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シマノロードバイクホイール一覧

いにしえの商都の堺のシマノは釣具と自転車パーツのトップ企業です。家族経営、中小企業が多数を占める自転車関連会社の中で数少ない東証上場の大企業です。

ちょっと前までゴルフやスノボの事業をしましたが、マーケットリーダーになれず、市場からしれっと撤退しました。ゴルフクラブ=金属加工、スノボ=ビンディングはシマノの得意分野ですけども。

やっぱし、シマノ=回りもんです。オリジンは回転駆動系のパーツ屋さんです。本命のリールとコンポが浮気を許しません。

最近ではE-bike電動アシストのSTEPS、パワーメーター、アクションカメラみたいなハイテク商材に急ピッチで参入します。はたして、ぶじにハイテク屋のシマノへ進化できるか?

完組シマノホイールの歴史

シマノの自転車ホイールへの参入は後発です。てか、スポーツバイクのホイールが今みたいにブランド完組になったのが1990年代です。

それまでの本格自転車のホイールはことごとく手組です。ハブ、リム、スポークを買って、プロショップに持ち込むか、自分で組む。それが往年のホイール文化です。

デビューは前世紀末

シマノの完組ホイールのデビューは1999-2000シーズンです。初のパッケージ品はWH7700です。グレードは当時のデュラエース相当です。

各部の仕様はザ・キワモノです。今や失敗作の烙印つきです。回りもん屋の若気の至りでしょう。

しかし、この黒歴史ホイールから持ち前の資本力と開発力で順調に巻き返して、カンパニョーロ、フルクラム、マビックに肩を並べます。

特徴は特徴のなさ

性能は五分、価格は優勢、デザインとブランディングは劣勢です。総合的なランキングは3、4番手に甘んじます。ことさらに見た目の地味さが足を引っ張ります。

ビジュアルのそっ気のなさ、所有の満足度の物足りなさはシマノの永遠の宿命です。ばくぜんとした学校指定感、そこはかとないサラリーマンご用達風味、ひしひしの庶民的ふんいきがします。

これは靴のリーガル、時計のセイコー、鞄のポーター、パソコンの東芝に通じます。品質は十分、値段は手頃、でも、なんかぱっとしない。MacBookじゃなくてDynabookだ。

地味なモノやヒトをぞくに『華がない』と称します。シマノ製品はまさにそれです。工業品であって、工芸品でない。業務用機材感がひとしおです。

ジャンルと頭文字

シマノコンポのモデルチェンジはホイールを含みます。デュラエースホイールの型番はWH-9000からWH-R9100になります。初代のWH-7700からかれこれ五代目です。

ちなみに2016年のデュラエースからロード系の商品名の型番にはRのイニシャルが入ります。RoadコンポはR、MTBコンポはMです。

シマノの型番のイニシャルを一覧にしてみます。

ロード=R

ロードシクロクロス=CX,RX

MTB=M

MTB トレッキング=T

アーバンスポーツ=U

BMX=MX

Alfine=S

Nexus=C

いろいろ=RS

UMXがレアです。Cのネクサスは街乗りでおなじみです。ここにE-bikeのEが加わるのは時間の問題です。

このネームドレギュラーグレードのほかに汎用・補修・コストダウン・補助用の番外無印パーツがいろいろあります。RSシリーズです。

このパーツにグレード名はありません。ロゴは控えめにSHIMANOだけです。

悲しき番外RSホイール

シマノのホイールの人気売れ筋はレギュラーモデルです。アルテグラホイール、デュラエースホイールです。MTBではXTRホイール、XTホイールです。

一転、ロードの105ホイール以下のグレードはとんと不人気になります。105 5800のコンポーネントは大人気御礼ですが、5800ホイールのはなしはほぼ聞かれません。

『105 ホイール』の検索で出て来るのは番外のRS系ホイールです。105のハブはありますが、105のパッケージホイールの販売はありません。

そんなわけでシマノホイールの話題はアルテグラホイールとデュラエースホイールに集中します。それ以外のRSホイールはじっぱひとからげになります。

RSホイールの先鋒、いちばんのおなじみはこれです、WH-RS010。

大方のチャリダーが即答できます、「鉄ゲタや!」と。しかし、このRS010はたったの1869gしかありません。2kgアンダーの重量で鉄ゲタを名乗るのはアイアンサンダル族の恥さらしです。

アルテグラRS堕ち&分裂

さて、大人気のアルテグラホイールが2017年のモデルチェンジでRS落ちして、RS500とRS700に分裂しました。

RS500が6800の後継としてのアルテグラ、RS700がセカンドグレードとしてのアルテグラて位置づけです。

で、いずれのロゴが”SHIMANO”のみです。”Ultegra”の刻印は歴史のかなたに消え去りました。ハブの単品さえが公式から消えました。ロードホイールの手組文化の終焉です。

105相当のRS300登場

2018年4月2日のアップデートでRS81がカタログ落ちして、RS300とRS370がおめみえしました。105相当のキャリパー用とDB用です。

RS370はなんと622-19Cです。推奨タイヤ幅は28-45です。オールロード用の廉価DBホイールです。

MTBの完組に異変が!

