チューブラーがパンク! はじめての取り付け・取り外し交換に挑戦


スポーツバイクのタイヤのタイプは3種類、チューブラー、クリンチャー、チューブレスです。チューブラーが最古参、チューブレスが最後発です。

 

ぼくはロードと改造ママチャリにチューブラーを、MTBにクリンチャーとチューブレスを使います。

 

schwalbe one チューブラー推奨空気圧

 

このきれいなSchwalbe Oneのチューブラーは中古のピストホイールのおまけでした。ハンドメイドの高級品です。単品はざっと9000円になります。

 

おうおうに中古のチューブラーホイールにはタイヤがバンドルします。売り手がタイヤの取り外しをサボっちゃいますから。

 

チューブラーの取り扱いのめんどくささが端的に露呈します。

 

 


てまひまのチューブラー

 

チューブラーの取り扱いはクリンチャーやチューブレスのように気軽ではありません。なぜなら、この古式のタイヤの取り付け方法はセメントやテープです。

 

VELOXチューブラーテープ

 

内圧でビードをリムに押し当てて疑似的な密封状態を作り出すクリンチャーやチューブレスとは構造が根本的に別物です。

 

おおらかで牧歌的、古臭くて非合理的・・・所感は分かれます。ただ、自動車や単車のタイヤはチューブレスです。最後発のチューブレスが合理的だなあて、ぼくは個人的に思います。

 

非情なる最近の研究

 

おまけに最近の研究ではチューブラーのCONSな部分ばかりがクローズアップされます。転がらない、エアロじゃないetcetc…

 

一般ユースではメンテのめんどくささ、そして、ハイエンドチューブラーのべらぼうな割高さが敬遠のもとです。値段がクリンチャーの倍だ。

 

で、そんなチューブラーが約8ヶ月のマイルドユーズでめでたくパンクしました。これは7ヶ月目のリアタイヤの近影です。

 

フンドシ剥がれ

 

リムとの接着部、ぞくにフンドシのはがれとほつれがNGなレベに達します。原因はあきらかです。野ざらし雨ざらしの屋外駐輪です。

 

チューブラーの接着はセメントやテープです。つまり、のりです。雨、水分、風、乾燥は天敵です。また、タイヤのゴムは直射日光にやられます。オゾンクラック!

 

さらにむやみなスキッドでリアタイヤのトレッドはえげつないいきおいでガシュガシュ削れます。ケーシングが見える。

 

トレッドのいたみ

 

このタイヤはとうに寿命です。あげくに舗装路の路肩の亀裂に入り、砂利と鉄片をふんで、ぷしゅーてパンクしました。

 

パンク修理がむり

 

チューブラーの最大の欠点がパンク修理のむずかしさです。チューブはタイヤの内側に完全に内包されます。

 

縫い目はフンドシの裏側にあります。

 

チューブラー縫い目

 

ここを紐解かないと、チューブにアプローチできません。

 

チューブラータイヤのチューブ

 

で、パンク修理して、縫い直して、貼り直す・・・そんな工程は現場ではむりです。自宅ですらむりゲーです。

 

ハンドメイドチューブラーを作れるメーカーさえが貴重です。そこらのしろうとがうまくタイヤを縫い直せますかいな。

 

そして、内蔵チューブがラテックスであれば、ふつうのブチルチューブ用のパッチキットは役立ちません。おてあげです。

 

シーラントが手軽

 

簡易なピンホールパンクや多少のサイドカットはシーラントで塞がります。

 

シーラント

 

50ml前後を小口の瓶に入れて持ち歩けば、90%の常識的なパンクに対応できます。画鋲、釘すらがぎりOKです。

 

でも、うちのタイヤはとうに限界を超えました。交換がベターです。あいにくと予備の新しいタイヤはありません。どうするか?

