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Primeホイール Wiggle=CRCのPB完組カーボンの評価や製造国に迫る

大英帝国は自転車の母国で、自転車大国で、自転車強国です。オンロード、オフロード、屋内屋外、トリック系、X系の多岐ジャンルにトップクラスの人材がいます。

また、大小の自転車通販ストアが英国内にひしめきます。最大手のイングランドのWiggleはパイオニア的存在です。

土地柄から、歴史的背景から、宿命のライバルは北アイルランドのChain Reaction Cyclesです。

ここが気を吐いて、長らくイングランドの王者と激闘を繰り広げましたが、2016年の初旬にWiggleの軍門に下りました。

この結果、Wiggle=CRCの大英帝国巨大連合が誕生しました。ストアの使い勝手、品揃え、国際配送サービスで他社を圧倒します。

2016年にスタートしたCRCのPrime

上記の事情のためにWiggleとCRCは独占ブランドや自社開発の商品をそれぞれに抱えます。

Wggleのサイクリングウェアのプライベートブランドのdhbはシンプルデザイン高機能格安ウェアのはしりです。

一方のCRCはVITUSやNukeproofみたいな古豪のクラフト系マニアックブランドを再起、復活させました。

VITUS SOMEET CRX フレーム
VITUS SOMEET CRX フレーム

2016年はCRCには運命的な年となりましたが、買収から数か月後の6月にオリジナルブランドが新たに始動しました。それがPrime、プライムです。

部門はロードバイクのホイールです。Prime名義の完組ホイールおよびハブ、リム、ブレーキのばら売りです。個別パーツのPB品の販売は相当な自信の表れです。

しかも、補修用のグレードじゃない。本気度が知れます。

おそらくPrimeホイールはWiggleのオリジナルホイールのCosineを打倒するための秘策として長らく暖められた商品でしょう。

でも、大本の買収でWiggleとCRCの共通商品になってしまいました。数奇です。

一方のWiggleのCosineはPrimeの登場からなりを潜めます。最近のちまたのカーボンクリンチャーのレポートはみごとにPrimeばかりです。

ぼくの独断と直感ではCosineよりPrimeのデザインのがグッドです。Cosineのロゴがなんかビミョーですし、読みの『コサイン』がなんかクールじゃありません。サインとタンジェントはどこに行った?

はたして、WiggleのCosineホイールの在庫がほぼ消え去りました。サヨナラコサイン、コンチワプライム。

安いカーボンクリンチャーの製造国に迫る

Primeのフラッグシップはフルカーボンクリンチャーです。パーツのカーボン化はフレームからホイールまで完全に波及しました。

カーボン=高級品、は2015年以前のはなしです。もはや、カーボンは一般的素材です。

すっかりメジャーになったカボクリ

フルカーボンクリンチャーは発表の当初には保守的なコアユーザーからやいやいせっつかれましたが、反対にライトユーザーには率直に受けて、ホイール交換の選択肢の一つに定着しました。もはや、キワモノじゃありません。

中華カーボンとCosineはまちがいなくカボクリ普及の陰の功労者です。

29erフルカーボンホイールBOOST用
29erフルカーボンホイールBOOST用

リムの製造国は未記載(お察し)

Primeのカーボンクリンチャーの価格から内情は容易に思いうかびます。アジアンメイドのストア監修品でしょう。

ほかのどのエリアがこのクラスのリムを安定的に大量生産できるか?

中華カーボン=低品質、これはナンセンスな時代錯誤です。高品質なMade in Chinaがあれば、低品質なMade in Chinaもあります。

しかし、中華アレルギーを克服できない、良いセラーを見つけられない人にはCosineやPrimeが選択肢になります。通販の記載ではこれらの製造国は分かりません。

「製造国が中華と分かるのはNGで、どことも分からないのはOKだ!」

これは客観的には変なはなしですが、心象的にはふしぎではありません。

ハブはNovatec

Primeのハブの但し書きに手掛かりのひとつがあります。『ABG (Anti Bite Guard) 付きの軽量アロイ』です。

このABGは台湾の大手ハブ屋のNOVATECの技術です。ノットABGのNovatecハブのやわらかさは一部のマニアの間で話題になりました。この改善策がABGです。

