年初からマウンテンバイクやトライアル系の技をぼちぼち練習して、動画配信とノベライズにいそしみます。
第三回でジャックナイフターンをやりまして、右ターンのコツを何となくつかめて、左ターンの練習を始めた矢先にメカトラにみまわれました。
症状はしんこくです。リアホイールが純回転・逆回転でカラカラ空回りします。こいでも進めな~い。
てことで、その日にはけんけん乗りと押し歩きでてくてく帰宅しました。トラブルの原因究明とホイール復活に挑みます。
スプロケ空転現象
ジャックナイフターンの動画を長回しで撮影しまして、たまたま問題の個所を記録できました。
事態が決定化したのは未収録時でしたけど、へんな異音はたびたび出てきました。「カンカン! パキパキ!」みたいな金属音です。
ぼくはチェーンかギアの歯跳びかと早合点しまして、スルーを決め込みまして、事態の悪化を招きます。
触診であきらかなガタを確認できます。
シャフトのゆるみではありません。スキュワーのスルーアクスルはそうそうゆるまない。ホイール自体の異変です。
御三家のフリーボディがHOT!
早速、ホイールをフレームから取り出して、SRAM GX EAGLEの12速スプロケを外します。
50Tのギアのでかさ、下り系タイヤの大きさ、そして、ぼくの足の短さが際立ちます。素足でこのサイズの後輪をまたげません、うえーん。
このホイールのハブはNOVATECです。フリーボディはSRAm XDドライバーです。
2019-2020シーズン中にSRAMのロード用の12速が発表されますが、フリーボディはまちがいなくこの形状になります。”SRAM XDR”てロード用のXDドライバーです。
MTBの無印XDよりロード用のXDRのフリーボディの方がすこし長くなります、2mm前後。これは12速、13速への布石です。
シマノもXTRで新型フリーボディHG+を発表しました。おなじみのSRAM/SHIMANO互換のHGボディは11速ドライブトレインと共に卒業でしょう。
まあ、SUNRACEとかmicroShiftとかのサードパーティがHGボディ用のロード12sカセットをニッチに作りましょう。でも、非純正カセットは日本人に受けないからなあ。
犯人はエンドキャップ!
拭き掃除のさなかにガタの原因が判明しました。
ボディがハブからすぽすぽ抜けます。あー、これはあれです、ハブのエンドキャップのゆるみです。
案の定、反ドライブ側のエンドキャップがゆるゆるで、手でかんたんに取れました。で、シャフトを引っこ抜いて、古いグリスを拭き落とします。
根元の爪とその周囲に一定のガリ傷や欠けが見えます。パキパキは空耳じゃなかった!
- エンドキャップが緩む
- ガタが出る
- ボディがハブから飛び出す
- 爪がラチェットに掛からない
- ホイールが空転する
以上です。根本側のガリ傷はラチェット負けのあとですね。損傷度はぎりセーフだあ?
ベアリングちょいゴリ
で、ラチェットをクリーニングして、ハブのシールドベアリングをチェックします。
うーむ、多少のゴリが指先に伝わります。ドライブ側のシールドベアリングがあきらかにぬるぬるではない。1年半フル稼働の影響が来たか・・・
もっとも、でかいタイヤとリアショックのフィルタが入ると、こんなミニマムな部分のゴリは体感には分かりません。
ボディを分解して、爪、スプリング、いもねじをきれいにしました。じゃあ、ダストとグリスの吹き溜まりの中から金属片を採掘できました。
か、かすり傷さ!
げんに爪は砕けましたが、ボディのソケットにはきっちり収まります。不幸中のさいわいです。
ラチェットにグリスを入れます。
ぼくは過去のトラウマから少量のグリスしか塗りません。え、そのイメージが気がかりですって? じゃ、共有しましょう。グロ画像のおすそわけだあ!
げぼー!
これはぼくの仕業ではありません。ノーメンテの中古クロスバイクのスプロケを外すと、このご尊顔をおがめました。
多分、このでろグリスは前所有者の仕業でさえありません。十中八九、販売店か出荷工場の仕事です。
モンキーできちんとキャップを締めます。
て、前の整備のときにこのキャップを手で絞めたような覚えが脳裏によぎりました。それが今回のガタの遠因でしょう。
ホイール復活!
とまあ、てんやわんやしまして、スプロケをつけなおしましたら、ふつうに使えて、事なきを得ました。
今、MTB用のリアホイールがこれしかありません。もうすこしこいつで粘って、ちかぢか27.5インチホイールを買おうかと思います。
拭けば治る!