大阪からチャリダーにベストな距離にある有名な温泉どころは・・・はい、兵庫県神戸市の有馬温泉郷です。
うちから有馬温泉へのグーグルマップのナビ距離は28kmです。が、グーグルマップの距離は実走より少なめに出ます。
ぼくのアプリのGPS計測はだいたい+10%になります。こっちのが実感に近い数値です。
この距離は大阪-三宮の距離とどっこいです。ミニベロで2時間前後です。チャリ往復60km=ウォーキング10kmの負荷です、運動カロリー的に。
ただ、大阪-三宮間は平坦ですが、大阪-有馬は上り坂です。
江坂から武庫川まで
出発地点は江坂駅前です。ちなみにこれは別日の写真です。
これをずーっとまっすぐに行って、豊中に入って、ずーっとずーっと行きます。と、空港線沿いまで来ます。
この先の橋を渡ると、兵庫県尼崎市に入ります。1本目の川は猪名川です。ここの土手上の道はめっちゃ快適です。ロードの人がよく走ります。
サイクルロードの入り口は橋の脇です。
途中の名所は日本屈指の飛行機観測ポイント、伊丹空港の横です。
それから、土手下の道の池田の手前のグラベッた場所です。もろに河原の底です。なんでここだけは未整備でしょう?
しかし、今回、ぼくはこっちのルートを使いません。ナビの最短距離を選びます。このきれいなロードをスルーして、空港線から2本目の川沿いに来ます。これは藻川です。
こっちの土手上はダートです。そして、ほんのりと風に漂うケモノ臭は近所の園田競馬場のお馬さんたちの匂いです。風向きでかなりの広範囲までニオイは来ます。
藻川を越えると、新幹線の線路にぶちあたります。これの側道はいっつもがらがらです。でも、路面がいまひとつだなあ。一回、マイチャリはこの道でパンクしました。
武庫川のサイクリングロードは右岸にあります。これ一本で武庫川の河口から宝塚まで行けます。しかも、歩行者通行は不可! です。
でも、油断は禁物です。人は普通に入ってきます。
サイクリングロードの上流の方です。道幅ひろびろ、路面ぴかぴか。最高の道じゃないか!
と思う人はよそものです。行く手に山、北向き進行と来れば、冬場の本気ブーストの六甲おろしが超強力アゲインストです!
さて、六甲おろしとは、
- 阪神タイガースの応援歌、アマガサキニシノミヤ連邦の国歌
- 六甲山系から吹きおろす強い北風
この六甲おろしは日本酒作りに欠かせません。これがもろに吹きおろす神戸の灘周辺はお酒の名所です。
で、この六甲おろしが吹きまくれば、フラットバータイプのチャリは絶賛出力ダウンを余儀なくされます。
ただ、行きの向かい風は帰りの追い風です。帰路はこうなります。
お父さーーーーーーンっ!
宝塚市役所が武庫川サイクルロードの終点です。ここから一般道路に上がって、宝塚駅まで行きます。
宝塚歌劇場や手塚治虫記念館は河のあっち側です。
で、大多田橋まで辿り着きます。有馬への入り口です。ここからがたいへんだあ・・・
上りは続くよ、どこまでも
51号線に入ってすぐの標識がこうです。有馬まで8km。距離はすでに全体の4分の1ですわ。距離はね・・・
ここからがながーい山道の始まりです。勾配はそんなにきつくありませんが、上りがずっっっっと続きます。アップダウンはありません。アップアップです。
「ホビーチャリダーのわてはもうあっぷあっぷしてまうで!」
こんなときにこそ大口径MTBスプロケが活きます。日本男子たるものは40Tの一枚や二枚を恥ずかしげもなく使えませんと、真のぬるチャリストと称せません。
上りが一段落すると、セブンイレブンが見えます。絶好の休憩ポイントです。が、ジュースや軽食はおあずけです。さきにお風呂へ入るのや!
この先の数キロは上り一辺倒でなく、ゆるいアップダウンです。下りで休めますから、すこし気楽に走れます。脅威は温泉行きのでっかいバスの追越しです。
そんなこんなで有馬温泉に到着しました!
激坂の温泉街を抜けて、かんぽの宿へ
これまでの人気のなさがうそのように温泉街は活況です。季節柄、卒業旅行か何かの若い学生さんが多くいます。
さて、温泉街のなかの道はどんどん狭くなります。でも、歩行者専用じゃありません。車がふつうに入って来ます。そして、坂がきつくなる~。
外湯の金の湯、銀の湯は有名ですが、有馬には入浴利用できる宿がたくさんあります。御所坊、上大坊、有馬グランドホテルとかです。
このなかからぼくが選ぶのはかんぽの宿です。理由は価格です。800円は有馬のなかではリーズナブルです。金の湯と銀の湯は混む!
かんぽの宿は温泉街の奥の奥です。異常にきつい坂をえっちらおっちら上ります。
はい、かんぽの宿です。最近、源泉の工事が終わって、入浴利用が復活しました。
当然のように駐輪場はありません。駐車場の片隅に愛機をひっそり忍ばせます。だれも盗らへんて。
大浴場は4階です。このショーケースは温泉の給湯パイプの経過です。有馬の金泉は高濃度塩分ですから、すごくさびが出ます。
で、お風呂にちゃぷーんとつかって、ヒルクライムの垢を落とします。温泉の色です。かんぽの宿の公式より拝借しました。
鉄系の高塩分のにごり湯です。神経・筋肉・間接系の負傷によく効きます。運動する人にはベストな泉質でしょう。もちろん、源泉かけながしです。
お風呂の種類はこれとジャグジーだけです。ふつうの銭湯より少ない設備です。まあ、売りはお湯です。湯質はグッドですよ。
30分ぐらい粘って、ほっこりしました。有馬の町へ戻ります。
坂が急!
キャリパーブレーキのチャリは下れません。が、うちのディスクブレーキはものともしないぜ。
そろそろメシを食いに行きましょう。ぷらぷら歩いて、一軒の店に目をつけます。『カレーうどんとベルギービールの専門店MISONO』の看板がそそります。
ここに決めた。
カウンターと二名掛けのテーブル席が少々のこじんまりした店です。夫婦経営のようです。
ぼくは腹ぺこでしたから、海老天カレーうどんのとんかつトッピングの大盛りにしました。お値段は1380円! です。食べすぎ。
ちなみにうどんは手打ちで、てんぷらととんかつは揚げたてです。
どーん!
オー、カロリーオーバー!
海老天から行きます。うん、ボーノです。衣はサクっと、えびはプリっとです。
とんかつは・・・うーん、これはすこし物足りません。あっさりしすぎ、そして、肉のボリュームがやや弱めです。海老天のが上手です。
うどんはしこしこ系です。太さが少々まばらです。手作り感はします。手打ちの手切りでしょうか。
カレースープは和風じゃなくて、洋風です。かつおや昆布系の味はしません。どろっとして酸味が強い汁です。トマトかな? トマトハヤシ系カレーて感じですか。
すっかり平らげると、また汗ばみだしました。このぬくもりを活かして、帰りの下りを行きます。
セブンイレブンからはノンペダリングヒャッハー! でふもとまで行けます。まじで往路の倍速ですわ。
と、余裕の帰り道でゲームっぽい場所を発見しました。
小1時間でえっちら上った坂を15分で下り終えました。