健全な常識的なレベルでスポーツバイクを楽しむにはクロスバイクがベターです。
街乗り、ポタリング、買い出し、トリック、チャリ通、100kmロングライド、カスタマイズやメンテの練習台・・・て、趣味と実益を兼ねる優秀なやつです。

今回、性能や機能の向上をわきに置いて、見た目、ルックス、かっこよさのためのカスタマイズをさらっとおさらいします。チューンナップでなく、コーディネイトです。
クロスバイクのビジュアル系カスタマイズ
スポーツバイクの走行性能を一気に改善するカスタマイズはわりにかんたんです。タイヤ、ウェア、ホイールが3種の神器です。MTBには+サスペンションです。
他方、見た目のカスタマイズは一様じゃありません。色と形の好みは十人十色です。マイブームや推しがあります。時期やトレンドもたいせつだ。
最終的には本人のセンスが問われます。カラーコーディネイト指導はこのブログの役目じゃありません。ぼくができることは色と形を手軽に変えられる自転車パーツの紹介のみです。
端末3点セットがキモ
自転車の本体はフレームです。フォーク、ホイールが後につづきます。これらの大物パーツの交換はかんたんじゃありません。

気軽にカスタムできるのは端末部分です。乗り手が実際にコンタクトするところです。ここのパーツ交換はわりに容易です。
さとい人は上の画像から3つの候補を探し出せましょう。
グリップ
お手軽ビジュアル系カスタムのメインヴォーカルがグリップです。ハンドルバーの握りの部分です。

安価なクロスバイクのグリップはたいていゴムゴムのグリップです。ほかにシリコン、ウレタン、EVA、牛革みたいなものがあります。
グリップ一つでチャリの印象は大きく変わります。色物を使えば、ポップに仕上げられます。王道的にフレームのアクセントカラーと合わせました。

はい、ポップです。
それから、屋外駐輪の自転車のグリップは雨と風と光で急速に痛みます。べとべとが交換の合図です。寿命はざっと1年です。→べたべたグリップの交換と超かんたんな外し方
サドル
ビジュアル系カスタムの次鋒がサドルです。ケツを乗っけるところです。サドルとペダルとタイヤはメジャーです。チャリの門外漢に通じます。
リム、スポーク、クランク、シートポストなどは意外と通じません。BB、スプロケット、ヤグラあたりは絶望的です。
安価なクロスバイクのサドルはほぼほぼ黒一色です。まれに白があります。で、メーカーは安定のVELOです。
これはキャノンデールのクロスバイクのQuickの純正サドルです。

黒赤のツートンカラー+白のロゴアクセントです。赤色の面積は多くありませんが、見た目の印象を大きく左右します。
これはCYCLEPROのジェル入りコンフォートサドルです。丸っこい形状がフェミニンなふんいきをかもします。

かっちかちのカーボンサドルです。スタイリッシュな曲線美です。尻のおさまりはGOODですが、乗り心地は固いベンチです。

サドル選びはスタイルと乗り心地のせめぎあいになります。が、とにかく、どんなやつを買うにしても、シームレスなタイプを選びましょう。

こんなふうにケツびちゃリダーになってしまいます。あと、革製サドルを外置きするのは常識的にNGです。日光でカピカピ、湿気でカビカビになります。
ペダル
三本柱の最後がペダルです。足を置くところです。かように自転車は手、尻、足で身体を支えます。ぞくに三点支持です。げんみつには両手、両足、両ケツの6点支持ですけども。
ところで、ロードバイクやMTBの完成車販売品にはペダルが付属しません。ペダルは別売りです。固定式のビンディングペダルはシューズとニコイチですから。

ペダルとシューズの金具の形状がメーカーやモデルでちがいます。規格を合わせないと使えません。ためにペダルは別売りです。まあ、ホビーサイクルには無用の長物です。
クロスバイクにはきちんとフラットペダルが付属します。たいていがオレンジの反射板付きの黒いプラッチックのやつか銀色のアルミのやつです。[━]
性能は十分です。しかし、このオレンジの反射板のビジュアルは絶望的です。チャリパーツのなかで一、二を争うダサさです。めきっと取っ払って、ごみ箱にぶち込みましょう。
色物です。

このタイプはすこし子供っぽくなります。アルミメッキ系のものは割高になります。
樹脂のTIOGAのシュアーフットのカラー版が優勝です。
これは幅広の薄型でおすすめです。前に黒版を使いましたが、スニーカー履き、サンダル履きでべたっと乗れました。1500円はおねうちです。
ダメ押しの4つ
上記の端末3点セットでクロスバイクの印象はがらっと変わります。フレームのアクセントカラーで統一すれば、ひとしきりのコダワリ感を出せます。
もうすこし踏み込んで、のこりの4箇所をやっつけましょう。
バルブキャップ
三本柱のサポート役の右腕がバルブキャップです。バルブ=空気を入れるところです。ここです。

クロスバイクのチューブはこの仏式タイプです。まれに英式、米式がまじります。で、このバルブのキャップはチューブの付属品です。黒いちっこいプラッチックの武骨なふたです。
これをデフォルトブラックからほかの色に交換すると、足元にいろどりを加えられます。

アウターケーブル
サポート役の二番手がアウターケーブルです。ブレーキやシフターの配線の外側の部分です。このパーツの交換はビジュアル系カスタムでは最高難易度になります。
例のごとくクロスバイクのアウターケーブルは無骨な黒い線です。これを色物に変えると、ライン上の流れを車体に加えられます。

アウターを途中で切らない配線方法が『フルアウター』です。インナーのワイヤーケーブルが完全に隠れます。
コダワリ感が一気に上昇します。ただし、過剰なカラリング配線はすこしうるさくなります。

うーん、すこし色味が勝ります。やや嫌味に見える。一本が正解です。
そして、リアメカのアウターをカラーにすれば、ディレイラーの手前のカーブをビューティフルに描けます。

インナーケーブル交換のときに挑戦しましょう。あと、ケーブルの太さに注意して。シフターアウターには5mmと4mmがあります。
Vブレーキのバナナ
3つ目がバナナです。これはVブレーキのケーブルのアウター受け兼ガイドのことです。画像の下段の銀色のパーツがそれです。

クロスバイクのブレーキ=Vブレーキです。一部の高級モデルがディスクブレーキ、ロード系がキャリパーブレーキです。
Vブレーキの制動力はばつぐんです。もともとがオフロード用です。通常の走り方の範囲内ではとくに不満を感じません。
しかしながら、このVブレーキのバナナは一瞬でサビます。

素材がむき出しの鉄です。ピカピカの銀色ポリッシュが一夜の通り雨でこんな赤褐色のぽんこつにおちぶれます。
メッキのステンレスタイプに変えれば、ある程度の防錆力を得られます。おすすめはダイアコンペのフレキシブルタイプのバナナです。
ボルト
最後がボルト類です。服飾のボタンに相当します。純正の鉄ネジはあっっっという間に錆びます。雨天走行やシャワークリーニングで穴に水気がたまる。

チタン、アルミ、ステンレス系に交換すると、みすぼらしいサビを予防できます。チタンが圧倒的におすすめです。単品がちょっと割高ですけど。

アルミはやや脆弱です。大きなホームセンターでステンボルトをあさるのがベターです。100円で山のように買えます。
見た目重視のカスタムはおすすめ
上記の全部をやっても、5000-10000円で済みます。おしゃれ代的にも、自転車カスタム費用的にもべらぼうな金額じゃありません。そして、満足度が大だ。愛着がわく。
見た目重視のビジュアル系カスタムはおすすめです。