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センターゲージ自作 ライザーハンドルバーと寄せ集めパーツで3分DIY

自転車のホイールのメンテナンス、スポークがらみの整備はぴんきりです。かんたんにしようと思えば、ニップル回しだけで振れ取りやスポーク交換できます。

ニップル回し

で、車体をひっくりがえして、フォークやステーやブレーキシューのクリアランスで振れを見ます。

フォークで振れ取り

のむラボやディープインパクトみたいなマスターレベルには及びませんが、へたな自転車ショップのバイト店員レベルにはじきに到達します。

最近のチャリ屋ではホイール手組の技術は必須ではありません。格安完組、海外通販、PBホイールなどでロードバイクのストア単位、店員単位の手組文化は急速にすたれます。

フォーマルにかちっとやろうとすると、振れ取り台、スポークホルダー、スポークテンションメーター、そして、センターゲージの必要性を感じます。

振れ取り台完成

で、ごらんのとおりにダイヤルゲージ付きの振れ取りをゲットしました。個人宅にはあきらかにおおげさスペックです。げんにチャリダー3年目の夏にようやく買えました。

しかし、わるい買い物ではありません。インドアのチャリライフが充実します。ミニ四駆やガンプラやゾイドの感覚でホイールをいじってあそべます。

で、つぎがスポークテンションメーターとセンターゲージです。テンションメーターはスポークの張りの強さを数値化するものです。これの自作はむりっぽいです。よそさまのレポートがない。

今のところ、ぼくはスポークでスポークを叩いて、音階でテンションをチェックします。

ラストパーツがセンターゲージです。これはホイールのハブの中央寄せをたしかめるための工具です。弓なりの土台+ボルトと端子みたいなツールです。

これは非常にアナログな装置です。自作レポートはあちこちで見つかります。既製品の価格は2000-10000円です。

ぽちって買う前に手持ちのパーツでなんちゃってセンターゲージ作りにチャレンジしましょう。

だいじなハブのセンタリング

ところで、このセンターゲージのセンターは自転車のなんのセンターでしょうか? はい、答えはホイールのハブです。

緑・OLD 赤・ハブ外-リム外

回転軸のハブが外枠のリムに対してきちんとセンタリングするのが正しいホイールの状態です。観測の起点はOLDです。上の図の緑色がハブの外径、OLD、オーバーロックナットディメンションです。

これはMTBのBOOSTのリアですから、OLDは148mmです。キャリパーブレーキのロードのリアは130mm、ピストは120mm、ママチャリは126mm、クロスバイクは135mmなどなどです。

この左右のOLDから左右のリムの外枠までが赤のように等分であれば、そのハブのセンタリングはOKです。

不等分、かたよりはNGです。誤差は片側0.5mm以下です。右のかたより=左のかたよりですから、片側0.5mmのハブのずれは倍の1mmになります。

で、軸の1mmのずれは長辺では倍々になります。ここが2mmも3mmもずれると、バランスがぐちゃぐちゃになります。最悪、スポークの寸あまり、寸足らずが起こりえます。

以下はBOOST148mmハブと非BOOST142mmハブのスポークの三角形の面積のイメージです。

boost
Boost

ハブ、軸のずれはこの三角形のバランスのゆがみにつながります。それがスポークの本数(セット数)だけ起こります。影響は倍々ゲーム。回転体の状況として好ましいものでないのは一目瞭然です。

通常の目視ではせいかくなセンタリングはわかりません。人間の視野はわりとアバウトです。

センターゲージはこのハブの中央寄せをチェックするための重要なツールです。が、うちの振れ取り台には自動のセンタリング機能があります。これがセンターゲージの単品買いをしぶらせる理由です。

センターゲージ自作

じゃあ、自作しましょう。予算はゼロです。ドリルやのこぎりはNGです。「なにかテキトーなものがないかなー。そこそこの精度の弓なりの土台」てまわりを見渡します。

そんな好都合なものが・・・

ライザーハンドルバー

ありました。ライザーバーハンドルです。60cm前後の横幅、中央のオフセット、左右対称の形、センターゲージの土台にぴったりです。

くしくも10cmオーバーの超ハイライズがかさ高なBOOSTハブのOLDやディスクローターをすらのみこみます。おかげで加工の手間がへりました。

ここにタイラップでシートポストのやぐらのクランプをくっつけます。

タイラップでシートポストのやぐら固定を固定

で、てきとうなボルトをねじこみます。完成!

自作簡易センターゲージ

なんて完璧な再現度でしょう。パークツールやホーザンがおそれをなしてがたがたブルブルする姿が思い浮かびます。

使い方はかんたんです。ハンドルのグリップ部分をリムの外に当てて、まんなかのボルトのクリアランスを見ます。

ドライブ側のクリアランスです。でっかいダイヤルをつけて、見やすさを改善しました

ドライブ側クリアランス

反ドライブ側です。

反ドライブ側クリアランス

おんなじくらいです。じゃあ、OKてことで。グリップに角材をつければ、もっと高精度にできそう。ほんとのところ、うちの振れ取り台の支柱のクリアランスをノギスで計れば済みますけどね、ははは。