このタイトルからF5キーの連打や専用ツールの使用を連想しましたか?
F5キーのリロードや水増しツールでのエンゲージメントの操作はスパム行為で、規約違反です。
そもそも現状のYouTubeでは表面的な再生回数は最優先事項ではありません。
動画の再生回数を自分で増やす簡単な方法をいくつか取り上げます。
動画の再生回数を増やす方法
AIの進歩はヒトの進歩より高速です。GoogleやAmazonは世界中の天才をかき集めて、この分野の研鑽を重ねます。
一般企業はせいぜい100億しか絞り出せませんが、GAFAは1兆円をぽんと出します。
人間の浅知恵はYouTubeには通じません。F5キーの連打はとうの昔に廃れました。現在のネットの常識では1IPアドレス=1アクセスです。
個人が自由に使えるのはパソコンの固定回線、スマホのモバイル回線くらいでしょう。2IPアドレス=2アクセスです。
近所のコンビニのWifiを拝借しても、計3アドレスしか使えません。
ツールの使用や再生回数の購入は完全な黒いスパムです。穏便な注意勧告から一発アカウントBANまでのペナルティはあり得ます。
姑息な小手先のテクニックは百害あって一利なしです。チャンネルの成長を真摯に考えるならば、このようなチートを唾棄して、正攻法の対策を練りましょう。
動画を増やす
無名の新人の動画は再生されません。何故ならそこへのルートがないから。
駆け出しYouTuberのチャンネルは無人島のパン屋のようなものです。店はあるが、道はない。
最初から再生数を稼げる人は有名人、芸能人、専門家、プロ、美男美女です。
有名人にはすでにファンがいるし、美男美女にはすぐにファンが出来ます。コミュニティ作りが容易です。
無名の平凡な庶民は知名度やビジュアルで訴えられませんから、コミュニティ作りに苦労します。コンテンツの充実やルートの開拓が先決です。
YouTubeのチャンネル運営は店舗の経営に似ます。YouTuberは店長でメーカーです。動画は商品です。豊富な品揃えはユーザーを飽きさせません。
初心者は毎日更新を続けて、100本の動画を作りましょう。運営のノウハウ、チャンネルの方針、得手不得手などなどを見極められます。
「数本の雑多な動画、古い更新日、昔のアニメのアイコン」
このような廃墟風の悲しいチャンネルの残骸が多すぎます。
タイトルを練る
動画を商品と考えると、タイトル付けの大事さを簡単に理解できます。
「クリームパン」
「国産小麦と天然卵の自家製クリームパン ※当店一番人気!」
さて、どっちのフレーズをポップに書きましょう? はい、下が正解ですね。上を選べるのは超人気店だけです。
作り手は自分の作品の内容を完全に把握できますから、シンプルな命名から意味や内容を汲み取れます。
一方、第三者は作り手の記憶と経験を持ちません。コンテンツの内容を何で判断するか? 名前と見た目・・・タイトルとサムネイルです。
動画は一つの作品で申し子です。この感覚を意識すれば、名前付けをおろそかにはできません。
粗雑なタイトル設定は動画への愛情の希薄さの裏返しです。ネグレクトだ。
理想的なタイトルの付け方は以下の通りです。
- 全角30字強
- 最初に重要なワード
- 要点を抑えて簡潔に
- 自分本位で書かない
YouTubeの仕様で全角30文字ほどは欄内に表示されますが、以降は欄外に消えます。
人間は表示部分しか見ません。AIへの訴求効果も考慮しても、30-50字に抑えましょう。
ライトノベルのような長いタイトルはNGです。文章の全体が長すぎると、一個一個のキーワードの濃度が相対的に下がります。
タイトルやネーミングはマーケティングの基本です。
カスタムサムネイルを使う
もう一つの重要な要素がサムネイルです。商品の見た目、動画のパッケージですね。タイトルと共に動画の器を形成します。
ちなみにこの画像のデザインはYouTubeのポリシー的にはややグレーです。YouTubeは暴力表現、アダルト表現を嫌います。
『死』とか『殺』の字は基本的に禁句です。
ところで、完全にプレーンなYouTubeアカウントではカスタムサムネイルは未解放の機能です。SMSや電話番号で本人確認をすると、これを解除できます。
初期の状態ではAIが動画のシーンから数枚のサムネイル候補を抽出してくれます。これは意外と優秀ですが、人間の感性にはまだまだ及びません。
魅力的なデザインのことを言い出すと、センスやマーケティングに行き当たります。ここではYouTube向けの基本的なサムネイルの形式を紹介しましょう。
- サイズ:1280×720
- アスペクト比:16:9
- 画像の種類:JPG、GIF、GMP、PNG
- データ量:2MB以下
