やろうと思えば0円で始められますが、5000円くらいを初期投資すればより快適に稼働できます。何のこと? はい、Uber Eats の配達パートナーのことです。
ちなみに『ウーバーイーツの配達員』という表現は正しくありません。Uber Eats でフードを運ぶ人は『配達パートナー』です。テストに出ます。理由は後述の通り。
混迷の現在、フードデリバリーは人気の働き方です。理由は圧倒的な手軽さ。Uber Eats やmenuでは登録からバッグの入手までネットで完結します。
規定や縛りはゆるゆるです。手持ちの日用品をかき集めれば、新しいアイテムを買わずとも、実質0円で配達を始められます。一昔前の派遣よりさらにお手軽でお気軽です。
しかし、快適で効率的な配達には多少の出費が必要です。だいたい5000円くらいですね。
この記事ではUber Eats やフードデリバリーの配達パートナーを始める人のために初期費用やおすすめのグッズを紹介します。
Uber Eats の配達に必要なもの
Uber Eats の概要です。
サービス名 | Uber Eats |
SNSなどでの俗称 | ウバ、🐸 |
運営会社 | Uber Japan株式会社 |
母体 | Uber Technologies Inc |
公式ページ | 【ウーバーイーツ】出前&宅配の総合サイト |
公式Twitter | Uber Eats JapanのTwitter |
配達エリア | 全国47都道府県 Uber Eats 加盟店マップ付きエリア詳細 |
加盟店舗数 | 100,000 |
エリア一覧 | Uber Eats 日本のすべての都市 |
加盟店マップ | Uber Eats 加盟店マップ |
拠点 | ※センター無期限休業中 |
配達パートナー登録 | Uber Eats で配達する |
配達パートナーはこのグローバルIT企業と提携を結んで、ビジネスの片棒を担いで、飯運びのお使いクエストを貰います。
この甲と乙の関係は提携であって、雇用ではありません。配達パートナーはビジネスパートナーであって、アルバイトやパートや従業員ではない。
服装やバッグは自由
このような理由でUber Eats はパートナーに強い指示や命令を出せません。サンダルを履くなとか、バッグのロゴを隠せとか言えない。
仕事道具の選択や調達も配達パートナーの裁量です。人目や評判を気にしなければ、素手・徒歩で行けます。まあ、加盟店と注文者にBAD評価を食らいかねませんが。
実際に明らかに初心者のおばちゃんがママチャリの前かごに料理を素で入れて、普通のビニル袋で持ってきたことがありました、「バッグ、まだ届かないの~、ごめんね~」と。
公式バッグはアマゾンからUberショップに
Uber Eats の純正バッグです。
ロゴがない? いえ、これが出荷状態です。Uber Eats の純正バッグは折り畳み・組み立て式です。
で、この純正バッグも強制でなくて推奨でしかありません。「Uber Eats の純正バッグを使うべし」という規定はない。
また、2020年春以降にUber パートナーセンターが休業して、バッグの受け渡しやデポジットが終了しました。→Uber Eats のバッグのもらい方改め購入先
正規の販売元はアマゾンでしたが、2022年未明にUber公式ウェブショップに変更されました。おそらく転売対策です。
Amazon時代のUber Eats のバッグのスペックです。
商品名 | K IDelivery Bag (with Logo) ブラック Delivery Bag (with Logo) グリーン(2021年の新色) |
購入先 | amazon |
販売元 | UET Japan |
価格 | 4000円(税込) |
サイズ | 46x46x31cm(ストラップを含まない) |
重量 | 3.18kg |
付属物 | 黒プレートx3 銀プレートx2 |
備考 | 緩衝材は付属しない デポジット制度は終了 30日以内の返品はOK 2021年春に新色のグリーン追加 ※アマゾン在庫消滅、販売終了。Uberショップへ |
機能、価格、耐久性、知名度、いずれも高得点なバッグで、がっつり稼働するガチ勢の仕事道具としてベストです。
裏腹に週末勢、副業勢、晴れの日オンリー勢、女子には3.18kgの重さと大きさがネックです。それから、出前館の掛け持ちには”Uber Eats”の旗印が邪魔だ。
これらの人にはスマートなロゴなしの市販バッグもひそかに人気です。自分の用途を照らし合わせて、最適なバッグを選びましょう。
Uber公式ショップは英語基準で、日本人にはややアウェーです。おまけにバッグは5000円台に値上がりしてもうた・・・
最小構成はスマホ
上述のように配達パートナーの服装やバッグは自由です。専用品はとくに必要ではありません。