 

さいわいフロントタイヤがきれいです。これはスキッドのダメージを被りません。

 

チューブラーの取り外し

 

はじめにチューブラータイヤを取り外しましょう。空気を抜いて、やにわに棒状のものをリムとタイヤのあいだにつっこみます。

 

リムとタイヤのあいだに耳かきを

 

で、セメントやテープをこじこじして、とっかかりを作ります。で、手でじわじわ剥がします。力まかせの「ベリッ!」は禁物です。

 

リムセメントをじわじわ剥がす

 

セメントやテープがタイヤ側にくっつきます。これが正解です。シールをきれいに剥がす手際とおんなじです、じわじわ。

 

すなわち、はかいこうせんで1ターンキルを狙わず、どくどくの継続ダメージでいたぶります。

 

はかいこうせんを使うと、こうゆう結果をまねきます。

 

リムセメントのカス

 

古いのりのカスは新しいセメントやテープの接着をさまたげます。剥がして丸めてポイしましょう。

 

ゴリラのハナクソ?

 

食べない。

 

取り外したチューブラータイヤです。空気を完全に抜いて、ぎゅうぎゅうに折りたたんでも、かさを減らせません。

 

チューブとタイヤの比較

 

ボリュームは350mlのジュース缶くらいです。はたまた、大特売のアメリカ産牛肉肩ロースステーキくらいです。携帯性はぽんこつです。ここにテープが加わりますし。

 

こんなふうに最多のトラブルであるパンクが最大の問題になります。運用込みのホビーサイクリングではチューブラーの総合力は圧倒的にマイナスです。アドバンテージはない。

 

取り付け

 

さて、取り付け、げんみつにはローテーションします。リアタイヤを破棄して、フロントタイヤをリアホイールへ。

 

新品のチューブラーはかっちかちです。すなおにリムにはまりません。取り付け前の下準備がポイントです。

 

ちまたではこんななみだぐましい対策が流布します。

 

  • 手でぎゅうぎゅう伸ばす
  • 物干しざおに吊るして、重しを垂らす
  • 予備ホイールに付けて一夜漬けで馴染ませる
  • ぬくめる

 

一方、おふるのものにはすっかり馴染みが出ます。すぽってセットできます。

 

タイヤローテーション

 

また、セメントをきれいに剥がせば、リムにポン付けできます。このタイヤのお古ののりの粘着力はまだまだOKでした。

 

このセメントは時間経過で完全には乾ききりません。粘着力は維持されます。グミやスライムみたいな質感です、それのすごい版。

 

ちなみに新品のセメントの乾燥時間は48時間とかです。手間がかかるわ~。

 

リムテープの工程はこんなです。

 

  • テープのシールの片面を剥がしてリムに張る
  • タイヤ取り付け
  • タイヤ側のシールを剥がしてフンドシに貼る

 

出先のパンク修理はこうなります。セメントの渇き待ちで48時間も待てない・・・

 

センタリング

 

チューブラーの独特の工程がタイヤのセンタリングです。こいつはクリンチャーやチューブラーのように自動的にまんなかに行きません。

 

なぜか? のり付けだからさ!

 

シールをまっすぐ貼れない病を抱えるO型にはこのセンタリングは鬼門です。目視が定まらない。あっちゃん、助けて!

 

ふんどしの出代を見ながら、位置をぎゅむぎゅむ修正します。

 

て、いちいちほんとに手間がかかります。これははやらないわ~。しかも、最近の研究でチューブラーの優位性神話ががっらがらに崩れさりますし。

 

チューブラー交換完了

 

はい、OKです。で、写真であとからバルブのゆがみに気付くのがO型のさだめです。取り付けのときにはバルブの角度に注意しましょう。

 

セメントやテープの交換の目安は半年

 

ぼくはたまたまパンクで作業をしますが、セメントやテープの交換は定期メンテの一角です。時期の目安はなんと半年です。

 

うーん、この手間に耐えられらるのは大ベテランか競輪畑の人ばかりでしょう。げんにチューブラーはぼくの手には余ります。乗り味は低圧チューブレスには負けるし。

 

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