Fulcrumはイタリアの人気ホイールブランドです。同国のカンパニョーロのもうひとつのホイール部門のようなポジションです。
ロードホイールのRacingシリーズはカンパのホイールと人気を二分します。エントリーの5、いちばん人気の3、ハイエンドのZEROがとくに好評です。
カンパのが万人向けでマイルド、フルクラムのがスポーティでレーシー、てのがちまたの定説です。とにかく、見た目、価格、ブランド、性能の総合力がばつぐんです。
ホイールブランド四天王のあと二つ、シマノはじみな見た目、マビックはWTSの独自路線でやや損をします。
シマノ、カンパ、MAVICはすでに今期の2018モデルのホイールを発表しました。シマノはアルテグラホイールを一新、カンパはDBモデルを投入、マビックはチューブレスのUSTを投入します。
で、四強のフルクラムの2018モデルの情報がようやく出てきました。DB、ディスクブレーキモデルがぶわっと増えます。
Racing 4 5 6 7 にDBモデルが登場
カンパのDBホイールの本格始動は今期からです。先行のZONDA DBにSHAMAL DB、BORA DBが加わります。一年越しのレースモデルのカンパDBホイールです。
一方のフルクラムは前々からDBモデルを出します。そもそも姉貴分のカンパがしないオフロードホイールをします。RED PassionやRed Metalです。もちろん、これらはディスクブレーキ用です。
オンロードのホイールにはRacing 5 DB、Racing Quattro Carbon DB、Racing Zero DBがすでにあります。完成車用の廉価なSport DBなどもあります。
セミディープ Racing 4 DB
発表の先陣は新型DBの4モデルです。このなかの注目株はRacing 4 DBです。40mmハイトのセミディープの新型DB版です。
Racing Quattro DBじゃなくて、Racing 4 DBのようです。ステッカーが”4″ですし。
ディスクローターはAFS、センターロック式です。スルーアクスル142が標準です。ペア重量は1690gです。リムはホールレスのつるぺたで、2Wayfit=チューブレスレディです。
ディスク化とチューブレス化はニコイチです。クリンチャータイヤを使うなら、キャリパーにしましょう。ディスクにするなら、チューブレスを試しましょう。
100g軽量化! おなじみRacing 5 DB
Racing 5 DBはスタンダードなホイールです。エントリーモデル5のDB版です。Racing5 DBのラインナップは2015年ごろからあります。じゃあ、一新モデチェンです。
2017モデルのカタログ重量は1715gです。新型はずっと軽くなって、1610gになりました。そして、テープレスのチューブレスレディです。
ビジュアルは上記の7と大きく違いません。ステッカーが5になります。全体的に見た目の印象がいかつくなります。リムもロゴも黒モノトーンです。
新顔のRacing 6 DB
Rasing 6は新顔です。2017のカタログにはこのナンバーズがありません。旧来のノーマルホイールのRacing 6はスペシャライズドの完成車向けRacing 5のリム+Racing 7のハブて代物です。
新型Racing 6 DBは1690gのエントリーディスクブレーキホイールです。たぶん、5 DBのリム+7 DBのハブです、間を取って式に。
このグレードもチューブレスレディです。クリンチャーの存続が黄信号です!
リム幅C19のRacing 7 DB
Racing 7 DBはいちばん下のグレードです。重さは1740gです。テツゲタに片足を突っ込みます。しかし、特筆の特徴がありまして、リム幅内径がC19、19mmです。
このクロスバイククラスのワイドリムで推奨タイヤサイズが28-62になります。ロードプラス系タイヤに近くなります。いや、62=2.44インチです。よゆうでオフロードタイヤを履けます。
グラベルアドバイク、オールロード、アーバン系の完成車用でしょう。か、油圧ディスクブレーキのクロスバイク用です。こいつのロゴはなぜか白です。
そして、やっぱし、チューブレス互換です。ロードバイクのチューブレス化より町乗り系のチューブレス化のがさきに来そう、ははは。
スポーク組みが2to1じゃない!
ここまで見てきて、気付きます。スポークレイアウトが2to1じゃない!
この図の右のように3本セットの2to1組みがフルクラムホイールのアイコンですよ。それが不採用です。
ビジュアルはオフロードのRED系に似ます。
カンパニョーロのBORA DBやZONDA DBはG3組みを採用します。ただし、BORA DBのスポーク数は3×8の24本です。キャリパーの3×7の21本より多くなります。
現行の2017モデルはQuattro Carbon DBは2to1です。3×7の21本です。DBモデルの特徴で前後の組み方が同じになります。
うーん、こっちのがスペシャルクールです~。このQuttro Carbonは出色のかっこよさです。
が、フルクラムのアイコンを捨てて、この組み方にするのは相応の理由でしょうね。通常の2to1やG3はDBには剛性不足だあ?
リアホイールの左右のスポーク本数はドライブ側16本、反ドライブ側8本で、実質2to1ですが、印象がぜんぜん違う~。ふつうのクロス組みに見えちゃいます。
ちなみにフロントホイールはドライブ側8本で、反ドライブ側16本です。
ディスクブレーキの台頭で消えるのはキャリパー、クリンチャー、そして、フロントのラジアル組みです。
まとめ
モデル名 | 重量 | タイヤ種 | タイヤ幅 | 素材 | 価格 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
Racing 4 DB | 1690g | TL | 25-50 | アルミ | – | 40mmセミディープ |
Racing 5 DB | 1610g | TL | 25-50 | アルミ | – | 定番 |
Racing 6 DB | 1690g | TL | 25-50 | アルミ | – | 新顔 |
Racing 7 DB | 1740g | TL | 28-62 | アルミ | – | 超ワイドリム |