Uber Eeat で配達できる最小構成はUber ドライバーアプリ+健康な肉体となります。それから、このご時世で例外的にマスクは暗黙の強制装備です。
アプリをインストールできるなら、スマホ、さらにはタブレットやノートPCでさえ配達できます。Android版とiOS版は少し違いますが。
とにかくUber ドライバーアプリなしでは配達を受注できません。スマホは必須です。
で、これはもう一人一台の生活必需品ですから、ネット回線と共に今回の初期費用から外れます。
Uber ドライバーアプリのインストール、配達パートナー登録は無料です。アプリの使用料は個別の配達が完了したときにはじめて発生します。10%です。
自転車か原付バイク
徒手空拳の稼働は現実的ではありません。あの大きなバッグを揺らさずに街中を縦横無尽に駆け巡るのは至難の業です。
フードデリバリーの配達パートナーは自転車か原付で稼働します。本格的なオートバイや自動車の配達パートナーはほぼいません。
125cc以上のバイクや自動車での営利配送には陸運への申請が必要です。そもそもバイク便やアマゾンフレックスの方が高単価ですし。
手間と費用から初心者には自転車がおすすめです。夏には不利ですが。一方の原付は夏には有利、冬には不利です。オートバイは寒さとの戦いです。
あと、原付や軽自動車の登録には免許証、ナンバープレート、自賠責保険の写真のアップロードが必要です。
で、自転車も日常的なアイテムです。市民の足。自宅や実家のママチャリや古いスポーツタイプの自転車はそのまま仕事道具になります。最強は電動アシスト自転車です。
これとかは最強です。三輪=トライクですが。
過去にはUber Eats の配達パートナーはドコモのシェアサイクルを安く使えました。月額使い放題で4000円です。でも、この特別料金はもうありません。
フードデリバリーの配達用の自転車を新しく買うならば、実用系のスポーツタイプのものを買いましょう。通販やホームセンターで2~3万円台のものが豊富にあります。
これらは純然のスポーツ自転車ではありませんが、街中の配送には十二分な乗り物です。
逆に純然のスポーツタイプのロードバイクやマウンテンバイクは街中ではミスマッチでオーバースペックです。
スマホホルダー
フードデリバリーの要は配達アプリです。Uber Eats では『Uber ドライバーアプリ』です。
パートナーはこのアプリに従って、配達や配車をこなします。まさに天の声、神の導きです。実際に一番の最重要の仕事道具です。
必然的にスマホの電池切れ=営業終了となります。お出かけ前にフルチャージを心がけましょう。慎重派は予備のスマホかモバイルバッテリーを。
現場で配達すると分かりますが、配達パートナーはほぼスマホ画面にくぎ付けになります。アプリのマップやナビなしでは不慣れな街の目的地には絶対に辿り着けません。
稼働中にポケットやバッグにスマホをいちいち出し入れするのは非効率的で危険です。とくに走行中の片手運転スマホ凝視は事故原因のナンバーワンです
そんなときに役立つのがスマホホルダーです。自転車屋やバイクのハンドル周りに取り付けるスマホ固定用の台座です。
出し入れの手間と片手運転が解消されて、配達効率と安全性が一気に上がります。
注意点は画面の見過ぎです。自転車走行中のスマホのじっくり凝視は道路交通法的にややグレーなながら運転です。お巡りさんに見つかると、注意されかねません。最悪、違反切符です。
カーナビと同じようにちらちら見るのが健全な使い方です。注文者のメモなどをじっくり見るときには自転車を止めましょう。
スマホホルダーはこの数年でずいぶん安くなりました。通販で1500円前後です。見た目は少しやぼったくなりますが、実用的ながっちりタイプがおすすめです。
ただし、完全に固定するタイプを使うと、料理の受け渡しのときに取り外しに手間取ります。ワンタッチで着脱できる4アームタイプのものが便利です。
Uber Eats 初期費用のまとめ
Uber Eats 配達パートナーの初期装備3点セットです
- スマホ
- バッグ
- 自転車
配達パートナーの稼働は個人事業の営業活動です。小さく始めて大きく育てるのが事業の基本です。初期投資を抑えるのは経営者として基礎中の基礎です。
最初からあれこれ買い揃えても、この働き方にマッチしないと、初期投資を無駄にしてしまいます。となれば、初心者には自転車が無難です。
スマホホルダーは配達をより快適に改善します。相場は1500円です。フードデリバリーにはこれとバッグの5500円装備でデビューしましょう。
自転車は通販の2~3万のスポーツタイプが手頃です。これらは本格的なものではありませんが、ほどほどスポーティでほどほど実用的です。Uber Eats にはぴったりです。