GoProはアクションカメラの元祖で本家です。フラッグシップのHEROシリーズはiPhoneの新作のように世界中のファンをわくわくさせます。
2019年7月時点の最新モデルはGoPro HERO7 BLACKです。旧型のHERO6から手振れ補正機能が大幅に向上しました。ただし、HERO6の発売は2017年9月ですが。
アクションカメラの賞味期限もスマホやPCとおなじく短命です。一年毎に新作が出る。本家のアメリカではHERO8のうわさがちらほら出て来ました。
はじめてのGoPro
ぼくはYoutubeに動画を配信するようになりまして、固定撮影用のデジカメと車載動画用のアクションカムを買い求めます。
中途半端な性能のものを買うと、のちのちに後悔しますから、それぞれの最強クラスのものを買いました。Panasonic GH5SとGoPro HERO7 Blackです。
パナのカメラは大出血鼻血ブーでした。レンズとサウンドアダプターとマイクが予想以上だった・・・
性能は文句なしです。高感度カメラはジャスティスです。手振れ補正がやや劣りますか。まあ、据え置き用ですしね。
シャッターなしでここまで色がはっきりします。最強動画カメラの座はいまだに揺るぎません。
ポケモンGOからマウンテンバイクまで
で、今回の主役のGoProです。
購入時期は去年の12月です。使用期間はせいぜい半年ですが、くたびれ具合はすでにベテランの域です。
ぼくの用途はおもに自転車です。たまに食べ歩きや街ぶらやポケモンGOが入りますが、ははは。
GoProのむだづかいだ? いや、ガジェットの用途は無限大です。食べ歩きのロケに使うのもポケモンGOに使うのも正しい方法です。
ポケモンGOは基本的に移動ゲーです。デジカメをいちいち固定する暇がない。スマホはゲーム操作に取られます。つまり、ポケモンGoProはぜんぜん正しい使い方です。
こんなラーメン食べ歩きよりぜんぜんアクティブですよ。
てか、このラーメン撮りのどこにアクション要素があります?! ポケGOのがスポーティです。
これらはイージーなシーンです。対照的なハードなシーンです。
ごりごりのアクション、ザ・マウンテンバイクです。GoProの使い方の王道中の王道です。緩急の差が劇的です、ははは。
GoProはアメリカ発です。”for Bike”てコンセプトはそもそもマウンテンバイク=オフロードのライド撮影用てことですね。GoProのおひざもとの北米はMTBの本場ですし。
こんなふうにゆるい場面からハードなシーンまで撮りまくると、機器のPROSとCONSをよく理解できます。GoPro歴は半年ですが、プレーは濃密です。
とくに本来のマウンテンバイクの撮影情報が絶対的に不足します。国内のMTBユーザーが圧倒的に少数派ですし、うえーん。
このマルチな実体験を踏まえて、GoProの特徴や使い方をさっくりと紹介します。
GoProの基本情報
はじめにGoPro HERO7 BLACKの基本情報をかきます。
モデル名 | 重量 | 価格 | 防水機能 | 画質 | 写真 | データ記録 |
---|---|---|---|---|---|---|
HERO7 BLACK | 116g | 53460円(税込み) | 10m | 4K:60fps 30fps 24fps
2.7K:120fps 60fps 30fps 24fps 1440p:120fps 60fps 30fps 24fps 1080p:240fps 120fps 60fps 30fps 24fps 960p:240fps 120fps 720p:240fps 120fps | 12MP RAW HDR | マイクロSD Class10 UHS1以上 |
廉価盤のSilverは旧型のHERO6 Black相当です。手振れ補正がいまいちです。価格は3万前後で推移します。
GoProの価格設定
さて、いちばんの気がかりはなんでしょう? はい、値段ですね。HERO7 BLACKの国内正規品の定価は53460円です。基本的にセールや値引きはありません。
amaozonでは税込み49800円で在庫があります。ビックカメラやヨドバシカメラは税込み定価+10%還元です。
ところで、GoProにはもうひとつの正規購入ルートがあります。GoProの公式直販です。値段はおなじく53640円ですが、直販分にはSANDISKの32GのSDカードが付属します。
が、このGoProの公式直販は日本国内ではマイナールートです。意味が分かりませんね?
