ロードバイクのホイールは無数にありますが、標準的なサイズは数十年前からほぼ変わりません。700Cが定番です。
しかし、まれにマイナー規格、レアサイズが亡霊のようにぼわっと現れます。650Cはその典型です。これに手を出すのは個人的には非推奨です。
理由はおもに3つです。
- 拡張性がない
- タイヤがない
- 幅が細すぎる
ぼくは2025年にフリマの格安ジャンクな650Cに飛びついて、半年ほどサイクリングや日頃の移動に使い回しましたが、この結論に達しました。
このロードバイクホイールは明らかな黒歴史です。もう買わんぞ・・・
マイナー中のマイナー650C
自転車のホイールはタイヤとホイールと空気のパッケージです。最近では古典的なブチルチューブがこのセットから外れて、汁が加わり、チューブレスが一般化しました。

また、タイヤ幅は日進月歩で太くなります。19,21,23,25,28と。これはほぼ不可逆変化で、もう細い物には戻りません。
さらにホイールの幅、OLDも徐々に太くなります。126,130,142と。で、最近のディスクロードの後輪は142mmですが、これは二世代前のMTBホイールに相当します。
と、細部の『サイズ』はあれこれ変化しますが、大本のリム径は700Cから動きません。安いのも高いのも新しいのも古いのも700cです。

ところが、この標準サイズは標準であって、標準ではありません。平均的な日本人のフィジカル、身長、さらには足の長さ、股下にはフィットしない。
700cはでかい
スポーツ自転車の本場は海外、欧米です。標準は欧米人の身体に合致しますが、アジア人、短足胴長系の日本人には微妙にマッチしません。
これは『アメリカのスニーカーが日本人の足にはややタイト』や『アメカジのMは日本人にはL』などに通じます。
で、ぼくは典型的な中肉短足、幅広甲高の関西人ですから、コンバースやプーマのスニーカーはきっつきつ、リーバイスのジーパンやラルフローレンのシャツはだぼだぼです。
同様に700Cのロードホイールはぼくの感覚ではもっさりです。ロード700cはMTBの29erですが、やはり、オフロードホイールのこのサイズはしっくりきません。
やはり、26インチがベターです。しかし、これもトレンドから外れて、マイナー規格になってしまった。

この経験から街乗り移動機をバラ完する際に700Cより小ぶりな650Cをわざわざチョイスしましたが、以上の問題点から盛大に詰みました。
とにかくタイヤの選択肢が壊滅的にない。そして、それが消去法的に下記の激細くんになる。
唯一無二の買える650cタイヤ
ヤフオクやフリマ、中古の個人売買では自転車ホイールにはタイヤが付いて来ます。「緩衝材の代わりです」というのが決まり文句です。
実際問題、1万円以下の安いホイールを洗う、手入れする、タイヤを外すのは負担です。まず、意欲が出ない。
うちの650cホイールもまさにそうです。ジャンクホイールにタイヤとクイックリリースが付いてきました。で、お値段は5990円(送料込み)でした。

昨今、タイヤの価格が馬鹿みたいに高騰しましたから、新品はサブの街乗り号にはコストオーバーです。ジャンクタイヤのおまけはお財布の強い味方です。
で、このおまけはピンキリですが、今回のやつはピンです。コンチネンタルGP3000という二十年物のタイヤはデビューライドの途上でパンクしました。
この期にようやく650cタイヤの新調を考えますが、ここで問題にぶち当たります。タイヤの種類がない。情報がない。在庫がない。
その筋では自転車パーツマニアで知られるこのB4Cがかなり隈なく探して、2モデルしか候補を発見できません。
結果的にこのPanaracer Closer Plusがポチられました。

あとはVittoria Corsa 650のデッドストックがフリマでちらほら見かけられました。しかし、そちらは650x21cでした。細すぎる・・・
で、街中の快適さを考慮して、わざわざ23cのパナを買って、あとで気づきました。いや、思い出しました。

旧パナレーサーのタイヤの特徴
パナレーサーは兵庫の丹波の奥のタイヤ屋さんです。ここのタイヤレバーは自転車弄りの相棒です。ダイソーの100円レバーの3倍の値段で100倍の使い勝手を誇ります。
数年前にパナのタイヤのイメージがガラッと変わりました。具体的にはすっきりデザイン、ぴったりサイズになった。マニアの評判は上々です。
これ以前のパナのタイヤはまあまあ曲者です。とくに旧型の悪癖の代表がカタログスペックと実寸の差だ。
このCloser Plusは旧にあたります。で、実寸は23mmでなく、21.5mmくらいで出る。
「1.5mmの差やないかい。気にすな」
一理です。しかし、ベースがすでに細身なロードタイヤです。23の1.5は比率では5%オーバーのボリューム減です。貧相な空気容量がさらに減る。
そもそもぼくは21のcorsaの細さを嫌って、23のパナを選びました。で、実寸が21.5です。じゃあ、Corsaのセットの方がお得だったわー。あちゃー!
と、650cタイヤの選択肢の少なさに気を取られて、このパナのタイヤの特徴を完全に抜かりました。ちなみにぼくのパナ歴は
- Minits Tough
- Minits LITE 旧
- Minits LITE 新
- グラベルキング
- Giller
- プラクティス
- クローザー26
と多彩です。レバーとグラベルキング、クロームのシューズは文句なしにおすすめです。R’AIRはイマイチですが、ポリウレタンチューブのレビューも悪くない。

なのに、完全に油断しました。ひさかたにパーツ選びで完全にミスった。
サイズ感は良い
失敗やデメリットを度外視して、長所をすこし紹介しましょう。650CはETRTO571です。622の700Cより559の26インチに近い大きさです。
そして、異様に細いタイヤのおかげで車高が下がって、安定性が増し、小回りが利き、足付きが改善します。キャリパーブレーキ位置の調整という別問題はありますが。
つまり、サイズはしっくりきます。サイズだけは好感触です。あと、シルバーのビジュアルは剥離フレームと非常にマッチします。

しかし、タイヤの細さはラフなライドには向きません。線路、段差、アスファルトのつなぎ目、排水溝の蓋あたりが神経質だ。
26インチあるし
そして、ぼろぼろだった前輪のGP3000も半年で完全に崩壊しました。

このGP3000はスペック23mmで、実寸23mmでした。コンチのタイヤのサイズは比較的に素直です。が、このモデルはとうの昔に廃版です。
先述のようにタイヤの新調はパナのクローザープラスへ直結します。23mmは出ますが、25mmは出ません。
Corsa 650はさらにレアで、ほぼ21です。そして、大半が新古品です。いや、650cの高年式製造の流通品はほんとにあるか?! 一応、ヨドバシに在庫はありますが。
で、ヨドバシで2990円のクローザープラス実質21mmを再購入するかと聞かれれば、ぼくはうーんと答えに詰まります。
ホイールのコンディションがジャンクです。元値が6000円ほどです。すでに2500円の追加投資が発生しました。
じゃあ、もう少しお金をかけて、26インチを手組すれば、MTBタイヤから街乗り、ロード系まで使えて、色々遊べます。
26のクローザープラスがまだ手元にあるしさ。

あるんかい! 32は細く出ても、せいぜい30です。21とは安心感が違います。
買ってはいけないホイールのまとめ
ロードバイクホイールの650Cサイズは非常にマイナーな規格です。サイズは日本人に抜群に合いますが、タイヤの選択肢のなさが致命的です。
ほぼ一択の650cタイヤのPanaracer Closer Plusはカタログより細く出ます。21mmタイヤの乗り味は非常にスパルタンです。
26インチの方がおすすめです。

