マウンテンバイクやトライルの技をゼロからやっちゃうぞシリーズの第三弾です。初回のジャックナイフターンの派生技のジャックナイフターンが今回のテーマです。
ノーマルジャックナイフです。
ゆっくりジョギングペースで走って、フロントブレーキロックして、慣性でリアホイールを上げて、前のめりの寸止めで耐えて、スタンディングに戻る。ジャックナイフです。
英語では”NOSE”や”ENDO”てゆわれます。”ENDO”の由来は人名のエンドーでしょうか? 海外の動画の発音を聞くと、「エンドー」てそれっぽく聞こえます。
ジャックナイフターン
実のところ、ジャックナイフターンはジャックナイフの練習中にしばしば自動で発動します。
進入角度の間違いとか腕の支え不足とかでバランスが崩れて、車体が明後日の方向にぐりんします。
これは失敗例の代表格です。
足が空中でペダルからすっぽぬけて、自転車がぼくのイメージより大回りで旋回します。ザ・暴れ馬です。
つまり、上図は落車確定のコンマ0.3秒前です。でも、なんでこんなプレーンな無表情でしょうか? ははは。
afterです。
ハンドルで股間を強打するかと思いきや、サドルの先端がケツに噛みつきました。不意打ちのダメージはひとしおです。
で、くしくも上の写真の車体は進行方向と180度まで旋回しました。完全反転の180度ターンは”Pivot”ですね。ここまで自在に回しきれるなら、いっぱしのテクニシャンを名乗れます。
が、ぼくは完全なる初心者です。そして、このENDUROモデルのVitus Sommet 29erカスタムのスタイルは長め、でかめ、低めです。
タイプ的には下り系の重量級チャリンコです。ピュアダウンヒルバイクがスーパーヘビー級であれば、ハードENDUROはヘビー級です。トリッキーなバイクではない。
その長いホイールベースから旋回は大回りに大振りになりますし、低い重心からフロントはぜんぜん上がりません。しばしば車体のパワーにこっちが振り回されます。
反面、下り坂ではどっしりずっしりごりごりパワフルに進みます。
ぼくの体力とバイクのタイプを考慮して、ジャックナイフターン90度を目標にします。
ジャックナイフターンのやり方
ノーマルなジャックナイフを練習すると、ジャックナイフターンをたびたびやらかします、ちょいミスで。
で、そのことから動作の感覚はおぼろげに分かります。ジャックナイフに斜めの要素を加われば、スムーズにターンできます。
こんなふうにターン方向にハンドルを切ると、リアをぐるりんぱできます。イメージ的には『斜め側転』です。
コツはハンドルの切り替えしです。最終的にはターン方向へ切りますが、そのまえに反対方向へハンドルをすこし切ると、車体に斜めの要素を加えられます。
この直前の切り返しが入らないと、車体がむぎゅ!って詰まります。
角度の目安を見るためにカメラの正面に木の枝を置きました。これに直角に入れば、ターン角度をかんたんにチェックできます。
ざっと45度です。不合格ターン! 実際問題、30-45度くらいはかんたんです。体を捻って、リアアップの変化球みたいにやれば、むりくり回せる。
が、60度~のターンは体のひねりだけでは追いつきません。てか、体はそんなに旋回しない。
側転の感覚で体重をハンドルにあずけてぐるりんぱすると、深くターンできます。ゆうはやすし、おこなうはかたしです、はい。
ハンドル方向意味不明
ぼくはこの撮影のときにはぶっつけ本番でやりまして、ターン動作のこまかいながれを予習しそこねました。
で、ハンドルの切り返し方向が最後の最後までちぐはぐです。左ハンドル右ターン、右ハンドル左ターン、切り返し入れ忘れとかをたびたび繰り返します。
フロントブレーキのロックの直前にターン方向の逆に切り返しを入れて、最終的にターン方向とハンドル方向を合わせて、ブレーキロックしてターンする・・・てのが正攻法のようです。
あと、ターン側の足はつねにクランクの前になります。もちろん、ペダル位置は水平ホリゾンタルです。
この手順がくるうと、全体のスムーズさがかけて、ぎくしゃくしたうごきが出来上がります。挙句に着地失敗、ターン不能です。
右がやりやすい、左はやりにくい
ターン方向は一方ばかりではありません。左右を均等にできるのが理想的です。とはいえ、身体も身体の癖もシンメトリーじゃありません。
ぼく的にはこの練習で右ターンのコツをつかめました。
げんみつには80度くらいですが、このターンと着地がイメージ通りに行きました。OK牧場!
逆に左ターンはちんぷんかんぷんです。足、ハンドル方向、身体のひねり、全部が逆モーションです。
むずい!