国内のGoProのメジャールートは国内代理店のタジマモーター経由のものです。この会社は社名のとおりに自動車屋さんです。なんでそれがアクションカメラを取り扱う?
で、タジマ経由のGoPro製品にはSDカードは付属しません。電気屋の販売分はそうですね。ぼくの中古のGoProに付いてきたのはヤマダ電器のレシートだけでした
SDカードプレゼントはGoPro直販のキャンペーンです。
直販のGoProの販売責任はGoProにあります。タジマのそれはタジマに帰属します。結果、製品保証やカスタマーサポートが別々になります。
返品やトラブルの対応の評価はどっちもどっちのようです。
最強の手振れ補正
HERO7 BLACKの最大のポイントは超絶な手振れ補正機能です。撮影設定から「安定化」をオンにすれば、ジンバルキラーの実力を存分に味わえます。
足元が高速でがたがたしても、遠景がぜんぜんぶれません。地平線は安定です。すばらしい手振れ補正です。
ためしに普通のスマホでおなじ動画を取ると、ひどいガタガタで編集時に3D酔いします、ははは。
HERO6 Black + ジンバル(カルマグリップ)=HERO7 Blackてところです。
弱点は暗闇
そんなGoProにも弱点はあります。カメラの感度は平凡です。GH5Sと比較するととくに実感します。暗い場所では画面がにじむ。
それから、階段クラスの段差には手振れ補正が追いつきません。
マウンテンバイクで山に入ると、わりとこの弱点シーンに遭遇します。これをスムーズにするなら、ジンバルで補助しなければなりません。うーん、めっちゃ悩む~。
静止画の夜間撮影もいまいちです。最高グレードがこうですから、それ以下はお察しです。
ためしに室内で照明を落として、静止画の比較を撮りました。
GH5Sです。設定はインテリジェンスオートです。手持ちでパシャです。
ヘルメットの色はもちろんですし、壁の汚れさえが映ります。
GoProです。固定でHDRです。
感度の低さはあきらかです。アクションカメラの全般がこの弱点に悩みます。あと、スマホもこんな感じになります。たんにGH5Sが異常です。
防水と耐久
GoProは防水です。素で10mの深度に耐えます。サーファーやダイバーには重要な機能です。
HERO2のイルカのCMは有名ですね。あれは漁師さんが海でぐうぜんに撮ったとか。
今のところ、ぼくは水辺にはGoProを持ち込みませんが、自転車中に雨に何度か降られます。支障はとくにありません。レンズ内はきれいです。
むしろ、外側がピンチです。カバーは傷だらけだ。
レンズの突き出し部分の角の痛みがけんちょです。ここはハウジングで防御されません。落下時にはもれなく削れます。
あ、そうそうこのポートのカバーは外れます。ぼくはこれを知らずに数か月を過ごしましたが、Youtubeのファンの人からのコメントで気づきました、ははは。
で、本体の耐久度はそうとうなものです。ぼくはすでに十回くらいアスファルトやコンクリや山の岩に落としますが、GoPro本体もハウジングもぜんぜん壊れません。
オンロード走行やゆるいサイクリングしかしないなら、このタフさになかなか気づきません。本機はもともと海外の陽気な連中のヒャッハーに耐えられるものです。
本体、ハウジング、レンズカバーのいずれが最強です、G-Shockか。
おすすめのアクセサリ
GoProはアクションカメラの業界標準です。周辺機器、アクセサリーが異常に充実します。上は数万のジンバル、下は数百円のマウントです。
これらを上手に活用すれば、Goproの短所をカバーして、よりべんりに使えます。
メモリーカード
上述のようにタジマモーターのGoProにはメモリーカードが付属しません。家電屋の販売分やネットの流通品はおもにこちらです。
