STRAVAは世界中で大人気のスポーツアプリです。サイクリング、ハイキング、トレイルラン、ジョギング、スイムなどのアウトドア、フォットネス、アクティビティの良きおともです。
ぼくはマニアックなIpBikeから始まり、有名なRuntasticを経て、このStravaに至ります。IpBikeの変態的な高機能ぶりは魅力ですが、UIのダサさが致命的です。Runtasticはなんか中途半端です。
しかし、根がすぼらのO型さんですから、Stravaの発動はその日の気分と出発前のバッテリーの残量によります。常時GPS系アプリはもれなく電池食いです。
これがうわさのどんぶり獲得標高?
今月、たまたま100km前後のサイクリングを短期間に連続しまして、めずらしくSTRAVAをスタートからゴールまでONにします。
これは直近の江坂-亀岡の往復のStravaのデータです。
このときには北大阪は平和だった・・・
Distance=距離の87.5kmはふつうです。ぼくの感覚とかけはなれません。しかし、Elevation Gain=獲得標高2476mはマユツバのフィクションです。このルートにそんなでっかい峠はありません。
ほかのケースでは月初めの西六甲ヒルクライム&東縦走路ダウンヒルが2100m、先日の木津川サイクルロード行き&清滝峠戻りが800mです。
六甲の後半はオフロードで、アップダウンがいりみだれます。でも、木津川サイクルロードはフラットで、清滝峠は247mしかありません。のこりの500mはどこへいった?
おどろきの高さ
で、この期にGoogleマップやYahooのサービスのルートラボで数値を比較します。
- Stravaライド:2476m
- Google mapルート:1800m
- ルートラボ:1080m
うーむ、てんでバラバラです。ルートラボの数値が現実的です。STRAVAのダブルスコアオーバーはどこの国の衣メガ盛りエビ天ぷらだあ?!
ちなみにSTRAVAの計測方法はスマホのアプリ単体です。先日の木津川サイクルロード-清滝峠のElevation Gainはこうなります。
- STRAVA:800m
- Google map:514m
- ルートラボ:273m
あーら、なんてきれいな等倍サービスだわ~。ルートラボさんのデータさんは日本製らしいクソまじめさんですわ~。サービス精神なし! Stravaのゴリゴリのどんぶり勘定を見習え~。
で、この数値のバラつきを見て、あまい点数付けをよしとせず、ストイックさを重視し、ルートラボを選ぶのが武士の末裔、きまじめジャパニーズの習性です。
しかし、このアメリカーンなB4CにはマシマシStravaさんがありがたいところです。点数のつけまちがいも点数のうち、バグ技も戦略の一つだ。
ノコノコで無限1UPしない? バニシュxデスでケフカ1ターンキルしない? タマムシデパートでミュウ釣りしない? 初期型PSPにCFW入れない? するし~、するする。
初代スト2の通常技キャンセルももともとバグです。それがいまや格ゲの必須のテクです。ゲームちっくなStravaのどんぶり獲得標高はこの伝統に連なります。レッツ・バグ! ビバ・チート!
本格派にはルートラボだが・・・
まじめさんや練習の虫さんには質実のルートラボのデータがべんりです。でも、ルートラボは仕様で8000ポイント以上の経由点を保存できません。
上記の江坂-亀岡往復の90km弱の経由点がGPXファイル形式のエクスポート&インポートで”15383″て出ます。作成は可能ですが、公開と保存はむりです。累積の獲得標高がわからない。
じみちに手動でルートをポチポチ描くのがベターです。カシミール3D無料版 x 国土地理院の標高データから算出するのはさすがにはんざつです。登録がめんどうだわ・・・
犯人はGPS? 地図データ?
うちの計測方式はシンプルですから、容疑者は二人に絞られます。GPSか、STRAVAのベース地図か。データの距離の妥当さを思うと、後者にうたがいの目を向けずにいられません。
いや、むしろ、感謝の念を持ちましょう。250mの峠越えで800mの獲得標高を達成できちゃいます。こんな大盤ぶるまいはめったとありません。
サイコンやパワーメーターには気圧計や高度計が付きます。でも、これさえが状況次第で変動しちゃいます。低温と湿度が苦手です。
以上のことから『精密な獲得標高』のコスパはかんばしくありません。うらはらに『距離』と『時間』の優秀さが光ります。距離稼ぎ、TT狙いが安上がりだ。スマホとアプリで楽しめる。
むしろ、このSTRAVAのじゃぶじゃぶ獲得標高にはサイクリストよりトレイルランナーやハイカーが困ります。素で富士山にのぼろうなら、エベレスト越えの10000mオーバーを出しかねませんし。