105のあとで本命のXTRの発表がありました。12速化、新型HG+フリーボディ、トップ小ギア、DTライクな新型ハブと予想通りに来ますが、完組ホイール XTR WH-M9100がない!

結局、シマノリムはレイノルズかどっかの外注ですし、シマノMTBホイールはぜんぜん不人気ですし、そもそも完組がオフロードではメジャーでない。DT SWISSくらいです。

この流れから近い将来にシマノの完組ホイールはデュラエースグレードと鉄下駄に二極化されましょう。ミドルグレードのRS500やRS700はどうひっくり返っても、ゾンダ、レー3に勝てませんし。

デュラエース、Di2、パワーメーター、電動アシストSTEPS、ウェア、釣り具が今後のシマノの主力商品です。アクションカメラは稼ぎ頭にはなれなかったよ・・・

シマノホイール一覧2018

以下がシマノのロードバイクのパッケージホイールの定価と重量です。型番の末尾のCLはクリンチャー、TLはチューブレスレディ、TUはチューブラーです。

価格は税抜き、重量は前後ペアです。末尾70のモデル=ディスクブレーキ用です。

モデル名重量タイヤ種タイヤ幅素材価格備考
WH-R9100 C60 TU Dura-Ace1480gTUカーボン301256円 
WH-R9100 C60 CL Dura-Ace1789gCLアルミカーボン207812円 
WH-R9100 C40 TU Dura-Ace1355gTUアルミカーボン303266円 
WH-R9100 C40 CL Dura-Ace1501gCLアルミカーボン199619円 
WH-R9100 C24 CL Dura-Ace1412gCLアルミカーボン145067円25g増量
WH-R9170 C60 TL Dura-Ace1647gTLカーボン262347円Disc
WH-R9170 C60 TU Dura-Ace1500gTUカーボン305775円Disc
WH-R9170 C40 TL Dura-Ace1563gTLカーボン248709円Disc
WH-R9170 C40 TU Dura-Ace1400gTUカーボン308715円Disc
WH-RS770 TL1639gTLカーボンDisc
WH-RS700 TL1568gTLアルミカーボン83485円RS81の系譜
WH-RS5001649gTLアルミ48918円6800の系譜
WH-RS370 TL1980gTL28-45アルミDISC NEW! 622-19C
WH-RS3001827gCL23-32アルミNEW! 105
WH-RS3302051gCLアルミ27275円30mmハイト
WH-RS1001897gCLアルミNEW!
WH-RS1702091gCLアルミ DISC
WH-RS0101869gCLアルミ14187円
WH-R5011889gCLアルミ12099円8-10速用 別型番501 Aあり

デュラとその仲間たちて格差構造があからさまです。「デュラホイール以外にブランド力はない」当のシマノからの無情な宣告にさえ見えます、ははは。

最近のアップデートでRS81がチャートから消えました。NEWアイテムはRS300とRS370です。じみなキャリパー用とDB用のホイールです。

これでFulcrum Racing DBシリーズに勝てるか? 単品勝負はむりゲーです。完成車のセット販売が活路でしょう。

シマノおすすめホイール

シマノのおすすめのロードバイク用ホイールのベターアンサーはもう一般常識です。コンポの優勝は105のグループセット、ホイールのそれはアルテグラホイールです。

1640gでまあまあ軽量、30000円ちょいでけっこう安価、チューブレスレディでグッドコンパチ、人気の定食屋のいちばん人気メニュー、からあげ定食です。

パスタランチとかじゃありません。ザ・定食です。おしゃれなランチはカンパニョーロやフルクラムの担当です。シマノはボリュームと味でお客を満腹にする下町のおかんの定食屋です。

で、くだんのように2017年のアップデでこのおかんの定食は閉店ガラガラしました。後継のWH-RS500の実売は38000-40000円です。

激戦のミドルグレード

このシマノのアルテを含む4大メーカーのミドルグレードのホイールが台湾メーカーの完組ホイール、大手海外ストアのPBホイールみたいな超コスパ品の登場で苦戦します。

いまや1400g台の5万の軽量アルミホイール、7万のフルカーボンクリンチャーをワンクリックで買えちゃいます。ユーザーはにっこりですが、メーカーと小売店は泣きっ面です。

セカンドグレードの無味乾燥なRS700 < 手ごろな『ULTEGRA』ホイールのイメージはぼくだけでしょうか? 名前はたいせつじゃありません? なんか愛着が沸かない。

この特価と性能のバランスはごくごく妥当なところです。色気? ステッカーでデコりましょう。あと、青のちっさい”SHIMANO”ロゴの蛇足感がえげつないレベです、ははは。

英国ストアのシマノがおま国!

シマノの型落ちモデルの逆輸入がながらく破格ーー国内価格が高止まりの横一線ーーでしたが、2018年一杯で英国系ストアが一斉にシマノの日本向け出荷を封印しました。

Wiggle、CRC、PBKのおねうちなシマノ製品がそれぞれの日本語版ページのリストから完全に消えました。がーん!

MTBのSLXやXTを手ごろに買えなくなるのは国内シマノユーザーには痛手です。

現状、英国系ストアのシマノ解禁は不明です。