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雨の日のロードバイクとサイクリング 雨チャリの対策と注意点

近年の亜熱帯化で日本の四季は夏の一強体制に入ります。春秋のベストシーズンはますます短くなって、季節の変動が夏冬に両極化します。

が、真夏のピークの直前の雨天期間、ザ・梅雨は21世紀の今日に健在です。毎年のようにりちぎにやってきます。

2018年の本州の梅雨入りは6月6日です。上半期のチャリシーズンはここに終了しました。国内最大のイベントレースの富士ヒルクライムの6月10日の天気予報はです。

いやなフラグが立っちゃいました。2017年の秋雨のCONSなリズムのように週末が雨、雨、雨…てなりかねません。台風も強烈でしたし。

6-7月の長雨でまんじりとくすぶらないための対策と雨天走行、雨チャリの注意点をピックアップします。

王道の雨チャリ対策

広義にはロードバイクやMTBなどのスポーツバイクはキャンプ、ハイキング、トレイルラン、登山などとおなじくアウトドアの一環になります。

で、アウトドアの是非は天気にかかります。雨天荒天は基本的にアウェーゲームです。まず、おてんとさまはこちらに味方しません。正直、利点やアドバンテージはない。

インドアチャリダー

このことから最良の対策は雨の日には外で走らないことになります。整備、メンテ、ジム、筋トレ、イメトレ、エアロバイク、ローラーetcがおすすめです。

バーチャルざんまい、ネット放題の近代ではサイクリングMMOのキャッチコピーを持つZwiftがチャリダーからゲーム好きまで急速な支持を集めます。

費用やスペースの問題を度外視すれば、現代のチャリダーは先人たちより多彩な選択肢や解決策を持ちます。家の中やジムでたのしくチャリれます。レッツ、インドアチャリダー!

ほんのこの前までチャリダーに必須のGoogleマップや雨雲レーダーさえが存在しませんし。ぼくはこの二つなしでロングライドに行けとゆわれてもあとずさりします。

雨具

目には目を歯には歯を、ならば、雨には雨具を使いましょう。でも、傘差し走行は自転車にはNGです。さすべえ的な固定タイプさえがながらく論議の的です。

そして、ロードバイクやMTB用のレインウェアてものはイレギュラーなものになります。本格競技者は少々の天気の良し悪しを問えません。

自転車競技は雨で中止になる類のものではありません。雨がちなイギリスとかでちょっとの雨や風でいちいち競技が中止になれば、レースがぜんぜん成り立ちません。

で、この事情からスポーツバイク用のレインウェアの成熟度やパフォーマンスはまちまちです。レーサーやコアユーザーはがっつり対策をしないし、初心者やライトユーザーは雨には走りませんから。

むしろ、オートバイ用やアウトドア用のレインウェアの方が安定度に優れ、スポーツバイクの雨チャリには向きます。

まびさし

本降りのサイクリングの最大の強敵は雨粒です。これがもうれつに顔面を襲います。時速30kmオーバーの雨はマイルドなBB弾クラスの破壊威力を持ちます、まじで。

分岐 ここは左へ
分岐 ここは左へ

経験上、上着のびしょびしょ、ズボンのぼとぼと、靴のじゅくじゅくはへんな高揚感を生み出しますが、顔面と目元をペチペチと襲う水滴の散弾銃はモチベをマッハで削ります。ボディにして!

で、まびさしが重要パーツになります。漢字では目庇、横文字ではバイザーです。ようは帽子のつばのことです。

ぼくはふつうのキャップでチャリしますから、このバイザーの雨除け効果をてきめんに痛感します。顔面のストレスがまったくちがいます。バイザーなし、キャップなしでは走れません。

空気圧を下げる

タイヤの低圧化は手軽な対策です。そもそもロードバイクの細タイヤのグリップ力はぽんこつです。ちょっとやそっとで滑り散らかします。

空気圧を下げて、タイヤの接地面積を増やせば、グリップとトラクションを劇的に改善できます。目安は常用の空気圧から-0.5~1.0barです。

schwalbe one チューブラー推奨空気圧
schwalbe one チューブラー推奨空気圧

おろかなカチカチ高圧至上主義の固定観念を捨てて、推奨空気圧の下限までさげると、タイヤの可能性を再認できます。

サドルを下げる

サドルを下げると、腰を沈められますから、重心を低くできます。おのずとリアタイヤの加重が増えて、グリップがよくなります。

サドルセット

しかし、この方法はポジションの変更を伴います。きっちり派の完璧主義なローディさん、高サドル至上主義者さんには不向きです。

泥除け

スポーツバイクに実用系のアイテムは邪道です。カゴ、スタンド、ドロヨケの3種の神器はさげすみの対象となります。

しかし、20kmオーバーで雨天やウェットコンディションを走ると、もれなく泥水のバックスタブを受けます。結果、ケツと背中だけが集中的によごれます。

以前、ぼくはこれに耐えかねて、全天型の改造クロスバイクにリアフェンダーをセットしました。

giant-roam3-ver9
GIANT ROAM3 ver9

こんなふうなアタッチメント式のものがべんりです。本気のママチャリ式フルカウルフェンダーはヘビーですから。

小雨、雨上がりの路面はこれでOKです。が、25kmオーバーで水たまりをびゃーって通過すると、背中にハイドロポンプのクリティカルヒットを受けます。徐行をこころがけましょう。

雨チャリ後のお手入れ

1回の雨チャリのよごれは10回の晴チャリのそれにかるく匹敵します。オフロードバイクはなおさらです。

BB裏泥汚れ
BB裏泥汚れ

オンロード系バイクはこんなに極端にドロドロになりませんが、汚れ方の倍率は大きくかわりません。都市部の雨自体が空気中のダストを含みますし。

水拭き、水抜き

そして、過度の水気は鉄パーツの天敵です。ボルト、チェーン、スプリングはまっさきにさびます。

スプリングとボルトのサビ
スプリングとボルトのサビ

より深刻なものがボトムブラケット、クランク、ペダルのサビです。ここらの異常は外からわかりません。いつのまにか固着が起きると、パーツの交換がたいへんなことになります。

おなじみBBリムーバーとスクエアBB
おなじみBBリムーバーとスクエアBB

実走後の保管前に水気を除去しましょう。サビ御三家のボルト、チェーン、スプリングから始めて、フレームやホイールをさっとこなして、保険的にペダルやBBをからぶきします。

汚れたまま、濡れたままで室内保管するのは最悪です。シャワーホースを使えるなら、最初にばしゃーてやっちゃいましょう。

シャワーで丸洗い
シャワーで丸洗い

オイル入れ

スタンダードな自転車チェーンオイルはサラ系のドライタイプです。グリスみたいにでろってへばりつきません。雨で流れます。

また、オイル、油脂は水と反応して乳化します。典型がマヨネーズやドレッシングです。で、チェーンはつねに振動して、歯車とシャカシャカ噛み合います。乳化はさらに促進します。

ために雨チャリ、乾拭き、オイル入れは3点セットです。屋外駐輪の雨ざらしバイクはこのかぎりでありませんが。