メモリーカードはmicroSDタイプです。公式推奨メーカーSanDiskです。実際、Gopro直販分のおまけはここのカードです。
書き込み速度はUHS-I以上です。書き込み速度は容量以上に重要です。何故ならHDや4Kの動画データはめちゃくちゃなでかさになるから。
編集ソフトへの取り込み、パソコンへのデータコピーなどでこの書き込み速度の壁が立ちはだかります。
上の画像のSDカードはUHS-IIで現時点の最速クラスです。GOPRO用のmicroSDはUHS-Iで標準的です。価格差は3倍くらいです。
そもそもmcroSDのUHS-IIの一般流通が最近のことです。LEXARの128GBが1万前後ですね。こっちがおすすめです。UHS-IIと併用すると、UHS-Iの遅さを如実に感じます。
カードの表記ではこれはIIとかIのローマ数字で表されます。IIIもありますが、まだまだマイナーです。
あと、読み込みにはパソコン側のUSB規格も関係します。理想はUSB3.0以上です。US2.0で4Kデータ移行はかったるいものです。
予備バッテリーと充電器
Goproの弱点のひとつが電池持ちのわるさです。バッテリーの消耗はぼくの事前の想像より急激でした。初期のスマホのようだ。
電源オフの状態はそこそこ持ちますが、電源オンのアイドリング、録画オン状態はほんとに電気食い虫です。
体感では1分=1%です。電源付けっぱなし、録画しっぱなしでは1時間半が限度です。二時間はむりだ。
電源オンではディスプレイが非表示なっても、バッテリーは抜かりなく減り、カメラはほかほかになります。防水性の良さは発熱性の悪さの裏返しです。
マウンテンバイクのオフロード走はそうでもありませんが、自転車の遠出やサイクリングはとくに長丁場です。バッテリー一本ではらちが飽きません。
まめに電源オフにすれば、半日とか使えます。しかし、いちいちの再起動はめんどうですし、その数秒のラグで決定的瞬間が遠ざかります。
とくに野生動物です。
ぼくはしばらく純正バッテリー一個で凌ぎましたが、ちまちまON/OFFの限界を悟って、安い予備バッテリーと急速充電器を買いました。
バッテリーの持ちはほぼ変わりません。数がありますし。純正のバッテリーと充電器はけっこうなお値段です。
それから、HERO5,6,7のバッテリーパックは共通です。~4のものはそれ以降の世代には収まりません。ソケットの形が違います。
クリップマウント
マウントは取り付け台座のことです。膨大な種類のGoProマウントがこの世界にはあふれかえります。おそらくアクセサリー中の最多数派です。
ぼくはいろいろ使いました、純正付属の両面シール型、自転車のステム型、延長アダプター型と。
これはステム型です。
見た目はスマートですが、ハンドルからの衝撃がまあまあ入ります。ブレは補正できますが、音がそのまま乗ります。これは誤算だった。
延長アダプターはジャックナイフのでんぐり返りで折れてしまいました。アングルは好みでしたが。
結局、ぼくはクリップマウント型を多用します。
これをリュックの右肩のストラップやベルトのバックルに固定して使います。また、テーブルや平面にふつうに置けますから、食べ歩きやポケ活の自撮りもこなせます。
GoProは自転車乗りにおすすめ
Goproの使い勝手の良さは自転車の小回りの良さに通じます。乗りっぱなしのロードレーサースタイルよりグルメサイクリング、ゆるポタ、聖地巡礼などのライド+αに最高です。
もちろん、マウンテンバイクやトレイルラン、さまざまなアウトドアシーンには最高のおともです。
こまかい操作方法や裏技的な用法ものちのち別記事にするとしまして、手始めにGoproの基礎を紹介しました。