SRAM DUB 新型クランクのスピンドルは28.99mm BBベアリングは外出しもっこり!


堺のシマノ、ヴェネトのカンパニョーロ、シカゴのSRAMが世界三大自転車総合企業です。シマノはオンロードで圧倒的なシェアを持ち、SRAMはオフロードでイニシアチブを取り、カンパは高級路線でファンを持ちます。

 

SRAMの専売特許はフロントシングルの1xのドライブトレインです。フロント変速でシマノに勝てなかった同社が逆転の発想でフロントを「えいや!」て完全に取っ払って、リア変速と軽量化に心血を注ぎました。

 

結果的にこれが大成功を収めて、オフロードの勢力図ががらっと変わります。そして、イケイケのSRAMは12速ドライブトレインEAGLE、電動無線eTap、ワイドフランジのBOOSTなどを意欲的に発表します。

 

混迷のBB

 

自転車パーツは不統一な混迷の世界です。チャリの草創期からヤードの英とメートルの仏が火花を散らします。後日、われらのアメリカが第三の母国になり、火に油をそそぎます。

 

700c、29er、ETRTO622、いずれが同じサイズのホイールないしリムです。ETRTO統一後でさえ英系のインチ換算と仏系のセンチ換算ではビミョーな誤差が出るとかします。もはや乱立は伝統です。

 

自転車のBB、ボトムブラケットはそのCONSな伝統を完全に引き継ぎます。うちの別記事にまとめがあります、不完全ですが。→BBことボトムブラケットの規格一覧 刻一刻と増殖し続ける自転車パーツ

 

変速機、ドライブトレイン、シフターは3大メーカー+数社の寡占です。最近、ROTORやFSAが飛び道具的なグループセットを発表します。が、伝統的なものじゃありません。ぽっと出の一発屋の感があります。

 

しかし、クランクはBBに準拠しまして、BBはフレームに準拠します。伝統的には変速屋はフレームを手がけません。フレーム作りは自転車ブランドの仕事です。自転車ブランド=フレーム屋さんです。

 

で、自転車ブランドは理想の車体のためにフレームを設計しますし、その延長でBBを設計しますし、そのさらに延長でクランクをも設計します。フォークとヘッドセットもこの流れに通じます。

 

また、同じブランド内の別規格はふつうです。自転車ジャンルが細分化しまして、フレームが細分化しまして、BBが細分化します。

 

カムバック、スクエアテーパー!

 

スクエアBBトリオ

スクエアBBトリオ

 

不滅のBB30

 

ブランドの独自BBの先駆者はアメリカ御三家のキャノンデールです。同社のBB30は独自BBの永遠の金字塔です。

 

あなたのわたしのBB30

あなたのわたしのBB30

 

BB30のクランクのシャフトは中空の30mmです。スペシャライズドのOSBBとコンパチのようです。ワイドなBB86やBB92には付きません。シャフトの長さが不足します。

 

改良版のBB30AやPF30A、ファットバイク用のBB30XLなどがあります。BB30は叩かれても叩かれても滅びません、不死鳥のようによみがえります。

 

このほか、TREKのBB90、CerveloやFactorのBBright、スペシャラのOSBB、ColnagoのThreadFit 82.5、LOOKのBB65などがあります。

 

はたまた、サードパーティのパーツブランドがいろんなクランクとBBを手掛けます。ROTOR、RACEFACE、Ethirteen、HOPE、FSA・・・

 

SRAMのBBはGXP

 

もちろん、変速御三家のBBは別々です。シマノはホローテックII、カンパはウルトラトルク、そして、SRAMはGXPです。

 

このGXPのクランクの軸は左右非対称です。片一方が24mmで、もう一方が22mです。この2mmのギャップのために左右24mmのシマノBBと互換しません。

 

正直、このGXPの人気はいまいちです。おとくいのオフロードのクランクはRACEFACEとかのサードパーティに押されます。

 

生粋のSRAMファンのぼくさえがSRAMの純正クランクのビジュアルにぴんと来ず、RACEFACE ALTAS Cinchを買いました。EAGLEシリーズに165サイズのオプションがなかったし。

 

RACEFACE ATLAS Cinch 左右アーム

RACEFACE ATLAS Cinch 左右アーム

 

あと、スクエアや22mmや24mmのスピンドルはぜんぜん剛性不足です。立ちこぎでチクワみたいにへにゃへにゃたわむ。軸の大口径化は正解です。てか、30mmもすこしマイルドです。32mmとか34mmが出ないか?

