自転車のペダルの大半はフラットペダルです。世間一般的にはペダル=フラットペダル=フラペです。フラッペではないっぺ。
これはワイドタイプの樹脂製のフラペです。べた足の幅広のぼくの足にはワイドタイプがジャストです。
MTB系のフラペは滑り止めのピン付きです。
このフラペでビンディングペダルのような引き足を使えるか? 生粋のフラペ派のぼくが解説しましょう。
フラットペダルで引き足を使えるか?
- 専用シューズが足に合わない
- 靴が高い!
- 歩けない
- ビンディングのキャッチ&リリースがかったるい
- 足を固定するとか危ない
以上の理由からぼくはビンディングペダルとビンディングシューズを使いません。とくに専用シューズの幅の狭さは幅広甲高さんには致命的です。
マジで4eのランシューしか合わん!
スポーツ専用シューズのWidth、幅のバリエーションはふつうのスニーカーや運動靴より少なめです。たいがいDが基本で、3Eが限度です。
これをサイズで足に合わせると、2~3サイズ上のやつとかを履かねばなりません。26.5→27.5とか28.0とか。当然、踵と爪先がかっぱかぱになります。
かっぱかぱの靴やきっつきつのシューズでサイクリングやトレイルライドに出かけるのはアホの極みです。
何故なら自転車遊びは長丁場のアウトドアです。ときにきついシューズを半日とか履き続けるのは拷問でしかない。
で、必然的にぼくの自転車シューズはランニングシューズとなります。で、おのずとフラットペダルが靴の供となります。
スケボーとスノボー
フラットペダルのペダリングは『踏み』です。基礎の基礎ですね。
一方のビンディングペダルのペダルのペダリングは『回し』です。上から下の一方向の動きでなく、360度の円周の動きです。
いずれの角度で回転のパワーを加えられます。一点勝負のフラッペの踏み足より効率重視です。
これが何時間、何万回転と続くと、出力の総計が段違いになります。長時間で大きな差が出る。
フラットペダルはスケボーです。下から上のペダリングで足を引いても、ペダルを引き上げられません。
過度の引き足は逆効果です。シューズのソールがペダルから離れちゃいます。
ピン付きのものはソールに食いつきますから、真下の6時方向からやや斜め上の7時方向まで自然に持って来れます。
が、8時、9時、10時、11時は完全に休憩時間です。再出勤は12時以降です。なかなかの重役出勤です、フラペさん。
『引く』を意識しすぎると、『踏み』をおろそかにしちゃいます。回転の全体の自然さが失せます。
スキップを意識しすぎると軽やかにスキップできなくなります。ペダリングも同様です。『引く』→『踏む』動作のスキは数分の一秒です
意識過剰の引き足はただの踏み踏み踏みまくりペダリングより劣ります。練習にはけっこうですが、実用にはNGです。
「踏む、引く、踏む、引く、踏む、引く、踏む、引く・・・」
こんなふうに動作の一部分を切り出してピックアップするより、全体の滑らかさをふわっとイメージして、フットワークしましょう。
クロームのシューズはまあまあ大きめです。パナレーサー製のソールが素晴らしいグリップ力を発揮します。ピン付きフラペと合わせれば、わりと引き足できますよ。