーはアウトドアスピリッツをくすぐります。

ぼくは節約のために家から食材と水を持ち出します。が、これは上級者向けです。2リッターのペットはずっしり来ます。初心者は現地のスーパーで調達しましょう。

おすすめ食材はソーセージ全般です。直火であぶるフランクフルトはまいうーです。鶏肉、魚介もまいうーです。

逆に生野菜はかさばります。そして、ソロ自炊ではぜったいに使い切りません。いもは生焼けになる。

これはいつかのどこかのダメなおかいものです。

キャンプ食材購入
キャンプ食材購入

みかんはOKです。帰路のエイドになる。が、1/4カットのきゃべつはダメダメです。生野菜はNGです。

キャンプ場へ到着

では、リハーサルをはじめましょう。炎天下の100kmを自走でひいこら走り抜けて、今日のキャンプ場へ到着しました。美星ヒュッテさんです。

今日のキャンプ場 美星ヒュッテ
今日のキャンプ場 美星ヒュッテ

ふむ、フラットなサイトです。ペグは刺さらないな~。あ、『直火禁止』です。この『直火』は『地面でじかに火をたくこと』です。最近のキャンプ場の鉄のおきてです。

和歌山の無人島の友が島の野営地を思い返しましょう。そうそう、こんな状況でした。

自作コンロ
自作コンロ

はい、おくの黒い部分が直火のあとです。芝が壊滅しますし、土壌が汚染されます。専用の場所でやる、ぼくみたいに石を置く、BBQ台を使うなどの対策をしましょう。

仮にこの『美星ヒュッテ』で直火をやると、フローリングを焦がしてしまいます。ザ・ボヤ騒ぎです。直火、ダメ、ゼッタイ!

テント設営リハーサル

日がそろそろ傾きます。受付を済ませて、テントを設置しましょう。ドーム型のウルトラライト系のテントの組み立てはひじょうにかんたんです。

自転車キャンプの車体持ち込み料金は単車とおなじになるか、おまけで見逃してもらえます。施設に問い合わせるか、現場で大将に泣きつきましょう。

インナーテントをてきとうな場所にひろげます。

ここにポールをセットします。アルミ製の折れ折れタイプx2です。

で、ひとつひとつを釣り竿みたいに継ぎ足して、一本の長いポールにします。その端をテントの鳩目にさしこみます。

左右をやって、アーチをつくります。注意書きには「二人でやってね」の文字があります。これはソロテントの名分と相反します。影分身するか、スタンドを出しましょう。

で、テントのフックをポールにひっかけます。

テントのフックをポールにかける
テントのフックをポールにかける

はい、テントが完成しました。かんたんでしょう? 簡易なドーム型テントの組み立てはだいたいこんなものです。

ぼくはこれを知って、拍子抜けしました。イメージの中のテント設営はもっとたいへんです。てか、ペグうちのイメージがある。ポール式テントはペグなしでこんなふうに自立します。

湿度や天気を見て、フライシートをかぶせましょう。これはテントの外壁のようなものです。雨風をしのぎます。からっとした夏場の野宿には必須ではありません。

この状態でかんたんにひょいと動かせます。風向きや地面と相談して、ベストポジションを出しましょう。

マイ自転車とフォトジェニック記念撮影だ!

おうちでBP
おうちでBP

朝飯リハーサル

はい、夜が明けました。ドラクエでは体力が全快しますが、野営では回復は80%前後にとどまります。「うまく眠れなかった」ことをながなが引きずらない。

さて、日本の屋外の湿度ではフライシートがべちゃべちゃになります。これを乾かしながら、朝飯をつくりましょう。

お湯でつくれるメニューがおすすめです。マイベストバイクパッキング野宿朝飯の最強はどんべえです。

どんべえ朝飯
どんべえ朝飯

自走では大量の汗が出ます。初夏-秋口はなおさらです。おされなサンドウィッチやホットサンドでは塩分がちと足りません。カップ麺の汁の塩気が帰路の救世主となります。

で、やっぱり、朝のしめにはコーヒーか紅茶です。外でしばく茶はかくべつです。ぼくはコーヒー豆とダージリンを持ち歩いて、気分でどちらかを淹れます。

うーん、今日の朝はコーヒーですね。豆をスプーンやマグカップのそこでむりやりつぶします。あらびきです。

はたして、UL化はこんなところにさえ及びます。コーヒー好きのための携帯ミルがポーレックスのコーヒーミルです。元祖アウトドア・スタイリッシュ・コンパクトミルです。

湧き水をくんで、いい道具で豆を挽いて、コーヒーを淹れる・・・うん、サイコーですね。

おすすめのバーナーはSOTOかイワタニのコンパクトタイプです。