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手組ホイール vs 完組ホイールの比較 メリットや特性

自転車のベースはフレームです。これが骨格であり、本体であり、魂です。人気自転車ブランド=自転車フレーム屋さんです。

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で、もう一つの要所がホイールです。自転車は車輪なしでは走れません。ホイールは合体ロボの脚部に当たります。ジオングには足は要りませんが、ジテンシャにはホイールが要ります。その重要性はフレームに勝るとも劣りません。

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手組ホイールと完組ホイール

自転車のホイールは小さな三つのパーツの組み合わせです。中心軸のハブ、外周部のリム、支柱のスポークから成ります。

29erフルカーボンホイールBOOST用
29erフルカーボンホイールBOOST用

ディスクホイールやバトンホイールは例外です。これらにはスポークがありません。リムが支柱を兼ねます。

伝統の手組ホイール

これらのパーツを別個で調達して、ホイールをいちから組み上げるのが『手組』です。組める人は自分で組み、組めない人はショップに頼む。牧歌的です。

実際問題、大昔のスポーツバイクのホイールはこの方式でした。後述の『完組』が出現して、手組文化が一気に廃れました。

とくにシンプルなロードバイクの手組ホイールは風前のともしびです。一方、MTBでは手組やセミオーダーが現役です。オフロードシーンはじつに多様多彩ですから。

26インチホイール
26インチホイール

現代的な完組ホイール

完組ホイールはメーカーやブランドのパッケージ品です。工場出荷の時点で商品がすでに完成します。ユーザーの手間はフレームへのセットだけです。

当初の完組ホイールは旧来の手組ユーザーから疑惑の目で眺められました。実際に奇怪なパッケージは少なくない。あのシマノさえが草創期にはいろいろやらかしました。

以来、十数年が経ちまして、完組ホイールがすっかり主流になりました。エントリーからハイエンドまで優秀なパッケージがあります。

使う人が減れば、頼む人が減り、組める人が減ります。いまやロード乗りで手組を頼む人はよほどの通です。大方はシャマルやゾンダをポチってしまう。

おまけに専門家にものを頼むのはなんとなく気重です。自転車屋の大将の不愛想な印象があいまって、腰がますます引けます。ネットショッピング世代の現代病です。

手組の長所と短所

手組ホイールのいちばんの長所はカスタムの自由さです。リム、スポーク、ハブを自由自在に組み合わせて、多彩なシーンや趣味嗜好に応じられます。

特定のジャンルの自転車ではこの手組の特性が活きます。ミニベロ、折り畳みなどです。20インチの完組パッケージのラインナップは主要ブランドにはありません。

たのみのつなはマイナーメーカーの完組、通販セラーのセミオーダー、自転車ショップの手組などです。

このミニベロ用ディスクブレーキホイールは中華系のセミオーダー品です。リムはKINLIN、ハブはDATIです。台湾メーカーのパーツが定番です。

451ホイール
451ホイール

このBOOSTホイールも中華カーボンのパターンオーダーです。リム、ハブ、スポークを選んで、オーダーしました。

前後ホイールセット完成
前後ホイールセット完成

ためにパーツの重量と価格の内訳がはっきりします。この明快さは完組ホイールにはありません。ことさらに再注目のリム重量はほぼ企業秘密です。

組み合わせの変と没個性

無限の組み合わせのなかには良いものと悪いものが混在します。パーツの相性、調整の不備、品質の不足等々が重なると、ぽんこつなホイールができあがります、合体失敗。

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プライスレスな愛情補正が入らなければ、この公式が容易に成立します。おいしいインドカレーは一日にならず。スパイスの世界は深淵です。

手組のパーツは基本的に汎用品です。個性的なルックス、独特の風貌みたいなところは苦手です。

そつなくスマートに作ろうとすると、ゲームのキャラやソーシャルのアバターみたいに没個性的なルックスに落ち着いてしまいます。どれもこれも似たり寄ったりだ。

工場系のセラーに頼めば、オリジナルペイントやオリジナルデザインを発注できます。でも、逆に自身のデザインセンスが問われます。はて、あなたは工業デザイナーですか?

ショップのおまかせ手組ホイールは店長や大将の趣味に左右されます。

カーボンチューブラー
カーボンチューブラー

相手の趣味に共感できるかが重要です。自分で組めない一見さんが一発で最高の手組をゲットできることは皆無です、靴や服のオーダーとおなじく。

完組の長所と短所

メーカー、ブランドの完組ホイールの長所はなにより完成度の高さです。

大手企業が軽量性、快適性、空力性、コスパ…みたいなコンセプトに準じて、最適なものを一から十まで設計します。さらに同業他社としのぎを削って、日増しに完成度を高めます。

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専用設計の功罪

完組ホイールのパーツは専用設計の特注品です。専用ハブ、専用リム、専用スポークを用意して、理想のホイールを組み上げられます。完成系から逆算できる、これはすごい強みです。

カンパニョーロのG3組はすでにブランドアイコンです。機能美の象徴です。

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個別の汎用パーツを使うと、このデザインには仕上げられません。仮にそっくりなものを手組で作っても、できそこないのG3風のホイールしか組み上げられません。意味がない。

完組の短所はバリエーションの少なさと値段の高さです。前者はロードバイクのシーンとマッチします。公道にそうそうエクストリームなコンディションはありません。

オフロードではそもそもインチ数の混在が日常茶飯事です。こっちは26インチ、そっちは275、あっちは29インチ、だれだれはチューブラーで、これこれはチューブレスだ、とか。

そして、専用品が多くなれば、単価が上がります。たとえば、MAVICのじまんのEXALITHのリムはつぎのような工程をたどります。

  1. フランス自社工場で成型する
  2. 海外工場に移送してプラズマ処理をする
  3. フランス自社工場に戻して最終処理をする

そんな輸送費やなんやのコストがあのファンタジックなプライスの理由です。

手組か完組か?

これははっきりします。MTBは手組やオーダー、ロードは完組です。まんぞくな手組ホイールへの道のりは険しい山道です。

まず、へたな店を避けて、良いショップを探り当て、そこのスタッフや大将に認められるか、仲良くなるか、共感しなければなりません。現代的なコミュ障には辛いものです。

今日ではそんな古風なクラブ活動的気苦労をせずとも、ふところ事情に合わせて、1クリックで高性能なプロ機材を買えます。ロードバイクはとくにそうです。

酔狂な人は自分で手組しましょう。工具台でホイール買えるやん! てのはナンセンスです。

ミノウラの振れ取り台はいまいちですから、実質パ-クツールのPWTがおすすめです。