大阪、京都、奈良、ぞくに『けいはんな』の境目には三つの大きな河川が入り乱れます。桂川、宇治川そして、木津川です。この三つが背割提で合流して、淀川になります。
一大チャリスポットのけいはんな
この三つの川沿いのいずれが近隣のチャリダーの定番のサイクリングコースです。桂川と木津川には長大な自転車歩行者専用道路があります。
宇治川にはサイクリングロードはありませんが、川沿いは快適なコースです。終点は滋賀県の琵琶湖の南端の瀬田です。
桂川サイクリングロード=淀川サイクリングロード=八幡木津自転車道線の終点は京都の観光名所の嵐山です。
こちらへはたびたび訪れます。他方、八幡木津自転車道線の本流の木津川サイクルロードには行きません。
こちらの終点は京都府木津川市の泉大橋です。ゴールっぽいゴールの奈良市からすこし距離があります。木津てゆう土地のイメージが沸かない。じゃあ、足がなかなか向きません。
国内有数のロードレースのツアーオブジャパンの京都ステージやウエパー杯の舞台がこのあたりです。あとは・・・きづしん~♪
で、梅雨の合間を利用して、未知の木津川へ向かいます。
未踏の木津川サイクリングロードへ
木津川サイクリングロード、正式名称は『京都八幡木津自転車道線』です。これのフルコースは嵐山から泉大橋までの長いみちのりです。
この3大河川沿いのコースの呼び方は出発地点やライダーの観点でころころ変わります。宇治川は滋賀県側では瀬田川ですし、木津川は合流地点では桂川で淀川で宇治川です。
さくら出会い館へFT
三川合流地点の背割提はもうおなじみです。2017年3月にさくら出会い館がオープンして、チャリダーの溜まり場と化します。
平日の昼間の館内には商売っ気がぜんぜんありません。最高の休憩・トイレスポットです。むかいの駐車場の簡易トイレは女子や潔癖症さんにはアレですから。
御幸橋から木津川土手へ
この橋のさきの左手の土手上が木津川サイクリングロードの木津川部分のはじまりです。
路肩の白線が目印です。これが自転車専用道路の目安です。途上に何度か小さな橋や細かい分岐が現れますが、このホワイトラインがみちしるべになります。
道路は基本的に土手上です。道幅は3m前後です。路面はGOODです。区間中に大きな工事現場はありません。
のどかな川沿いの風景がえんえん続きます。車止めのすくなさがPROSです。てか、淀川サイクルロードの車止めがべらぼうに多すぎる!
こういう支流にかかる小さな橋を見たら、たいてい渡りましょう。ぼくは白線を見逃して、何度か行き過ぎちゃいました。
それから、木津川本流を横断する鉄道や大きな車線を見たら、たいていくぐりましょう。踏切や信号を渡る場面は皆無です。屈指の快適高速ノンストップサーキットです。
おかげでヒャッハーと張り切りすぎて、右ヒザをゆわしてしまいました。あと、序盤の流れ橋を完全に見逃しました。
ベンチ、あずまや、トイレは何か所かにあります。
一方、商店、コンビニらしきものは近所にありません。道端はほぼ耕作地です。田んぼがメインです。
土手下の農地は私有地か貸し出し地でしょうか?
そのせいか淀川の河川敷にわんさかいらっしゃる住人の方々の青いおすまいやたくましい生活ぶりがついぞ見当たりません。ふつうの人家さえが希少だ。ザ・しずかな田舎です。
ゴールの泉大橋で気づく
最後の方で部分的に土手下を走って、まもなく終点に到着します。
ゴールの泉大橋です。自転車専用道路はここで終わります。前が宇治方面、右が木津川上流、左が背割提、手前が木津市街地です。
大正池や宇治の平等院まで回ろうかと思いますが、ヒザの違和感と腕のヒリヒリをおもんぱかって、さっさと諦めます。6月の日差しは強烈です。
で、終点の案内図を見て、流れ橋の場所を知って、がくぜんとしました。ぜんぜん序盤じゃありませんか!
清滝峠経由で帰阪
さて、とんぼ返りは無芸です。別ルートで帰阪しましょう。最短ルートは木津川-清滝峠-四条畷-大阪です。距離的にはサイクリングロード経由の5-6割です。
峠越えが入りますけど、清滝峠はイージーなヒルクライムです。ただし、国道を一本間違うと、室の木峠、暗峠のゲキサカダブルパンチを食らっちゃいますが、ははは。
閑静な木津の市街をぷらぷらします。左手の海老ラーメンの店は満席でした、ざんねん。
そのまま街を抜けて、国道163号線に入ります。こんもりした山林とたんぼの風景がつづきます。交通量はたくさんです。
うーん、この道はぜんぜんたいくつです~。なにもない、絶無。酷道308号線みたいな見どころがありません。奈良-大阪のショートカットと割り切りましょう。
はい、トラックにぶおぶおあおられながら、ぶじに清滝峠のピークの交差点まで帰還しました。多分、このルートが北大阪からの奈良行きの最短、最楽コースです。
神戸より遠くて、京都より近い・・・ですが、阪急沿線じゃないから、ご近所感があんまりしません、奈良。