さらに内容を表し、タイトルにマッチし、人目を奪い、ポリシーに違反しないものが理想的なサムネイルです。
私は適時に動画のキャプチャからシーンを選んだり、サムネイル画像を別撮りしたりして、編集ソフトで加工を行います。
ただし、文字装飾は言語を選びます。日本語の大きなフレーズは国内では有利ですが、国外では不利です。
海外進出を狙うなら、英語のフレーズを入れるか、無地のサムネイルを検討しましょう。ちなみに国別・エリア別のサムネイルの設定は現時点では不可能です。
前述のタイトルとこのサムネイルで動画のプロモーションの趨勢は決定します。
説明文を書く
タイトルとサムネが主役であれば、説明文と概要は脇役になります。PC版では最初の三行が表示されて、スマホ版では全文がメニューの下に隠れます。
この部分の活用方法は多彩です。動画の内容のあらすじや評価や登録のお願いを冒頭に置いて、必要な情報をあれこれ加えましょう。
定番はこちらです。
- あいさつ
- 再生リストのURL
- 関連動画のURL
- グッズの紹介
- ブログのURL
- Twitterアカウント
- Facebookアカウント
- 問い合わせ先
ブログのリンクやSNSのアカウントや問い合わせ先等の定型文をいちいちコピペするのは面倒です。
チャンネルの『設定』から説明文のテンプレートを作ってしまいます。最大文字数は5000、原稿用紙12.5枚分ですね。日記や短編小説も余裕です。
カテゴリとタグ
カテゴリとタグは関連動画と紐づきます。カテゴリは大枠で人間とAI向け、タグは小枠でAI向けです。
YouTubeのカテゴリは全十五種類です。音楽、ゲーム、スポーツ、ブログ、教育、科学etcetc…があります。
カテゴリも全体設定で決められますが、ニッチな趣味系のチャンネルでは選定に困ります。
うちのメインチャンネルのテーマは自転車ですが、『自転車』はYouTubeのカテゴリにはありません。
結局、『自動車、乗り物』と『スポーツ』で悩んで、前者をテンプレートに採用します。
でも、サイクリング動画は『旅行とイベント』じゃないか? あるあるネタは『コメディ』ではないか?
そんなときにはvidIQやSocial Bladeを使って、有名なチャンネルの設定を調査しましょう。
ちなみに自転車チャンネルの定番の区分は『自動車、乗り物』でした。
タグは隠し要素です。視聴者には見えません。
ミニキーワードのまとめですね。AIはこれで動画の概略を判断します。健全なタグ数は10~30です。詰め込み過ぎは逆効果です。
タグの選定に困ったら、やっぱり人気の動画をSEOツールでチェックして、キーワードを拝借しましょう。商品名、地名などの固有名詞は最優先です。
SNS連携
YouTubeとSNSの連携の効果は微妙です。
このチャンネルではTwitterからの流入はフォロワーの1%ほど、Facebookからは2%ほどです。動画更新のツイートより食べ物の写真の方が圧倒的に好評です。
しかし、SNSからの流入者は熱心に動画を見てくれます。初期のころの再生回数の底上げにはシェアは効果的でしょう。
最新アイテムの最速レビュー
再生回数爆増への最短距離はこれです、最新アイテムの最速レビュー。
iPhoneやゲーム機、ガジェットを発売日に買って、開封動画、レビュー動画を速攻でアップします。
こちらはゲーム系のサブチャンネルのデータです。二桁の再生数が並びますが、一本の動画が異常に突出します。
たまたま新型Switchを発売日にゲットできたので、その日の夕方までに開封動画をアップしました。
このような最新アイテムにはライバルの動画がいません。『新型Switch』の検索結果がこれになります。
このフィーバーは数日で消えますが、三日天下は高確率で確定します。新型ゲーム機、新作ソフト、新型iPhoneなどが定番です。
ただし、トップYouTuberにはメーカーから新商品が優先的に提供されます。一般的なガジェット系の最速はほぼ不可ですね。
予算を掛けられないなら、新作ドラマ、新作アニメ、新作マンガなどでコストを抑えましょう。速さが命です。
動画の再生回数を増やす方法まとめ
小手先のチートはYouTubeには通用しません。F5キー連打やツールや業者からの購入はスパム行為です。
マーケティングの基本は名前と見た目です。タイトルとサムネイルは最優先で最重要です。この二つを極めれば、この技術だけで稼げます。
SNS連携の効果は限定的ですが、流入者は熱心にコンテンツを消費します。
最新アイテムの最速レビューは禁断の実です。新型iPhoneを朝一で買って、その日のうちに開封レビューすれば、数万単位の再生数を稼げます。