 

そして、BSAのねじ切りBBはベアリングをシェル内に納められません。これもなんかなよっとして、ソリッドさに欠けて、ぼく的にはいまいちです。

 

BB回りやフレームの反応が遅れると、車体との一体感が薄れて、イライラがさきに来ます。理想は固定ギア級のダイレクト感です。がちがちがジャスティスです。

 

新型BB、その名はDUB

 

そのGXPのSRAMが新しいBB規格を発表しました。SRAM DUBです。

 

 

Durable Ultimate Bottombtacketかなんかの略称でしょう。読みはダブ! モイスチャーケアのシャンプーを思い浮かべるのはぼくだけだあ?

 

クランク軸径は28.99mm

 

上記のようにGXPのクランクのスピンドルの太さはアシンメトリックの22-24mmです。で、新型DUBのクランクは28.99mmです。未知の数字です。BBの歴史に新しい1ページが刻まれました!

 

とうぜん、DUBクランクのシャフト受け=DUBボトムブラケットのベアリングカップの内径は28.99mmになります。GXPとの互換性はありません。

 

単純に外径が太くなれば、強度が上がります。旧来のGXPからの剛性アップがキャッチコピーです。が、30mm軸のROTOR、RACEFACE、FSAには数値の上では及びません。

 

DUB BBはBB30、PF30、BSA、PFBBフレームに対応

 

DUB規格のBBのローンチモデルは4種類です。BB30、PF30、BSAねじきり、PFBBフレーム用です。金属フレームのねじ切りシェルからカーボンフレームの圧入ハンガーまでカバーします。

 

これはうちのKONAのMTBのカーボンフレームのBB受けです。ワイドなBB92です。

 

BBチューブ スレッドなし=PF

BBチューブ スレッドなし=PF

 

じゃあ、このフレームの対応モデルはPFBB用のDUB BBになります。

 

PFBB以外のベアリングは外だし

 

この4種のDUBのBBのなかでPFBBだけがベアリングカップをシェル内に納めます。 ほかの3モデルのベアリングカップはフレームの外にはみ出て、ぼてっと出っ張ります。

 

うーん、これはどうでしょう? 個人的にベアリングの外だしもっこりはNGです。シェル内に収める方が好印象です。

 

このぴたっとしたセミツライチのルックスがGOOOD!!!です。

 

左右ともグラタン圧入

左右ともグラタン圧入

 

30mmのRACEFACEのクランクとBBのがあきらかにタフですし、ROTORやFSAやBBとコンパチブルですし・・・DUBの28.99mmの必然性が????です。独自さのための独自さの色合いが濃くなります。

 

GXPの剛性に不満を覚える熱心なSRAMファンやアタラシモノズキがこのDUBを歓迎しましょう。そして、DUB XX EAGLEの165サイズがまたもや出ない・・・

 

既存の内径30mmのBBとのアダプターみたいなものがどっかのメーカーから出る? BB周りのアダプターはビミョーなところです。1.01mmのせいで互換がありません。

 

「最上位のDUBセットはRACEFACE NEXT SLより軽量だ!」てのが最大のキャッチコピーのようです。まあ、軸が細身ですから。クランク単品で勝負できるなら、30mmスピンドルを堂々とぶつけませんけ? か、32mmをください!

 

DUBは2月、3月から順次に市場に出ます。GX EAGLE DUBの165サイズを買いますか~? 鍛造のATLASがベリータフネスで、ぜんぜんへたりませんけど、ははは。

 

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