ロードバイクのあたらしいドロップハンドルがついに届きました。
![安エアロハンドル](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2018/05/9d6869c27bf9ce51c0455a9da5aa8f00.jpg)
フルカーボンのエアロなドロハンです。おねだんは3500円です。細部のクオリティは正規ブランド品に劣りますが、強度は十分です。
2000円のライザーバーさえが過酷な使用で2年もちましたし。
![カーボンクラック](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2018/04/3bb7055aed70800f730a9cfc0972ac33.jpg)
高級ブランド品であれ安物であれ、カーボンハンドルは割れるときにはかんたんに割れちゃいます。安いのを早めに使いまわすのが得策です。
アルミハンドルは強度にすぐれますが、重量と振動吸収に劣ります。鉄は驚異的にヘビーです。
はじめてのカーボンドロハン
この安カーボンハンドルにぱっと見で不自然なところは見当たりません。でも、中華パーツの品質管理の担当はDIYセルフチェックです。身体測定をしましょう。
重量の実測です。
![230g](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2018/05/230g.jpg)
230gです。上ハンのひらべったいところがウェイトをかせぎます。ふつうのシャローのラウンドのカーボンドロハンは200gを切ります。アルミは300gまで行っちゃいます。
横顔です。形状はオーソドックスなアナトミックシャローです。
![アナトミックシャローのドロハン](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2018/05/9119b2d9c86ba893f6475cea5c64c315.jpg)
おつぎはハンドル幅です。採寸はバーエンドの芯-芯です。オーダーサイズはちょいワイドの420mmです。
![ハンドル幅実測425mm](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2018/05/425mm.jpg)
写真の角度では450mmに見えますけど、実測は425mmです。+-5mmは誤差の範囲です。そして、ここは本命じゃありません。
かなめはステムのクランプ径です。過去にハイライザーバーの悪夢があります。クランプの実測がなぞの29.8mmでした。こいつです。
![ハンドル回り](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2018/05/73e9f735e1ac7468b9f4dd26871df86b.jpg)
これは31.8mmステムにはがばがば、25.4mmステムにはぎゅうぎゅうです。最後の手段でタイヤの切れ端を噛まして、上記のようにむりやり取り付けました。
表面の化粧カーボンはきれいで、バーエンドはきちっと22.2mmです。なぜかステムのクランプ径だけが異常値です。もしか、こういう未知の規格がある?
さて、このドロハンはどうでしょう。
![クランプ実測](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2018/05/9947ad0345027cf4dad72a564e15b43c.jpg)
31.57mmです。まともです。0.5mm以上のギャップはきびしくなりますが、このくらいは許容範囲です。
身体測定は及第点です。80点くらいのまんぞく度だ。これがスタンダードな安中華カーボンパーツです。意味不明のなぞサイズでひとさわぎしたかったぜ・・・
ドロップハンドル取り付け
さて、このドロハンをロードバイクに取り付けましょう。ステムはこれです。
![THOMSON ELITE X4 50mm](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2018/05/THOMSON-ELITE-X4-50mm.jpg)
THOMSON ELITE X4です。みてのとおりのずんどうのショートステムです。サイズは50mmです。
ロードのステムは100mmとか110mmとかです。この長さはぼくの腕には余ります。おまけにハンドリングがもっさりする。
最近のグラベルバイクやアドベンチャーバイクでは80mm以下のステムがトレンドです。旧来の「遠く低く」の前傾思想がもうはやりません。
このステムとドロハンをドッキングしました。X4の名前のようにキャップのボルトは四つです。対角線状に順々に締めて、トルクを均等にかけます。
クリアランスです。
![均等に](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2018/05/453908a7255237d6eecc4115259697b3.jpg)
ハンドルの高さを出すには車体に実際にまたがって、ベターなフィーリングを探ります。つまり、サドルの高さ出しが前提です。→サドルの高さの合わせ方
あれこれ検討して、この高さに落ち着きました。
![ステム位置決め](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2018/05/3e56853739a1886053d7be1a285600f9.jpg)
から+1cmの余裕を見て、カットしましょう。しるしをつけます。
![このへん](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2018/05/d523d1e06d90c64688e6b1a3fc12bf4a.jpg)
カーボンコラムカット
カーボンコラムのカットです。この作業は半年ぶりです。工具です。
![ノコ、ステム、スペーサー](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2018/05/139fbeeed744a2e38a8cf51a9e883b38.jpg)
構成の80%が自転車パーツに見えますけど、ステムは工具より工具らしい工具です。ことさらにコラムカットではその有用性はのこぎりを上回ります。
で、これらをバーガーします。
![マックステムバーガー](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2018/05/b812478dcf5ba4aa245409d590717b25.jpg)
はい、かんぺきなソーガイドです。これがないと、断面がもののみごとにいがみます。このあとはおふろばでのギコギコギコギコギコタイムです。
![カーボンコラムカット](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2018/05/7f8f1486473c1439d5824d03bfdf018b.jpg)
ふう! この切れ端はざっと30gです。もとのフォークが380gです。38-30=350gです。じみな軽量化です、ははは。
こまかいところではスペーサーがわりに重量をかせぎます。
![スペーサーいろいろ](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2018/05/3c29d29fb014ebe13dbaf787c4284706.jpg)
シフトレバーのポジショニング
しめはシフトレバーの取り付けです。ハンドルとステムの形状、腕の長さ、柔軟性でベターな着地点はそれぞれです。手探りがいちばんだ。
うちのレバーはカンパニョーロのポテンザです。
![カンパニョーロポテンザ](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2018/04/18d1884017ef9e6481e5534c11ac1bf4.jpg)
シマノSTI、SRAMダブルタップも同様です。定説の基本はこうです。レバー先を下ハンに合わせます。
![シフトレバーの位置](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2018/05/99a7bd7cbe5cd2cab6a0608228dd3816.jpg)
ドロップを握ってブレーキレバーをむりなく引けるポジションです。そして、見た目の統一感が出ます。
しかしながら、ぼくは下ハンを常用しませんから、よりベターなポジションを手探りでさがします。
![キャップつけて完成](https://b4c.jp/wp-content/uploads/2018/05/064483ff6cb569739cd1ef1bbc0f346f.jpg)
はい、めいっぱいまで上げました。ブラケットポジションがらっくらくです。ぼくのライドスタイルとちょい乗りの用途では上 > 下です。
一瞬しか使わんドロップ部分におもきを置かず、常用する上ハン・ブラケット部分の快適性を重視します。
あと、基本は左右均等です。が、これもベターな答えは十人十色です。ぼくの場合、左腕のが右腕よりちょい長めです。ために左レバーは下げ目です、0.5cmくらい。
結局、「基本」のポジショニングは微調整のスタート段階にすぎません。そこからフィーリングや好みと相談して、ベターなポジションを「応用」しましょう。