Novatecのハブはごくごくふつうのクオリティです。

Novatec ハブ とXDフリー
Novatec ハブ とXDフリー

Novatecの良いところは対応モデルの多さです。オフロードからオンロード、トラックバイクの固定ギアからファットバイクの超ワイドアクスルまで網羅します。

もちろん、HGフリー、HG+フリー、カンパフリー、XDフリー、XDRフリーのオプションは完備です。

ハブ内のベアリングの出自は明白します。日本製です。

スポークが半コンペに

PrimeのスポークはほぼサピムのCX-RAYです。安価なアルミの一部がDTダブルバテッドです。いずれが手組ホイールの定番です。

ICANのホイールのスポークもCX RAYです。

と、これが2018モデルのBlack Editionではリアのドライブ側がDT AEROコンペ、反ドライブ側がDT AEROLITEてゆう左右異径スポークレイアウトに一新されました。

PR V2のスポークはSAPIMからPillarに変わりました。台湾勢つよし。

Primeのホイール一覧

上術のようにPrimeはCRCとWiggleのPB、プライベートブランド商品です。今のところ、Primeの単独のオフィシャルページは見当たりません。カタログやリストの一覧表がない。

じゃあ、たよりはWiggleとCRCの現物の在庫品ばかりです。これをソートして、検索結果からPrimeホイールの一覧表を作ってみましょう。

Primeのカークリンチャーは基本的にTL、チューブレスコンパチブルです。リムの内側の路肩の形状が完全にチューブレス互換タイプです。

チューブレス用のバルブやリムテープはホイールセットに付属します。

新たなハイエンドBlackEdition登場

2018年版=2019シーズンモデルが登場しました。旧来のPRシリーズはV2になって、新シリーズのBlackEditionが新たなフラッグシップモデルになります。

今年のアップデートでモデルチェンジは2016、2017、2018年ときっちり続きます。シマノ以外はもう毎年ペースです。

BlackEditionは名前のまんまにリムのステッカーがモノトーンな黒マット傾向を強めます。そして、C19へのワイドリム化です。

おまけに60、85のすごディープが加わります。Primeにないのはもうディスクホイールくらいです。

PR V2シリーズにはチューブラーモデルはありません。あと、V2シリーズのリム幅は16.5-25mmでC17相当です。25cユーザーはひとまず安心です。

モデル名重量タイヤ種リム幅素材価格(円)備考
BlackEdition 851889gTL19-27.5カーボン155000 
BlackEdition 85 TU1711gTU25カーボン155000チューブラー
BlackEdition 85 DISC1945gTL19-27.5カーボン155000ディスクブレーキ
BlackEdition 601671gTL19-27.5カーボン135000 
BlackEdition 60 TU1540gTU28カーボン135000チューブラー
BlackEdition 60 DISC1757gTL19-27.5カーボン135000ディスクブレーキ
BlackEdition 501580gTL19-27.5カーボン125000 
BlackEdition 50 TU1371gTU28カーボン125000チューブラー
BlackEdition 50 DISC1624gTL19-27.5カーボン125000ディスクブレーキ
BlackEdition 381429gTL19-27.5カーボン115000 
BlackEdition 38 TU1283gTU28カーボン115000チューブラー
BlackEdition 38 DISC1563gTL19-27.5カーボン115000ディスクブレーキ
BlackEdition 281395gTL19-27.5カーボン105000 
BlackEdition 28 TU1233gTU28カーボン105000チューブラー
BlackEdition 28 DISC1529gTL19-27.5カーボン105000ディスクブレーキ
PR-50 V21607gTL16.5-25カーボン90000 
PR-50 V2 DISC1808gTL16.5-25カーボン90000ディスクブレーキ
PR-38 V21548gTL16.5-25カーボン85000 
PR-38 V2 DISC1728gTL16.5-25カーボン85000ディスクブレーキ
PR-28 V21477gTL16.5-25カーボン80000 
PR-28 V2 DISC1648gTL16.5-25カーボン80000ディスクブレーキ
Prime PELOTON V2アルミ24748 
Prime PELOTON V2 DISCアルミ24748